3460.一割縮減法として、まず大鉈を振るう



一割縮減法として、まず大鉈を振るう。      虚風老
 
予算案じゃが、ちまちまと見ているだけではラチがあかないじゃろ
う。いっそのこと、すべての事業について、予算規模を要求額から
一割縮減させてはどうじゃろう。

だいたい、中間費や、管理費・人件費・資材費・事務費・発注額な
どを従来のままにして要求するというのが気に食わん。交付額もふ
くめてとにかく一律「一割引き」にする。
(彼等は横並びがすきじゃからのう)
その上で、省庁内での再度の微調整は認める。(実情を知っている
ものからすれば、本当に削減できないところはわかっておるはずじ
ゃ。というか現場に近いところでしか、本当のことは、わからんじ
ゃろう)

そのうえで、復活折衝ではないが、ここだけは削減できないという
ところがあれば、後で政治判断で、積み増しをするということじゃ。
(増すことにかけては死にもの狂いじゃろうしの)

先にシーリングではないが、「一律カット」があって、その予算額
の中で工夫させることじゃ。そうすれば、3000項目あるという
各現場サイドで無駄を切らざる得なくなる。
事業規模そのものを縮小しなければならないとすればそれもよしと
しよう。必要最小限にすることができる。

交付額も含めて特別扱いしないで一割引きなら何処に対してもいい
訳がたつじゃろううが。10億のところには9億、1000万のと
ころには900万という具合にじゃ。
そして、各課又は事業所ごとに「何を具体的に削ったか」をリスト
にして出させて競わせるわけじゃ。
その内容をみれば、どのような努力をしたかが、あるいは手を抜い
たかが一目でわかるようにしておくのも大事じゃろう。これは逆に
政治家にはできなくて、官僚にしかできん。最終だけ削って自分達
や中間部分にまったく手をつけない部署があったら、それは無能の
上反逆でもあるといえるじゃろう。

積み上げ方式では要求額はいくらでも膨らんでしまう。
一律カットした後からどうすれば、その予算で、効果がだせるか、
知恵をしぼり、中間的な無駄を省き、何処を本当にカットすべきな
のか考えてもらおうかの。

        虚風老


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