3335.衆議院選挙での勝敗は



東京都都議会選挙が始まり、本格的な選挙シーズンに入った。
                      Fより

この勝敗は、現時点は民主党が断然優位である。周りの年寄りに聞
いても、多くは民主党を支持している。年寄りは選挙に行くので、
この層が民主党ということは断然強い。

特に地方では、小沢さんのどぶ板選挙と農政に対する期待があり、
圧勝でしょうね。民主党は地方を固めている。自民党は都市部で、
もし負けるとどうしようもなくなる。しかし、現時点ではそのよう
な気がする。

このように自民党は劣勢である。自民党の挽回は地方では無理であ
るが、支持政党なしや興味なしの若者を自民党・麻生の支持層にで
きれば、都市部での挽回はまだ残っていると見る。

麻生首相は当初、ニートやオタクの人たちに期待されて出てきたが
、期待はずれ感を国民に持たれている。挽回のチャンスは、当初の
姿勢を取り戻して、どこまでオタク層、若者層を取り込むかであろ
う。

小泉内閣で世論担当としていたネット世論を自民党に有利にした世
耕議員をもう一度戻して、ネット対策をすることが重要な要素にな
ると見る。都市部での勝敗が全体の勝敗を決することは、都市人口
を考慮した選挙区制度によるが、都市部のオタク対策としてのネッ
ト世論の対策が必要になる。

東京の選挙は、その意味でも重要である。小泉元首相の戦法は明確
な争点を作ったので、国民は共感して圧勝できた。そのような争点
が現時点、自民党と民主党との間にない。民主党の弱点は支持層と
して、労働組合が大きいために、合理化や民営化という観点に弱い
。そこを小泉元首相は目をつけたのだ。

自民党は現時点の政権運営をしているので、現時点の景気動向が支
持に大きな影響を与える。そして、今の景気動向は悪い。これは支
持が集まりにくい。特に若者に大きな影響が出ている。しかし、老
人層にも負担を強いたので、不満があり自民党への支持が落ちてい
る。

民主党の政策の良い点は、国民の期待が大きい農政、福祉制度など
のばら色の政権構想を描けることである。外交問題は米国との関係
を大きく見直すことになり、不安な点である。日米安保を堅持する
と言っているが、米国に民主党は反米的であると見られている。
日米安保は日本だけではなく、米国からも拒否できることを見過ご
している。自民党に何でも反対したことが、外交問題を引き起こし
たように見える。

現状で自民党が有効な対応策を取らないなら、民主党に政権が回り
、民主党政権での日本国運営になる。最初の試練は対米外交でしょ
うね。米国の冷たい視線を浴びるし、不利益なことが起きるように
感じる。しかし、世界全体が離米の時代であり、民主党政権はその
時流にも乗ると見られるが、全体的な戦略を明らかにする必要があ
る。


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