3455.ラッファー曲線



ラッファー曲線
 サプライサイド経済学の中で一番、有名なのがラッファー曲線で
ある。  F
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ラッファー曲線
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ラッファー曲線(ラッファーきょくせん、Laffer Curve)は、最適
な税率に設定することにより政府は最大の税収を得られるというこ
とを示すために、ウォールストリートジャーナル記者アーサー・ラ
ッファーによって提唱されたもので、減税の正当性を根拠づけるた
めによく用いられる。

0%と100%の両極端な税率では政府は税収を得ることができない。0%
では当然税収はゼロであるし、100%では勤労する意欲がなくなるか
らである。従って、0%〜100%のうちのどこかに、最大の税収を得ら
れる税率があるとする。アメリカにおける1980年代の減税と、サプ
ライサイド経済学の中核を成す概念である。

 概要
ラッファー曲線とサプライサイド経済学は、1981年のレーガン大統
領によるケンプ=ロス減税をもたらした。サプライサイド支持者は
、政府活動は曲線の半分より右側の領域で行われているので、税を
下げることが税収の増加に結びつくであろうと主張した。従来の経
済理論の枠組みはラッファー曲線の基礎概念をうけいれたが、政府
活動は曲線の左側で行われており、よって減税は税収の減少になる
と主張した。核心となる問題は、税率に関しての労働の弾力性であ
る。

アメリカにおいては、1980年代の減税と財政支出を増やす政策の両
方が大きな財政赤字を引き起こしたという主張と、実際のデータで
はアメリカ政府の収入はこの期間には増加しており、これは赤字が
減税によるものではなく、政府支出の増大のみによるものであるこ
とを示しているという主張がある。

一説には、ラッファー曲線は、1970年代にワシントンのとあるレス
トランで、ラッファーとロバート・マンデルがジュード・ワニスキ
ーに概念を説明している際にナプキンに描かれたのが最初であると
いう。

ラッファー曲線の先駆的なアイデアは、イスラム学者のイブン・ハ
ルドゥーン(14世紀)やフランスの経済学者フレデリック・バスチ
ア(19世紀)などによって記述されている。
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サプライ・サイド経済学といえば、ジャーナリズムにおいてはラッ
ファー(A. Laffer)の名前と同一視されているが、これは誤りです。

実際の理論的な貢献は、アカデミックなサプライ・サイダーによっ
てなされたもので、その中心はハーバード大学のフェルドシュタイ
ン教授でした。ラッファーたちのラジカルなサプライ・サイダーと
ともに2つの背景の異なるグループが経済政策に関して発言権を持っ
ていたといわれています。

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