3427.政策の方向として2題



政策の方向として2題 
虚風老
   
道州制など、地方主権についてじゃが、
これは、州の首都を何処におくかなどという、不毛な摩擦を減らす
意味でも、空間的なものではなく、バーチャル(電脳−電網空間)
に維持してはどうじゃろう。

テレビ電話=会議システムはいまは簡単にできるし、テキストは電
網で送受できるしの。

権限なども、本質的には<協議会>−部門別担当者会議などという
ことで、それぞれ、県など自治体組織に所属したまま、合議してい
く方法をしばらく続けてみてはどうじゃろう。
合意に達したものを、法レベルではそれぞれ県の運営に反映してい
くということじゃ。

まあ、実体的なプロパーや、国レベルのサポートも加わって調整を
するというのもいいんじゃが、あくまで、非空間的・政策レベルで
調整を行うわけじゃ、一々スケジュールを調整して、旅費宿泊費な
どかけるよりはええんじゃなかろうか。

兵站=輸送・補給−戦争と災害という二つの非日常事態に対処する
ために自衛隊の装備というと、正面装備の問題が多く取り上げられ
る、オタク的にもこれはどれくらい強いとかそういうことがワクワ
クするもんじゃ。
しかし、軍事で重要な側面は、もう一つロジステックス(兵站)が
大きなウエイトを占めておる。
実は、ワシはもお10年以上前からわしは、提言しておったのじゃ
が、日本の国際貢献のありかたとしては、軍事よりも消防・救急の
方が向いておるということで、国際緊急救助隊を拡充したほうがえ
えと思っておる。いざとなれば、地震・台風・水害等の災害が多い
国内的にも振り向けられるしの。(これは新党日本の田中康夫など
がいっておる、通称サンダーバード隊にも通じるが)
例えば、医療ユニット・設営ユニット・食・水・テント・毛布・燃
料などをパッケージ化しておく、現地での運輸なども考慮しておく。
情報収拾システムを常備しておくなどが考えられるじゃろう。即応
システムであることも必要じゃろうしの。

で、軍事的な正面装備を輸送し、展開を助け、物資の補給を維持す
るというシステムと、軍事的な正面装備にかわって、救出や医療・
災害の一時的な復旧を専門とする専門家や資材を送り込むというロ
ジステックスのシステムには共用できるものがあるのではないかと
思えるのじゃ。

もちろん、銃を持った人々と緊急援助のための人では、専門能力が
大きく違う。
しかし、その後ろの部分のシステムは、自衛隊で運用できるのでは
ないか、しかもそれは、自衛隊にとって実践的な活動として経験値
を上げる場所となるのではないかとみておる。

災害復旧・非常時医療・食料等生命線の確保の専門家を育てておく
ことはもちろん必要じゃろう。もう一方で、この輸送・補給を常時
活動できるようにしておくことは、臨戦的な政策じゃとお思うがの。

            虚風老
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米軍側からの戦略事情からだけで考えてみた。。。 虚風老

沖縄に関して米軍が頑なじゃという話しじゃが。そりゃあ、国外へ
いけばいいが、県外にだすとすれば、代替地が必要になるじゃろう?

大雑把な地図帖を開いてみただけじゃが、辺野古以上の戦略価値が
あると、米軍が認めそうな場所が二つある。

一つは、佐世保に隣接している、陸上自衛隊相ノ浦駐屯地の場所
佐世保の米軍基地(彼等は、すべての生活をキャンプ内で米国内と
同じであること、福利厚生が充実していることを望むからの)と相
互的に利用できる。
住民もそれほど、米兵に対して新しい違和感はもたんじゃろうと思
えるが。
海兵隊の艦船との連絡が容易。(ただし、わしゃ面積がどれくらい
か、現地の状態も知らんが=町中にあれば無理じゃろうし、相ノ浦
という名前からだけなら、海に面していて、浮体型の滑走路はおけ
ないかな?)
まあ、日本の陸上自衛隊の場合は、他の周辺に移転しても今は、そ
う摩擦はないから移転先はすぐに確保できるじゃろう。

もう一つは、壱岐の島の空港を拡充する。
これも、まったく現地は知らんが、日本と韓国の間にあり、尚且つ
対馬海峡という戦略上の要地にある。(韓国からの連携を考えたら
戦略上の便利さがある)
北部九州に近く高速艇などで往来可能、佐世保や福岡といった都会
にも近くて便利。また佐賀空港(ほとんど過疎的な空港)なども、
バックアップ基地として使える可能性がある。(ヘリならどこも一
飛びじゃろうしの)
ただし、住民が受け入れるかはまったく不明。

どちらも、もし、住民がうけいれるとすれば、早い建設が可能そう
に見えるがの。

この二つの場所は、沖縄に負けない軍事上の利点があるといえよう。

まあ、他には、民間飛行機が飛ばなくなって、自分から民間機路線
を存続させるかわりに、米軍ヘリ部隊との共用をうけいれると地元
が誘致してくるとかね。(ワシャ最後のはありそうにはおもえんの
じゃが)

前から思うのじゃが、国際貢献と呼ばれておるのは、おうおうにし
て、アメリカ貢献じゃし、アメリカ貢献というのは、米軍(ペンタ
ゴン)への貢献のことを言い換えた国内向けへの修辞じゃろうなと
いうことじゃな。

     虚風老

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