3611.普天間基地移設問題について



普天間基地移設の案は絞られてきている。この検討。 Fより

普天間基地移設では、米軍と地元は合意はもちろんこと、周辺諸国
を含めた安全保障上の観点を考えることが必要である。東アジアの
安全保障上の問題は、北朝鮮の核とミサイルなどと中国海軍の拡大
という二面で考えることである。

特に北朝鮮の潜水艦が韓国哨戒艇「天安」を沈没させたことで安全
保障の大きな問題が出ている。第2次朝鮮戦争に向かう可能性があ
る。これを防止しようと、中国は金総書記の訪中を依頼しているが
、金総書記は病気のためにという理由で拒否しているようだ。

普天間基地は単独で存在している分けではなく、嘉手納基地などと
も連携して活動している。このため、可能な限り地理的に近いこと
が防衛上、攻撃上、有利になる。このため、沖縄かグアムが最適な
のである。

米軍は中国海軍の拡張で基本的には第1列島線上にある沖縄からグ
アムまで撤退していく方向である。沖縄基地の役割は川内民主党議
員からの指摘されているように、有事の際の集結場所であり、有事
以外では保守要員がいるだけの基地になる。海兵隊18000人の
ほとんどがグアムに移ることになる。

このようにほとんどをグアムに移転させることは決まっているので
、この時点で沖縄の負担軽減は出来ていることになる。このことは
1998年当時から決まっていることであり、なぜ普天間から辺野
古に基地を移設するかというと、基地建設と言う公共事業で地元が
潤い事でそうなったのである。

米国は、当初からその計画であるが、自民党は18000人が新し
い基地に移るとした。日本国民を説得するためである。しかし、そ
の必要はない。新しい公共事業は必要がない。普天間はほとんど使
用しないのであるから、そのままにしておけばよいだけである。

それをテニアンや徳之島に持っていくとしても、徳之島は反対され
、テニアンでは空軍・海軍基地などがなく、海兵隊だけの基地では
意味がない。社民党の安全保障音痴には唖然とするが、社民党らし
くてよい。

このため、米国は普天間継続利用であり、日本政府は辺野古沿岸部
への移転という案が両国から出てきた。この2案の検討を開始する
ために、27日にキャンベル次官補が訪日することが決まった。

このため、2案の内、どちらかになる。沖縄県知事はこの2案の内
から選択することになる。沖縄県民も同様であるが、国外に多くを
移転させるために、鳩山首相の意図はある程度、入ることになる。

しかし、それは最初から決まっていたのを、自民党政権が隠蔽して
いただけのことである。鳩山首相は返還なしか元の案に戻るだけで
ある。

しかし、議論を見ていると、安全保障と経済を区別して議論しない
日本人が多いことに唖然とするし、安全保障問題とそうでないこと
を区別できない人たちも多いですね。

大量の食料品を中国から入れることは安全保障上問題と言うが、こ
れは経済合理性である。安全保障としての最低食糧を日本で確保で
きていれば、問題ないことが分からない。最低食糧とはコメであり
、国民1年間の備蓄があれば問題はない。緊急時対応(安全保障)
は国の仕事であり、経済的合理性は民間の仕事である。

さあ、どうなりますか??
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テニアン「最適地」 北マリアナ 上院が誘致決議
2010年4月22日琉球新報
 【東京】サイパン島、ロタ島、テニアン島など14の島からなる
北マリアナ連邦の上院議会(9議員)は16日、国防総省と日本国
政府に対し、米軍普天間飛行場の移設先の最適地として北マリアナ
を検討するよう求める誘致決議を全会一致で可決した。4月上旬に
テニアン島などを訪問し、同議会と面談した社民党の照屋寛徳沖縄
基地問題対策プロジェクトチーム座長が21日、同議会に確認した。

 下院議会(20議員)は27日、同様な誘致決議を行う方向で、
照屋氏は下院議会の決議後、官邸に対し、内容を報告し、テニアン
などへの移設を本格的に検討するよう重ねて求める。

 上院議会の決議では、普天間飛行場の移設先、在沖米海兵隊の移
転先について北マリアナは「最適地」とし、「移設を心から歓迎し
ている」と強調。「最適地」とする理由については、(1)東南ア
ジアにおける防衛戦略上、地理的に優位(2)自然環境が豊かで近
代施設、娯楽施設も提供でき、在沖米海兵隊員や家族の生活に適し
ている(3)テニアンは1999年、土地の3分の2を国防総省と
賃貸契約を結んでいる(4)志願兵の割合が高いなど米軍に対する
協力体制ができている―などを挙げた。
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民主党:「米大使館、日本政府に不信感」と小沢幹事長語る
毎日
 民主党の小沢一郎幹事長は22日、鹿児島市で連合鹿児島の幹部
と意見交換した際、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問
題について「在日米国大使館の関係者と会食したが、日本政府に強
い不信感を抱いていると感じた」と日米関係の悪化に懸念を示した。
出席者が明かした。
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海兵隊の地上とヘリ「120キロ以内」 米が日本に伝達
2010年4月22日3時3分

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、米政府が、
海兵隊の地上部隊とヘリコプター部隊について「65カイリ
(約120キロ)」以内の距離に配置する必要があると日本側に伝
えていたことがわかった。鳩山政権が移設先として検討している鹿
児島県徳之島は、地上部隊が駐留する沖縄本島から200キロ弱離
れており、この要件を満たしていないことになる。 
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キャンベル米国務次官補、27日来日 普天間など協議か
2010年4月22日11時44分

 【ワシントン=伊藤宏】米国務省のクローリー次官補(広報担当
)は21日の記者会見で、キャンベル次官補(アジア・太平洋担当
)が25日から香港と東京を訪問する、と発表した。キャンベル氏
は27、28両日に東京に立ち寄り、米軍普天間飛行場(沖縄県宜
野湾市)の移設問題などについて、外務省幹部らと協議すると見ら
れる。 
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未決着でも進退に発展せず”
4月19日 12時12分 NHK
平野官房長官は記者会見で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問
題で、鳩山総理大臣が約束している来月末までに決着できなかった
場合でも、鳩山総理大臣の進退問題に発展することはないという認
識を示しました。

この中で平野官房長官は、普天間基地の移設問題で、来月末までに
決着できなかった場合の鳩山総理大臣の責任について、「政権交代
の国民の意思や期待に沿うことを、鳩山総理大臣が政策を遂行する
うえで持ち続けていけば、何ら進退の問題にならない」と述べ、鳩
山総理大臣の進退問題に発展することはないという認識を示しまし
た。
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普天間移設 迷走 米軍再編 韓国が注視 北朝鮮と対峙「沖縄に
いれば心強い」 
 毎日新聞 4月15日 朝刊 

米軍普天間の移設問題の迷走を、海を隔てて見つめる目がある。北
朝鮮と対峙する韓国。ひとたび「朝鮮半島有事」になれば、海兵隊
など在沖縄米軍の存在意義は大きい。

在韓米軍の役割変化、規模縮小の流れの中で広がる日米同盟のひず
みに、自国の安全保障への影響を懸念している。

「沖縄の海兵隊は北朝鮮の体制崩壊時、核兵器を速やかに除去する
のが最重要任務。米太平洋海兵隊のスタルダー司令官は認める。毎
年恒例の米韓合同軍事演習「キ・リゾルブ」「フォール・イーグル
」のたびに、沖縄から派遣される海兵隊は大きな役割を演じている。
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米政府、「普天間継続使用」を日本に伝達へ 
2010.4.18 01:30サンケイ
 【ワシントン=佐々木類】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)
移設問題をめぐり、鳩山政権が目指す5月末までの決着が困難にな
っているのを受け、米政府は飛行場を継続使用していくとの判断を
固めたことが分かった。複数の日米関係筋が明らかにした。米政府
は今後、鳩山政権の出方を見守りながら、継続使用する考えを日本
側に伝えるタイミングをはかっていく。
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「普天間移設 辺野古浅瀬案、提案へ 政府、米側に苦肉の策
4月17日7時56分配信 産経新聞

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、政府が米軍キ
ャンプ・シュワブ(同県名護市辺野古)の南方沖の浅瀬に滑走路を
建設する「浅瀬案」を検討、米側に提案する方向であることが16
日、分かった。政府が検討してきたシュワブ陸上案と鹿児島県・徳
之島を組み合わせる移設案は、米政府や地元自治体が難色。米側の
理解を得られそうな浅瀬案での事態打開を模索するが、「公約違反
」である上、社民党の反発は必至で、与党内調整は難航しそうだ。

 浅瀬案は、辺野古沖の浅瀬を埋め立てて1500メートル規模の
滑走路を建設する案だ。かつて米側の主張をもとに日米両政府で検
討したが、断念した。今でも米側が容認する可能性が高く、現行案
などに比べ工費が安価だとされる。ヘリコプターが住宅地の上空を
飛ばず、騒音問題や危険性を回避できるメリットがある。
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中国:日本の「庭先」、軍艦艇10隻 外洋展開、優位誇示
<検証>
 ◇普天間、日米摩擦のすきを突き
中国のキロ級潜水艦2隻は浮上航行し、誇示するように赤い中国国
旗をなびかせていた。今月10日、沖縄本島と宮古島の間の公海を
計10隻の中国艦艇が南下した。外洋で潜行する潜水艦が姿を現す
のはきわめて異例。10隻を連ねた中国艦艇を防衛省が確認するの
も初めてだ。「庭先」で中国の海軍力増強を見せつけられた日本。
中国への抑制姿勢を変えつつある。【仙石恭】
毎日新聞 2010年4月18日
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【川内氏インタビューでわかったこと】
フリージャーナリストの岩上安身氏による川内博史民主衆議員イン
タビュー記事によると、

@米軍の意向「日本で多国籍訓練はできない」 
◆海兵隊は、沖縄では訓練ができなくなっている。
 アメリカは、アジア太平洋地区の安全保障、軍事での国際協力を
進めていくために、アメリカの同盟国(タイ、フィリピン、オース
トラリア、韓国、日本)の部隊を呼んで一緒に訓練したい。

 経済発展をして基地の周りにたくさん家が建つ沖縄では、中隊や
大隊の即応能力を維持向上するための訓練がしにくくなってきてい
る。

◆グアムは軍事評価で満点。
 海兵隊の地上部隊は、沖縄に主力を置いているが、移動するとき
は佐世保から強襲上陸艦が迎えに来るので迎えに来る時間がかかる。

グアムに移転するとアプラ港で一体となってすぐ出撃できる。どこ
に部隊を位置させることが、いいのかという軍事評価でグアムは満
点となっている。

◆沖縄に残るのは、後方支援の基地と基地施設部隊と31ミュー(常
駐しない)
 2008年9月15日の海軍長官(の下に海兵隊がある)が、ア
イク・スケルトンという会員?の軍事委員長にあてた「米軍の沖縄
からグアムへの移駐をどういう風に進めるか」という報告書では、
3MEF(第三海兵隊遠征軍)は、グアムに移す、後方支援の基地は、
沖縄に残る。入れ物だけが残る。基地施設部隊は沖縄に残る。

 第三海兵遠征軍のうち31ミュー(一番の精強部隊2000人)は、沖
縄に残る。31ミューは、タイ、フィリピン、オーストラリア、韓国
、日本と、同盟国を回る。沖縄をベースにするも常駐しない。駐屯
時にはヘリもくる。年に長くても2,3カ月。もちろん、国際環境の
変化でいる時期が長くなったり短くなったりはする。

【地元は、2014年まで普天間を使用することに同意している。】 
 ニュースの映像ではヘリコプタがバンバン飛んでいる、輸送機が
発着する映像を使うのですが、今普天間はからっぽ。アフガニスタ
ンに行っているから。

 ≪日本は、従来の米の計画通り、グアム移行先行論。≫ 先にグ
アムへ行ってくれ。順番を入れ替える。 

 井波市長さんは、一番安全性を確保してくれと言っているが、
2014年まで待っているのは、移行案を支持同意しているから。
つまり、地元の同意がある。


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