毎年恒例の2009年の回想をしましょう。 T&Fより T:今年始めの予測を振り返ると、麻生政権にFさんは厳しい意見 でしたが、そのとおりでしたね。 F:自民党政権から民主党政権になり、政治主導になり、事業仕分 けなど国民の評価は高いし、民主党の支持率を上げましたが、 鳩山首相のことばの揺れや日米関係の不安定化で、支持率は下 がっている。指導力不足であると国民は見ている。しかし、鳩 山首相の自己資金や母親の資金を政治に使っていたことは、非 常に評価できることであり、贈与税を支払えば、問題がない。 マスコミの批判の方がおかしいと思う国民の方が多かったよう に感じる。自民党は批判できない。それ以上に悪い政治資金を もらっているからである。この面での辞任はない。しかし、指 導力不足での辞任はある。信頼とはコトバであり、その言葉が 揺れると信頼がなくなる。気をつけてほしいものだ。もし、今 後も続くのであれば、辞任も仕方がない。 T:金融危機ではドル暴落とドルでのハイパーインフレを招き、ド ル基軸通貨が破綻することになるとしていましたが、結果は そこまでは行かなかった。 F:湾岸共通通貨が2010年に発行することを基本合意したが延 期になっている。米国もサウジに強力に阻止を働きかけている ので、湾岸共通通貨自体がドルペッグ制を考え始めた。このた めドル崩壊も起きていない。また中国の人民元とのリンクが有 効に働いて、維持している。しかし、このようなマジックは相 長くは続かない。来年に持ち越しただけである。全体的な印象 は、2012年に向けて徐々に世界は悪くなるように感じる。 T:戦争を予言しましたが、オバマ政権はアフガニスタンに本格的 に介入しました。どうなりますか?? F:戦争を停止するとして選挙戦を戦ったオバマ大統領はノーベル 平和賞をもらったが、正義の戦争は平和に寄与すると演説して 異例な授賞式になってしまった。米国は金融資本と軍産学とい う2つの支配組織があり、それがそれぞれの業界に金を政府か ら貰うことしか考えていない。このため、軍産学が金融危機で 金融業に金を渡すなら、自分たちも金を貰うために戦争を必要 するとした。これに対応したのがオバマである。 T:日本の時代は後、2〜3年先になったようだが、その間世界は 大混乱になる。日本は世界的な役割を果たすべきである。とし ましたが、これはどうですか?? F:日本が先端的な技術で、温暖化防止に寄与することが、脱石油 の自給経済になり、その仕組みが世界に寄与すると見る。これ も民主党政権に期待したい。この展開が2010年に本格化す るはず。それは2010年の予測で十分に行うので、待ってほ しい。 T:米国の自動車販売はある程度は戻すと思うが、基本的には電気 自動車の量産が始まるまで、日本メーカも暗いことになる。と しましたが、これはどうですか?? F:これも当ったようである。ある程度、米国市場は戻したが、本 格的な回復ではない。中国も財政支出で景気を上げているが、 その財政的な負担は大きい。日本のメーカもハイブリッドは良 いが、エンジン車はその分、売れていない。石油の時代は終わ りの始まりになった年である。 2010年の予測は、次に行う。