エンドファイト エンドファイトは植物体内で共生的に生活している真菌や細菌のこ とである。 共生(きょうせい、SymbiosisあるいはCommensal)とは、複数種の 生物が相互関係を持ちながら同所的に生活する現象。共に生きるこ と。 窒素固定と根 http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/rootN.html 植物体において根はふつう地中にあるため、茎や葉など地上のシュ ート系に較べると、細菌や菌類など微生物と関わることが多い。 特に根の周囲 (根圏 rhizosphere) には、周囲の土壌よりも多くの 微生物が生育している。根圏に生育する微生物は、根を通じて植物 と密接に関わっていることがある。病原菌として植物の生育を妨げ ることもあるが、栄養塩の摂取などを通じて植物に利益を与えるも のも多い。 窒素固定細菌の共生 植物の必要とする無機養分の多くは、土壌の母岩中に含まれている が、窒素はほとんど含まれていない。植物が利用する窒素の多くは 、微生物により空気中の窒素分子が固定 (窒素固定) されたものに 起源をもつ。生態系の窒素の65%は生物窒素固定によるものだといわ れる。 エンドファイト窒素固定細菌という。 このように窒素こていだけではなく、連作障害などもエンドファイ トとの関係を調査し始めている。この研究で農業は大きく飛躍する 可能性が出てきた。 緑の革命とまではいかないと思うが、農業生産を安定的にできる方 法が見つかることになる。 これも日本の自給自足経済への大きな一歩となりそうである。