EUが欧州版IMFの設置に向けて走り始めた。 Fより 欧州が欧州版IMFを作る検討をし始めた。ギリシャの財政赤字で 国債危機が起こったが、そのギリシャに財政緊縮策をさせて放置し た。今回はドイツ銀行が国債償還のための国債発行に手を貸したの で、なんとかギリシャ国債は売れたが、もし、国債が売れなかった ら、国債のデフォルトになっていた。 非常に危ない事態であり、それをドイツ銀行に押し付けた格好であ る。このままでは、ユーロ圏は崩壊する可能性もあると見たが、そ の対応策をEU全体で考え始めた。 それが欧州版IMF、EMFであろう。また、このギリシャ国債危 機に火をつけたのがCDSであり、このCDSの規制強化も行うこ とになる。 ============================== 財政リスク取引の金融商品 欧州各国が規制検討 【バーゼル=赤川省吾】欧州主要国は財政リスクを取引するデリ バティブ(金融派生商品)を対象に新たな規制策を導入する検討に 入った。過大な債務を抱えるギリシャやスペインを狙った投機が債 券市場の混乱を招いたと判断。ドイツのメルケル首相は8日に記者 団に対して「制限が必要だ」と表明した。ドイツやフランスなどの 主要国で調整を進め、4月中にも規制の大枠を固める方向だ。日本 や米国を含めた国際的な取引規制になる可能性もある。 規制対象として検討されるのは「クレジット・デフォルト・スワ ップ(CDS)」と呼ばれる金融商品。財政の健全度を示す目安と なるが、欧州では短期的な投機資金がCDSを使って債券市場に流 入しており、主要国は財政の実態が正確に反映されていないと不満 を強めている。 ドイツは欧州市場でCDS取引に一定の制限を設ける方向で「フ ランスなどと調整する」(財務省報道官)考え。仏サルコジ大統領 も規制には前向きとされ、ユーロ圏財務相会合の議長であるユンケ ル・ルクセンブルク首相も同調する見込み。 (13:18) ============================== EU「欧州版IMF」検討 信用不安、自前で解決 欧州連合(EU)による国際通貨基金(IMF)の欧州版「欧州 通貨基金(EMF)」(仮称)創設構想が急浮上してきた。ギリシ ャの財政危機を受け、単一通貨ユーロ導入国を緊急支援できる仕組 みをつくるもので、信用不安の封じ込めには自前の安全網構築が不 可欠との判断が背景にある。ただ、実現に向けた課題は多く、足元 のギリシャ支援には間に合わず、中長期の対策となる公算が大きい。 EMFは基金を通じ、国際金融市場から資金調達が困難になった ユーロ導入国などに緊急融資できるようにする。具体案は欧州委員 会がつくる見通しで、EUの政策金融機関である欧州投資銀行 (EIB)が運営を担う案が有力だ。(ブリュッセル=瀬能繁) (07:00)