3577.これからの日本の大きな課題



越智隆雄前衆議院議員の「これからの日本の大きな課題」を聞いた。
                               Fより

ここで、縮小する日本は、2090年には人口5000万人になり
、財政も逼迫するなど大変な時代が来るという。

財政規律は重要であるが、あるべき日本を想定して、その日本を作
るための戦略が求められている。

バターな政治からあるべき姿を想定して戦略的に政治を行う必要に
なっているという。この講演会は私などが途中で質問や補足をする
ので越智さんは、やりにくかったように感じる。しかし、期待でき
る政治家だと見たためであり、ご容赦のほど、お願いしたい。

民主党は革命として政権交代をしたが、あるべき姿の日本を国民に
現時点では示していない。民主党の支持率が落ちている原因は、「
政治とカネ」の問題ではなく、あるべき日本の姿を期待した国民に
そのあるべき姿の日本を示していたいことで支持率が下がっている
と見ている。鳩山首相のことばのブレも気になる。信念がないこと
を示している。

連合も、日本企業に不利な派遣禁止や課税強化などで海外に逃げる
という意見はナンセンスとしか言わない。論理的な思考をしていな
い。

しかし、政治家としての越智さんは、やっとその問題点に気がつい
たようである。そこが新しい。しかし、あるべき姿の日本をまだ、
手探りの状態であることが見て取れた。

しかし、求めるものは救われる。われわれがお手伝いすると述べて
分かれた。

現時点、元禄時代を過ぎて、江戸時代の文化文政時代になっている。
この時代は、はじめ質素倹約の政策が引き継がれたが、貨幣悪鋳に
よる出目の収益で幕府財政が一旦潤うと、大奥での華美な生活に流
れ、幕政は放漫経営に陥った。江戸時代の衰退の始まりである。

一方では、商人の経済活動が活発化し、都市を中心に庶民文化が栄
えた。しかし、農村では貧富の差が拡大して各地で百姓一揆や村方
騒動が頻発し、治安も悪化した。外国船打払令も出るなど海外との
関係を悪化させている。

これと同じ現象が日本に起こっていると見える。そして、日本も衰
退する時代になっている。時代の雰囲気は非常に似ている。

この後、江戸時代末期に進み、明治革命が起こり、幕府は崩壊する。
というような時系列を意識すると、3年後の革命を主導するのは、
あるべき日本の姿をイメージした政党だと見ている。

このような問題意識を持つことが、今の日本の政治家に求められる。
この点、越智さんは求められる政治家の1人のような気がする。


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