3546.「植物文様クラヴィーア曲集」公演を聞いて



「植物文様クラヴィーア曲集」公演を聞いて
from浅山

得丸様

感激でした、演奏で前半の高音部の音色に耳も心も震えました、弦
楽器に属すのでしょうか、何か古代インドから東西に分離して言っ
た弦楽器の発達の流れは彼方此方で独特な形とリズムを奏でる楽器
に成って行ったのでしょうか。

米国の田舎町のカウンティフエアーで耳にしたダルシーマの音色は
この世の物とは思えない心が震えるものでした、振り返り宮城道男
のお琴の音色も。

得丸様が演奏前に「以前(今回で4回目の演奏会)聴いたとき涙が
流れました」と話されましたが、何か鈍感な小生も近づいたような
気持ちでした。

演奏後半は舞い上がるような速いリズムに身体が動かされるようで
したが、緊張はそこまでで、小生には冗漫感で終わりました、疲れ
が早くなっているエネルギーの代謝が加齢で詰まりつつあるのかも
しれません。

フランク・ロイド・ライトの建築物、米国でシカゴ郊外で、ペンシ
ルベニアの近くに行った時見ておりました、その建築物に偶然、遭
遇しまして、開演前中から外からしげしげと見てまわりました、た
しかに図鑑で写真集で見たことがありました。

いや、よかったです、有難う御座いました。演奏会前に邪道だった
かもしれませんが、CDでグレングールドのゴールドベルグ変奏曲
を聴きながら参りました、、、。

長くなりました、お礼まで。草々
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身心脱落、脱落身心
From得丸            

浅山さん、
感激されて何よりでした。

僕は最初のうちやや身構えていたところがあって(どこが小学校の唱
歌なのだろうと探していて)、なかなか演奏と溶け込めなかったみた
いです。

途中で、演奏を通じて、木の霊が「身心脱落、脱落身心」というメ
ッセージを送ってきたので、「そうだ、そうだ、脱落身心だ」と思
って現在に集中したとたんに、音がぐんぐんと心に入ってきました。

藤枝守の「植物文様」の仕事は、現代の最先端にあり(ご本人は現
代音楽というカテゴリーにくくってほしくないみたいですが)、そ
れは我々が分子レベルで植物の心と共鳴できるということを明らか
にしたところにあると思います。

木はとにかく前向きです。障害物があれば、向きを変え、ひたすら
太陽に向かって枝葉を伸ばします。昨日の演奏にも、その前向きさ
はしっかりと表われていたと思います。

とくまる




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