3632.普天間と安全保障の議論



Y:YSさん、T:勝見さん、M:コバケンさん

Y@tkatsumi09jさん、この記事を見てどう思われますか?普天間含め
 た鳩山友愛路線の甘さを示しているのではないでしょうか。哨戒
 艦沈没で「深刻な事態になることもありうる」と語った岡田外相。
 これこそ今直視すべき現実です。哨戒鑑沈没冷静に見守る 

T@YS_KARASU 北朝鮮の指導部が指導力を失っている現れだと思いま
 す。これまで、南北朝鮮で軍事衝突があったときは、かならず両
 国が戦闘状態にあることを認めていました。今回、頑なに関与を
 認めないというのはそれなりの理由があると考えます。私なりの
 考えもありますがそれは今申せません。 

Y@tkatsumi09j ここまで深刻な状態になってくると日本としても朝
 鮮半島有事を想定した方がいいのではないでしょうか。当然沖縄
 の問題も絡んできます。このあたりの民主党の動きが全く見えて
 きません。しかも甘さばかりが目立ちます。正直現政権では対応
 不可能ではないでしょうか。 

T@YS_KARASU 単刀直入に聞きますが自民党政権ならどう対処してた
 と思いますか。 

Y@tkatsumi09j そもそもこうした事態を想定した上で米国という番
 犬を沖縄に引き留めていたのは自民党です。確かにどこまで役に
 立つかわからない番犬。しかしそれでもいないよりはいた方がい
 いという考え方だった。おそらく現状にあって自民の評価が高ま
 ると思います。 

T@YS_KARASU え、その程度ですか。それは「対処」ではないですね。
 民主党でなければ「対処」ができていた、とうのが貴方の前提で
 はないのですか。だからお聞きしているんですけど。 

Y@tkatsumi09j 対処というのはこれからの問題です。それ以前に自
 民は国外だの県外だのとは言っていない。 

T@YS_KARASU わかりました。自民党であっても適切に対処できてい
 るかは判らないということですね。貴方の仰っているのは対処の
 前段階(BEFORE)の話。私がお聞きしているのは「どう対処した
 か」(AFTER WHICH, HOW)です。 

Y@tkatsumi09j 今後どうするのか。これを考えた場合米国との連携
 は不可欠。米韓と連絡を密にして取り組まざるを得ない。この点
 で民主党に疑問符がつきます。 

T@YS_KARASU はい、ですから「民主党」に疑問府がつくなら「他党
 」だったらどうなんでしょうとお訊きしているのです。いかに普
 天間問題が横たわっているとはいえ、日米同盟は日本外交の基軸
 です。それは米国にとっても同じ。世界戦略の要です。この基本
 は揺らいでいません。 

Y@tkatsumi09j 言っておきますが北朝鮮の脅威はすでにあったもの。
 今始まったことではありません。それにも関わらず民主党は要と
 なる沖縄を混乱させた。北朝鮮の脅威に対する認識が甘かったか
 ら。これは認めた方がいいのではないでしょうか。誰もがそう思
 うはずです。 

T@YS_KARASU 沖縄が半島有事の際の要となるのは、それはQDR2010も
 読み込んだ上で「誰もが」持つ認識なのでしょうか。北朝鮮は日
 本に侵攻できる能力を持っているのでしょうか。そして日本には
 それを撃退・抑止できない程度の防衛力しかないのでしょうか。
 この現状認識は如何ですか。 

Y@tkatsumi09j 地理的な要因がすべてです。 

T@YS_KARASU ハッキリ伺いますよ。自民から民主政権になって、実
 質的な抑止力は低下したのでしょうか。防衛力に大きな変化はあ
 ったのでしょうか。在日米軍の配備に大きな変更はあったのでし
 ょうか。それらが低下していないのならば、我が国の脅威対処能
 力は全く減退していない事になります。 

Y@tkatsumi09j 自民から民主政権になって、実質的な抑止力は低下
 するのではないかという恐れはあります。しかも北朝鮮問題が深
 刻になっているこの時に。 

T@YS_KARASU なるほど、感覚論なのですね。ならば杞憂です。脅威
 対処能力減退の事実はありません。 

Y@tkatsumi09j 先日日本に来ていたタルボットがこんなことを言っ
 ています。「4月末に訪日した際、日米間の話題が「フテンマ」
 に終始し、地域や世界、そして様々な日米協力をめぐる議論がで
 きなくなっていることに驚いた。

T@YS_KARASU ちなみに米軍の計画案では2012には移転を開始し、海
 兵隊8552名がグアムに移転することになっていますが、これは抑
 止力・脅威対処能力の減退に繋がるとお考えでしょうか。ご存知
 のように、グアム移転協定は自民党政権が締結したものです。ど
 う思われますか。 

T@YS_KARASU うん、普天間問題が先議事項となっているのは”両国
 ”にそうしなければらない事情があるので、無理もないですね、
 他の議論が全く出来ないのも無理はないですね。尤も、日米同盟
 の深化に関する議論なんて、これから何年もかけて行って行くこ
 とですが。 

Y@tkatsumi09j グアム移転については特別問題視していません。最
 初に申し上げたとおり番犬とてどこまで役に立つかわからない。
 それでもいないよりはいた方がいい。その程度の解釈です。 

Y@tkatsumi09j ”両国”にそうしなければらない事情があってすで
 にまとまっていた合意案をぐちゃぐちゃにして結局元に近い形で
 もどしたのはあなた方。これは当然問題ではないでしょうか。 

Y@tkatsumi09j 立場上認めるわけにはいかない問題ですよね。ただ
 し見ている人は見ている。ただしこれだけは言わせてください。
 日本を担っている以上、今北朝鮮問題を無視するわけにはいかな
 い。これだけはお願いします。以上です。どうもありがとうござ
 いました。 

Mというか、宗教戦争がなぜ起こっているかというと、あれは「世界
 観」の違うアイディア同士が衝突するからですよね。 

Mつまり日本人にありがちな、「宗教って怪しい」って感覚は、いわ
 ゆる通常の日本人の「世界観」と、その宗教をやっている人の「
 世界観」が異質であるために起こるのではないか、と。 

Y抑止効果は心理(戦)だから、メッセージが重要。 同盟によって
 抑止効果を得ている場合、同盟関係の軋轢も(負の)メッセージ
 となりえる。 

M@YS_KARASU 「抑止効果は心理戦」に激同。 

Yあはは、こっちももう少しでこれをいいそうになったよ。心理戦も
 重要だわな。@masatheman 「抑止効果は心理戦」に激同。 

Y日経:韓国艦沈没、調査結果20日めどに発表-調査結果が北朝鮮の
 攻撃と断定しない場合でも状況証拠に基づいた政治的判断で「北
 朝鮮の関与」に言及する可能性がある。その場合、関与を否定し
 ている北朝鮮が反発し、“南北関係の緊張状態が高まるのは間違
 いない
===============================
「普天間」早期解決、元米国務副長官が強調
 基地移設
 オバマ米政権に影響力を持つ米国の政策研究機関、ブルッキング
ス研究所のストローブ・タルボット所長(元米国務副長官)は13
日、ワシントンで読売新聞と会見し、沖縄の米軍普天間飛行場移設
問題を早期に解決し、日米同盟の停滞を打開する必要性を強調した。
会見の内容は以下の通り。
          ◇
 最も大切な原則は、強い日米同盟が続くことだ。普天間移設に関
する2006年の日米合意(に基づく沖縄県名護市辺野古に移設す
る現行計画)は、日米の大変な労力が注ぎ込まれた良いものであり
、(そこから離れて)どうやってすべての関係者の要求を満たす方
法を見いだせるのか、少し困惑している。

 オバマ大統領が鳩山政権への忍耐を失いつつあるとの話は聞いて
いない。鳩山首相の(「私を信じて」という)約束が実行され、早
期に問題が解決されるよう、大統領は強く望んでいる。

 4月末に訪日した際、日米間の話題が「フテンマ」に終始し、地
域や世界、そして様々な日米協力をめぐる議論ができなくなってい
ることに驚いた。

 同盟や基地があるのは、単なる政治的な象徴のためではない。危
機において軍事的に有効に対処するためにそれらを使えるようにし
、危機の発生を抑止するためだ。これが米側の見解だ。

 日本側の見解も同じ基準であってほしい。そして、それに対して
日本国民と日本政府から一定の支持がなければならない。

 東アジアには、韓国に米国の陸上部隊がいるが、在韓米軍は北朝
鮮の攻撃抑止という非常に特定された任務で、この地域全般のため
のものではない。地域のための任務を担う唯一の陸上部隊は、沖縄
の海兵隊だ。

 地理的要因や機動性、訓練、多様な緊急事態、潜在的な軍事作戦
など、あらゆる点から、海兵隊は沖縄に駐留している必要がある。
緊急事態に関しては、最大限の対応能力が必要だ。

 台湾海峡での有事を想定しているかと聞かれれば、まずはっきり
させたいことは、中国は敵国ではないということだ。ただ、海が穏
やかな時でも、嵐や霧の時でも、同じ場所にあり続け、航行する人
々がその安定性と効力を頼りにできる“灯台”の存在が重要だ。東
アジアは地政学的に数年後、あるいは数十年後も、嵐や霧になりう
る。

 この例えでは、灯台は沖縄にあるわけだが、日米同盟のより大き
な役割もその点にあるといえる。将来の中国の変化は予測できない。
中国は1970年代後半以降、グローバルな共同体の中での責任あ
る当事者に成長している。従って、一般的な将来の不透明性に備え
るためではあるが、我々は「安定装置」としての同盟を必要として
いる。

 北朝鮮の場合は、別の話となる。北朝鮮は地域や日本に非常に敵
対的で、危険な態度を取っている。

 こうしたことすべてが、同盟や海兵隊が必要な理由だ。米国には
、「壊れていないものには手を付けるな」という格言がある。日米
同盟や普天間移設に関する2006年の日米合意は壊れていないと
いうのが、米国の見解だ。私は日本政府も、合意が壊れたと言って
いるとは思っていない。

 先に訪日した際、鳩山首相と20分間、会談した。その時に首相
は、この問題を「5月までに解決したい」という希望を表明した。
期限を設けることは、行動を促すことでうまくいく時もあれば、そ
うならない時もある。この問題は、正しく解決することが、素早く
解決することよりも重要だ。

 日本政府がもし、より多くの変更を行いたいと言うのであれば、
より多くの時間が必要になるだろう。そうであれば、より多くの時
間を与えようではないか。ただ、日米関係が普天間問題にかかりき
りになり、日米間に緊張を生んでいることは遺憾だ。日米同盟を弱
体化することだけは避けてほしいというのが私の真の願いだ。
(聞き手 岡本道郎アメリカ総局長、小川聡ワシントン特派員)

(2010年5月15日03時05分  読売新聞)



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