3562.官僚をやる気に



NHK総合、2/28、21:00からの番組の名前は忘れたが、
趣旨は「湯浅さんの官僚としての挑戦」は非常に面白かった。

この話と金曜日の話は、同じことを見る視点が違うことで、同じこ
とを言っている。

湯浅さんが国民のサイドに立ち、孤軍奮闘しても組織の壁や縦割り
行政で、思うように政策実行に結びつかない。官僚たちは組織の壁
を利用してなかなか動かないし、自発的な動きをしない。官僚たち
が待ちの姿勢を取り続けている。このため、難しく、湯浅さんは政
府でもできないことがあると嘆くことになる。

厚生労働省と文部科学省、東京都の間でもがく湯浅さんの姿がある。
省の課長同士の話では埒が開かないので、両省の政務官をほとんど
のことで通す必要がある。そうしないと進まない。

湯浅さんが居なかったら、ハローワークのワンストップサービスも
年末の派遣村もできなかったようである。国民サイドに立つ政務官
や参与が非常に重要になっている。

これが今の現状のようである。

官僚に自主性を与えないので、そうなると官僚サイドからの声が聞
こえてくる。

もし、官僚を国民のサイドに立たすのであれば、シンクタンクなど
に出向させて視点を変えさせ、シンクタンクの身分で参与や政務官
にしてしまう。政権サイドに立ってもらい、省庁間調整をしてもら
う必要がある。

そして、偉くして省に戻し、国家全体としての戦略を考える人材に
育てる必要がある。省庁を渡り歩く人が偉くなるという仕組みが必
要である。最後には政治家にして国家全体に役立つことである。こ
のような政治家と官僚を近づけることが国家戦略を考える場合には
必要だ。

内閣人事局ができたのであるから、官製のシンクタンクを作り、そ
こで面白い発想をする人物を見出して、やらせる場を作ることであ
る。民主党政権も優秀な官僚を見出し、使うことが必要である。

活躍させて、最後には政治家にするというパスを作らないと、官僚
が腐ってしまい、役立たなくなる。これは国家の損失である。

どうか、民主党政権が長く続くように官僚たちがやる気を起こさせ
る仕組みを作ってほしいものである。
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公務員人事、遅れる一元化 法案審議ずれ込む

 政府が「政治主導」の目玉として夏からの実施を目指す国家公務
員の幹部人事の内閣一元化に不透明感が広がってきた。制度を定め
る国家公務員法改正案の国会審議が予定より遅れているためで、7
月に集中する各省幹部人事に間に合わない恐れも出てきた。定例の
異動期を変更せざるを得ないとの声もあり、中央省庁は頭を悩まし
ている。

 政府は2月19日に国家公務員法改正案を閣議決定し国会に提出し
た。4月1日から施行し「3カ月以内」に新制度に移行する段取り
だった。例年1月と7月の大規模な省庁幹部人事を視野に入れた日
程で、夏の参院選に向けて新制度移行の成果をアピールする狙いだ。
(07:00) 

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