3586.カクヤスの御用聞き



カクヤスが都内23区のどこからでも、量を問わず、2時間以内に
無料で配達することを保証している。都内150店の店舗網を作り
、1店舗の範囲は1.2Kmであり、売上高700億円になっている。

この宅配システムは、自分の企業の良い所を伸ばす戦略からでてき
たという。各地域に店があるので、リアル+ネットの形態であり、
安心感もある。店舗での売り上げも増えることになる。

もう1つが、40年前の流行である百貨店は新宿など都心に出る必
要があり、20年前の流行であるスーパーは少し遠くの所に自動車
で行く必要があり、10年前の流行であるコンビニは歩いて近所に
買い物に行くことになる。このように、どんどん買い物距離が自宅
から近づいていることに気がついた。

この将来系は玄関になると見て、量を問わない無料宅配にした。電
話やネットで注文すれば、2時間以内には配達される。

このようなカクヤスの戦略は、江戸時代の御用聞きの延長でもある。

この業態は今後、他の業種でもできる方法であるが、店舗網の作る
ことが難しいという。当初は赤字であり、銀行もカネを貸さないと
言っていた。しかし、認知の時間が経つとビジネスになる。


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