3421.原油取引で通貨バスケット建てに移行



英インディペンデント紙の原油取引での通貨バスケット建てに移行
の記事はありえると判断した。藤井財務相やサウジの否定にも関わ
らず、この記事は正しいと見る。

湾岸統一通貨を2012年までの目標としてサウジアラビア、アブ
ダビ、クウェート、カタールなどが計画している。この湾岸統一通
貨を作るコンサルタントとしてロスチャイルド銀行(仏)が関わっ
ている。

このため、これがフランスが入っている理由である。中国、日本、
ロシアは米国債を一番から三番目に持っている国である。湾岸諸国
の余裕資金を管理しているのは、英国であり、ブラウン首相は2008
年11月に世界新秩序を作ると述べていた。この意味する所は不明で
あったが、この計画であることが分かった。

また、米国はEUの仏・英・独国との首脳会談を拒絶したり、米国
はEU諸国を敵対視していたが、その理由が合理的に説明できる。
ドル基軸通貨を通貨バスケットで代替しようとしたからである。
また、英国のMI6がドル終焉と流していたというベンジャミン・
フルフォード氏が言うことにもマッチしている。

周辺情報がそれをサポートしている。小沢幹事長の訪英も理由が見
えてくる。民主党政権が米国離れの行動と欧州や中国に寄る行動も
理由が見えてくる。

米国を外して、その他の世界諸国が会議している。このようなこと
が起こっているとすると、米国の覇権はとうとう無くなったことに
なるし、ドル基軸通貨もなくなっていくことになる。ドルが基軸通
貨である大きな理由は、ドルで原油が買える事である。しかし、原
油をドルで買えないとすると、基軸通貨として、世界は認めないこ
とになる。

さあ、どうなりますか?

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アラブ諸国、原油取引での通貨バスケット建て移行を協議=英紙
10月6日11時57分配信 ロイター

 [シドニー 6日 ロイター] 英インディペンデント紙(電子
版)は6日、アラブ湾岸諸国が原油取引での米ドル利用を中止し、
通貨バスケット建て取引移行に向け、ロシア・中国・日本・フラン
スなどと極秘に協議していると報じた。
 ロバート・フィスク中東特派員によるこの記事を受け、ドル相場
は軟化した。
 同紙がアラブ諸国の関係筋および香港にいる中国の銀行関係者の
情報として伝えたところによると、通貨バスケットは、円・人民元
・ユーロ・金のほか、サウジアラビア、アブダビ、クウェート、カ
タールなど湾岸協力会議(GCC)関係国が計画している統一通貨
などで構成される。
 記事は「ロシア、中国、日本、ブラジルの財務相と中央銀行総裁
らがすでにスキームについて極秘の協議を行っており、原油取引は
今後、ドル建てにならないことを意味する」と指摘。また、この協
議にはフランスも関与しているとされる。
 同紙によると、米当局はこの協議が行われたことを認識している
が詳細を把握しておらず、「この国際的な陰謀には対処する」姿勢
を示しているという。
 ドル建ての原油取引を止めるとの観測はここ数年、度々浮上して
いるが、専門家の間では直ちにそうなる可能性は低いとの見方が有
力だ。
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NY金:過去最高値を更新、1オンス=1038ドルまで上昇

10月6日(ブルームバーグ):6日午前のニューヨーク金先物相場
は過去最高値を更新した。インフレが加速し、ドルが下落するとの
思惑を背景に価値保存手段としての金の魅力が高まった。 

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先
物12月限は一時、1オンス=1038ドルまで上昇。2008年3月に付け
たこれまでの最高値(1033.90ドル)を上回った。
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サウジ:石油決済通貨はドル、変更協議していない−報道否定
10月6日(ブルームバーグ):サウジアラビア通貨庁(SAMA、
中央銀行に相当)のジャーセル長官は6日、同国は他の産油国とも
中国などの大手消費国とも、石油取引の決済通貨をドルから変更す
ることについて協議していないと述べ、英紙インディペンデントの
報道を否定した。 

 同長官はトルコのイスタンブールで記者団に語った。インディペ
ンデント紙は同日、湾岸産油国が中国とブラジルを含む消費国と、
石油取引の決済通貨としてドルの役割を徐々に低下させることにつ
いて秘密裏の協議を持ったと報じていた。 

 ジャーセル長官はこの報道について、「全く正しくない」とし、
サウジアラビアと諸外国との間にそのような協議は「全くなかった
」と述べた。 

 同長官の発言を受けてドルは下げ幅を縮め、ロンドン時間午前7時
52分(日本時間午後3時52分)現在、対ユーロで1ユーロ=1.4713ド
ル。インディペンデントの報道を受けて一時は1.4749ドルまで弱含ん
でいた。ニューヨーク5日は1.4648ドル。対円では1ドル=89円34銭
(前日は89円53銭)。一時は88円86銭まで下げていた。 

 インディペンデント紙は湾岸諸国の複数の当局者および中国のバ
ンカーの話として、ロシアと中国、日本、ブラジル政府の閣僚と中
銀当局者が、2018年までに導入予定の決済通貨変更計画に向けて会
合を持ったと報じていた。 

 日本の藤井裕久財務相は6日、東京での記者会見で報道について
尋ねられ、何も承知していないと述べた。 

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