3633.孫子の兵法



中国は、その戦略の基礎に孫子の兵法をおいているので、それを知
る必要がある。
1.示形の術
  敵を思うように動かすには、敵が進んで動くような状況を作って
 やることである。そうすれば、敵は必ず、こちらの狙いどおり動
 くであろう。
 相手の行動そのものはなく、行動を引きこす原因に刺激する。そ
 れによって、相手が自分の意思で行動すつようにさせる。
2.貴陽の計
 部下を働かせるには、こうしたプラスになるということを強調す
 べきであって、これではマイナスだという言い方をしてはならな
 い。
3.激流の計
 石は本来、水に沈む。激流がそぼ石を漂わせるのは、水に勢いが
 あるからである。
 勢いをつけることによって、潜在的なエネルギーを引き出す。
4.死地の計
 懸命に戦えば生き延びることができ、懸命に戦わなければ全滅し
 てしまう。そういう状況を死地という。
 背水の陣も同様である。
5.囲師の計
 敵を囲んだ時は、完全に包囲してしまってはならない。進退に窮
 した敵を追い詰めてはならない。完全に包囲してしまうと、かえ
 って、敵は死力を尽くして戦う。
6.治気の策
 相手の気、こちらの気を見て、戦うこと。


コラム目次に戻る
トップページに戻る