3495.ファシズムの足音が聞こえる



ファシズムの足音が聞こえる

土屋敬之東京都都議会議員が民主党から除名される
     ー危険極まりない小沢ファシズムー 

 土屋敬之民主党都議が、月刊「WiLL」2009年10月号(P40−53)
(2009年08月26日発売)に、民主党の欺瞞性を指摘する告発手記を載
せたことは以前、私のブログで紹介した。

それが発端となり、土屋都議は民主党から「除名」された。

 土屋都議は、総選挙後、民主党倫理委員会の大河原雅子委員長か
ら「意見聴取する」として出席を求められたため、都議は文書で内
容証明と日程調整の質問をした。しかし委員会からは「党則」が送
られてきたのみであった。当然、土屋都議は「党規のどの条項によ
って呼ばれるのか明示がなければ行くに行けない」と主張した。

 10月28日、民主党東京都総支部連合会は常任幹事会において土屋
都議を離党勧告に処し、本人が勧告を受け容れないれない場合には
除名すると決定した。

 11月5日、土屋都議は都連に対し「民主党倫理規則に明記された手
続に従うことなく下された一方的な処分で、憲法上の要請である適
正手続によらずになされたこの処分は民主主義原理の前提に反する
ものである」と大河原および都連会長の菅直人宛に再審査請求書を
提出した。

 12月5日、民主党都連は土屋都議が二度にわたり要求書を提出、回
答を求めたにもかかわらず、常任幹事会において土屋都議の除名処
分を決定した。

 こうした民主党政権の危険性をこのまま放置すると、一般庶民ま
でも土屋都議同様の犠牲を強いられる、物の言えない社会になって
しまうのではないか。

詳細は土屋敬之都議の「今日の”つっちー”」(12月5日以降)を参
照されたい。 


 背後に小沢の影

 土屋都議が、事実を正確に述べ、筋の通った主張をしていたにも
かかわらず、「欠席裁判」で「判決」は既に決まっていた。土屋都
議がいかにクレームをつけてもそれに耳を貸さず、むしろ罪を増や
し彼の「圧殺」にかかっている。

それにつけても最近の民主党が露骨に見せる国民の誑(たぶら)か
し戦術、風俗嬢やフリーターに至るまで候補者に駆り集め「何が何
でも勝ちさえすればよい」という民主党の選挙手法と、また一見ソ
フトムードの鳩山由紀夫や菅直人を前面に押し立て、彼らの背後で
、画策する小沢一郎幹事長の「闇将軍」的手法に危険な感覚を抱く
のは私だけであろうか。 

  第一次世界大戦後の天文学的なインフレと不況に対し効果的対
策がとれなかったワイマール政権に嫌気が感じていた国民に対して
、ヒトラーは耳障りのよい公約とプロパガンダによってナチス独裁
政権を成立させた。今回の民主党政権の誕生は、このナチス独裁政
権の成立過程にあまりにも酷似している。


 「朝貢」外交
今回の土屋除名事件や以下のマスコミ報道は小沢民主党の体質を如
実に浮かび上がらせている。

●小沢の慢心
12月10日 民主党・小沢幹事長は10日朝、党が行っている中国と
の交流事業のため、140人以上の国会議員と共に北京に向けて出
発した。

 今回の訪問は、小沢幹事長肝いりの日中交流事業「長城計画」の
一環で、新人議員79人を含む国会議員143人が参加している。
一般の参加者を合わせると600人を超える訪問団で、過去最大の
規模。

 小沢幹事長は10日午後に胡錦濤国家主席と会談するほか、中国
共産党の要人とも会う予定。一方、そのほかの国会議員は複数のグ
ループに分かれて軍事施設や汚水処理場などを視察するほか、万里
の長城を見学する予定で、こうした活動を通して中国側との交流を
深める。

 これだけの人数の国会議員が一斉に中国を訪れるのは異例のこと
で、小沢幹事長は中国側に自らの求心力を示す一方、日本国内にも
影響力の大きさを見せつける格好となっている。(日本テレビ) 


●天皇陛下の政治利用
特例で天皇会見を要請 副主席訪日で中国政府 

 中国政府が14日に訪日予定の習近平国家副主席と天皇陛下との
特例的な会見を日本側に求めていたことが11日、複数の政府関係
者の話で明らかになった。

平野博文官房長官は午前の記者会見で、「日中関係は政治的に重要
なので(宮内庁に)お願いした」と述べ、応じる方向で調整してい
ることを認めた。

 習氏は胡錦濤国家主席の有力後継候補とされている。中国は陛下
との会見に向けた所定の手続きをとっていないが、会見を実現でき
なければ習氏の体面を傷つけ責任を問われかねないと判断、働き掛
けを強めている。

外国要人と陛下との会見については、1カ月前までの文書での正式
申請が前提。関係者によると、中国側からの申請は11月下旬だっ
たが、鳩山由紀夫首相は民主党の小沢一郎幹事長らの働き掛けを受
けて、9日に平野氏に会見が実現できないか検討を指示したとされ
る。

 平野氏は「要人が来るので、お会いできないかと(陛下に)お願
いするのは政治利用でも何でもない」と強調。宮内庁幹部は「ルー
ル違反であり、皇陛下の負担軽減の問題もある」と指摘しながらも
、首相官邸の意向に配慮る考えを示した。(共同通信12月11日)


●永住外国人に地方参政権を付与する法案
韓国訪問中の民主党の小沢一郎幹事長は12日午前、ソウル市内の国
民大学で講演し、永住外国人に地方参政権を付与する法案について
「政府提案で出すべきだと思っている。来年の通常国会にはそれが
現実になるのではないかと思う」と述べ、来年1月召集の通常国会に
政府が法案を提出し、成立させる見通しを示した。(時事通信) 

民主党追従のマス・メディア
 著名な都議会議員で、議長候補にも名が挙がる有力議員・土屋都
議が除名されたなら、普通、マス・メディアはもっと騒ぎ立て、詳
しく報じるはずだが、民主党の一方的な言い分のみ掲載し、事の経
緯に対する都議の言い分や主張には極めて冷淡である。むしろ彼を
無視しているようにさえ感ずる。これはマス・メディアによる異見
の圧殺であり、民主主義の謀殺である。いつか来た道である。   

水廼舎学人


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