3550.2・26事件と8・15宮城事件に共通して登場する人物



2・26事件と8・15宮城事件に共通して登場する人物
From 得丸

皆さん、

ちょっとびっくりしたのでお知らせします。

2・26事件の磯部・村中が軍を追われることになる昭和9年の11月
事件と、昭和10年の永田鉄山惨殺事件と、昭和20年の8・15宮城
事件に共通する人物がいることがわかりました。
なんと鬼塚さんの本に引用されていました。

鬼塚英昭さんの「日本のいちばん醜い日」の14ページに、バーガミ
ニからの引用が紹介されています。

「塚本は、1934年に、陸軍大学における北進派即ち征露派の陰謀を
暴露するのに、宮廷の密偵を助けたことで、天皇の注意を惹いた。
彼はそれから1935年の間じゅう、大阪で皇叔東久邇宮の下で様々な
秘密計画に携わった。その一つは、裕仁の防空室を描いた鈴木記念
館の絵のなかで時代錯誤の幽霊となって現れているあの永田軍務局
長の殺人であった。」

この1934年の陸軍大学における陰謀というのは、磯部浅一と村岡孝
次が陸軍をクビになる11月事件であると思われます。

そして、永田鉄山惨殺事件(=相沢事件)にも、塚本が関係したと
いう記述がバーガミニの本にあったということは、いったいこれは
、、、、、、、

2・26事件について、浜田政彦さんが考えている以上の根深い陰
謀があるのではないかという気になりませんか

とくまる
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2・26事件の首謀者である磯部、村中と、8・15宮城事件の陰
謀の筋書きを書いた塚本は、意外に近い関係だったのですね。

得丸

以下、ネットよりコピペ

塚本誠(陸士36)、村中孝次(陸士37)、磯部浅一(陸士38)は、陸
軍士官学校の一年ずつ先輩後輩です。

磯部浅一
・ 山口県出身。陸士(38期)卒。陸軍経理学校卒。
・ 早くから北一輝のもとに出入りし「皇道派」青年将校の先駆的
  存在の一人。
・ 士官学校事件で、村中孝次らとともに、辻政信ら「統制派」の
  陰謀に陥り逮捕。のち停職処分。
・ 冤罪を訴え続け、村中とともに「粛軍に関する意見書」を作成
  、配布。これにより免官となる。
・ 真崎教育総監更迭、相沢事件ののち、相沢を支援しつつ、活動
  を活発化される。
・ 二・二六事件に際しては、栗原安秀とともに時期尚早論を抑え
  、計画を指揮。
・ 獄中で「行動記」「獄中遺書」を書き、決起の正当性を主張。
  刑死。

村中 孝次(むらなか たかじ、1903年10月3日-1937年8月19日)は、
戦前日本の軍人、国家社会主義者。北海道旭川市出身。
札幌中学を経て、陸軍士官学校37期。歩兵第27連隊付・士官学校区
隊長を経て、1932年歩兵第26連隊付。同年陸軍大学に進むが中退。
この頃から皇道派青年将校グループの中心人物として知られるよう
になり、維新同志会の西田税らと交遊。1934年大尉。同年磯部浅一
らとともにクーデター未遂容疑で検挙され、休職となる(陸軍士官
学校事件)。
翌1935年磯部と「粛軍に関する意見書」を作成・配布し、免職とな
った。また、真崎甚三郎教育総監の更迭は永田鉄山軍務局長を中心
とした統制派の皇道派弾圧の陰謀であるとする「真崎教育統監更迭
事情」を作成し、相沢三郎中佐に送付。同年の永田軍務局長殺害事
件(相沢事件)の遠因を作った。1936年の二・二六事件の首謀者の
一人となり、1937年に西田や磯部らと共に射殺された。

塚本 誠
明治36・9・24〜昭和50・8・6
大13・7	陸士卒(36期)
13・10	任歩兵少尉・歩兵第59聯隊付
昭2・10	任歩兵中尉
6・5	仙台教導学校付
7・11	任憲兵中尉・仙合憲兵隊付
7・12	岡山憲兵分隊長
8・8	任憲兵大尉
9・3	憲兵司付
10・3	大阪憲兵隊付
10・4	上海駐在
12・8	上海派遣軍司付
12・12	中支那派遣憲兵隊付
13・3	台北憲兵分隊長
13・7	任憲兵少佐
14・3	参本付仰付(上海駐在)
14・9	支那派遣軍総司令部付
16・3	中支那派遣憲兵分隊長
16・8	東京憲兵隊付(特高第2課長)
17・8	任憲兵中佐
18・8	宇都宮憲兵隊長
19・5	ビルマ方面軍憲兵隊長
19・12	第10方面軍司付
20・4	第10方面軍参謀
20・6	任憲兵大佐
20・8	東部憲兵隊司部員兼憲兵参謀
20・9	軍務局付
20・12	予備役
24年	電通入社
48年	電通取締役で退社

憲兵練習所甲種学生 首席
* 11期:昭和7年11月14日/塚本誠 歩兵中尉
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2・26事件も結局、天皇が仕組んだ陰謀だったのでしょうか、、、、

「天皇の陰謀」はまだ読んだことがありませんが、それらしい目次
になっています。
(ウェブ上で翻訳をしておられる奇特な方がおられるようです)

とくまる



http://www.retirementaustralia.net/rk_tr_emperor_02_contents.htm

天皇の陰謀

天皇裕仁はかく日本を対西洋戦争に導いた

ディビット・バーガミニ 著
松崎  元 訳


私の調べた確証から浮かび上がる天皇の姿は、公式の伝記にあらわ
れる姿とは、まるで写真のネガとポジのように異なっていた。私の
見方では、裕仁は、献身的で、衰えを知らず、利巧かつ細心で、
そして忍耐力を備えた、卓越した戦争指導者だった。彼は、アジア
から白人を追放するというその使命を、大祖父から引き継いでいた。
だが、国民は無関心かつ後進的であったので、人々をそうした役務
にかりだすため、戦争の20年前から、心理的、軍事的に準備を重
ね、巧みにあやつっていった。


私は、裕仁を「陰謀」の首謀者として登場させるつもりである。
だが陰謀というこの言葉は、過剰使用と盲目的愛国心のおかげで、
一般的には不信をもたれる言葉となっている。だが国際軍事法廷は
、日本人指導者に「侵略戦争への陰謀」との判決を下し、1928年か
ら1936年の間の日本を運命付けた少なくとも八件の主要陰謀を明白
とさせた。また、陰謀は、日本文化においては、古くから、由緒あ
る地位に置かれてきた。戦前の日本の領土軍〔植民地配属軍のこと
か〕は、公式に「謀略部」と称する参謀チームを設けていた。私は
、その連合国判事が判明させたリストに、さらに六件の陰謀を加え
、それらのすべてを、裕仁を中心とする皇室がからむ陰謀とした。
裕仁は、秘密裏に少数派に働きかけ、最初は日本を欧米との戦争に
導き、そしてそれに敗北すると、その記録を隠蔽した。

ある60才代の風変わりな華族は、私に英語で以下のように告げた。
「もちろん、貴君は私をたぶらかそうとしていると思う。貴君は私
に何を言わせたいのかね。私は裕仁を子供の頃から存じている。彼
は、戦争好きの馬鹿ロマンチストだったし、たぶん今でもそうだと
思う。

http://www.retirementaustralia.net/rk_tr_emperor_04_choshakara.htm

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辻元さんが持参された金丙鎭の『同胞よ!』の中に、金大中誘拐事件の当日、韓
国を訪問していた民団青年部の学生たちに向って、金芝河に「今日、KCIAが東京
で金大中を誘拐した」と言ったという記述をめぐって、大問題が生じました。

私は、この記述は、KCIAが誘拐したというのは、隣国の指示にもとづいており、
金芝河は隣国のスパイだということを意味しているのではないか。と思いました。

これに対して、そうではないという方もおられました。

そして、そのやりとりを聞いていた、大部分の方々は、どちらが正しいのかわか
らないということでした。

I think so か、あるいは I don't think soなのか。自分の概念に存在しない
ことの真偽を判断するときには、自分がそれまでに意識づけられてきたことを基
準として、I think soかI don't think soかと考えるのが常でした。しかし、他
所の国のことに関することでは、もともと意識づけがなされていないので、どち
らが正しいのかさっぱりわからないという 「きわめてまっとうな感覚」を感じ
ることができたのではないでしょうか。

この「どちらが正しいのかさっぱりわからない」という新鮮な感覚を、どうすれ
ば正しい判断に結びつけることができるのか。

歴史を学ぶにあたって、このことを知っておく必要があります。そうでないと、
信じる、信じないという宗教めいた次元で、歴史的事実を判断しなければならな
いという、エイヤーの世界から抜け出せません。


2・26事件について論じた浜田政彦さんの本を読むにあたって、どうすれば宗
教的な判断を乗り越えることができるのかについて、考えてみたいと思います。
そのために、ぜひ皆さん、この本をしっかり読んできてください。

この本に書いてあることが、本当なのか、意図的な嘘なのか、歴史の検証能力不
足による間違いなのか。それをどうやって判断すればよいのかを、今回の読書会
のテーマにします。

したがって、長い長い本書の記述は、いちいち扱いません。どこが本当で、どこ
が嘘で、どこが間違いかについてのみ、論じてみるつもりです。

よろしくお願いします。

とくまる
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皆様

たまたま購読しているメルマガに、以下のような記述がありました。

>上村愛子の4位は残念です。金メダルを取った最終スタートの米国選手に「お願
いだから、転んでくれ。極上の演技をした上村愛子にどうか銅メダルを・・・」
と願いました。よくないことかも知れませんが、心の事実です。

非常に立派な経営コンサルタントが、どうしてこう考えるのでしょうか。お茶の
間の視聴者はどうして、同じように考えるのでしょうか。もの心ついたばかりの
子どもだったら、そんなことを考えずに、「あの人、上手だなあ。かっこいいな
あ」、「転ばなくてよかったね」と思うのではないでしょうか。


選手だけでなく、視聴者もともに、3位入賞してメダルをもらうといいな、4位
じゃあ意味がないと考えるのは、どうしてなのか。これはきわめて重要なことです。

実はこのことと、浜田政彦著「神々の軍隊」が批判している「貨幣至上主義」は
関係があるのではないかというのが、私の主張です。

つまり、もの心ついてから、人間は自分の意識の中に序列のメカニズムをいつの
まにか構築し、その序列メカニズムに思考や行動が束縛されるというものです。

この研究は、スイスの教育心理学者ジャン・ピアジェが、概念体系(価値体系)
の構築と、そこで概念を操作する記号論理式といったことで研究をしています。
また、フランスの思想家、ジャン・ボードリヤールが「消費社会の神話と構造」
で取り扱ったことでもあります。


人間はコトバを覚えるにあたって、それぞれのコトバの重み、価値を、判断しな
がら、概念体系・価値体系を構築します。コトバを覚えるということは、意味
(=記憶)を覚えるだけでなく、価値のメカニズムに位置づけていく作業でもあ
るのです。

このとき、神話的世界観をもつ人間であるのか、金銭的価値だけに支配されてい
る人間であるのかが、きわめて重要な違いをもたらします。

神話をもつことは、人間が正しく生きていくうえでの、論理式を与えてくれるこ
とを意味します。それがないと、拝金主義、貨幣至上主義におちいり、お金の亡
者になってしまいかねません。

とくまる



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