3406.ブレイン-マシン・インターフェース(BMI)



サイエンス・ゼロで、「BMI」について放送していた。 Fより

念力が科学で、できたということらしい。この技術の延長上でサイ
ボーグを作ることができる可能性がある。

イメージするだけで機械や装置を動かす新技術「BMI(ブレイン・
マシン・インターフェイス)」が、今注目を集めている。その背景
には、脳科学の急激な進歩により、脳波計やfMRI(機能的磁気共
鳴画像化装置)を使って、脳の活動の様子を容易に詳しく捉えられ
るようになったことがある。この製品は島津製作所の計測器であろ
う。

国立障害者リハビリテーションセンター研究所では、画面のアイコ
ンを見つめるだけで、その視覚に関する脳波を信号に変換、照明や
テレビのスイッチを操作することに成功した。

また慶應義塾大学の医学部と理工学部が連携した研究グループでは
、脳卒中により腕が麻痺した患者さんの協力のもと、「腕を動かす
」という脳の信号を使った実験を行っている。急速に進展し、さま
ざまな分野で応用が期待されるBMI研究になっている。 

介護・福祉方面
筋萎縮性側索硬化症患者や事故などで脊椎の損傷による部分・全身
麻痺となった人がコンピュータ画面上でのマウスポインタの使用、
文字入力、ロボット・義手・車椅子などを自由自在に操作すること
が実現されているなど、脳以外の器官を端末と捉えることでの医療
も出現してきた。応用例としてパーキンソン病やうつ病の治療にも
脳深部刺激療法として実用化されている。

軍事方面
アメリカ合衆国が21世紀の覇権を握るべくDARPAに対して巨額の資金
を投入していることが有名で、軍事競争にも拡散している。この技
術を応用して戦闘サイボーグといった兵士を造り上げることや、操
縦士にB.M.I.を施すことで、脳で戦闘機や戦車といった端末(軍事
用ロボット)を遠隔操縦する構想もある。いずれも戦闘による人的
損害を減らすことに目的がある。また、軍事に限らず人的損害を減
らす目的で、地雷処理など人間では危険な作業や高圧・真空といっ
た過酷な環境への利用も期待されている。 


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