米NY株価が200ドル近く暴落して、2ケ月ぶりの下落幅にな っている。それに釣られて、東京市場も300円下げと安くなって いる。 米国経済のV字回復はありえないのに、さもV字回復が有り得るよ うに口先介入してきた米政権高官たちも、銀行の大幅増資ができた ので、実体経済の現状と金融業界への規制の案を出してきた。銀行 が今までのような儲けができない規制案であり、多くの投資系を増 強していた米銀行の利益は下落する。 それと経済支援を無限に行うことは米政府でもできない。このため、 カルフォルニア州に支援打ち切りを宣言し、自動車部品会社へのこ れ以上の支援もしないと宣言した。ということは景気は悪くなる方 向になるということである。消費者の貯蓄傾向が明確で、消費には 当分向かない。 やっと、個人株主が大量に株式市場に参入したことで、この個人株 主の資金を巻き上げられると見て、米ファンドや投資銀行は売りに ポジショニングを変えた。 今後、出てくるデータは全て悪い解釈として株価を下げることにな る。要注意が必要である。米国政府高官たちの口先介入に注意して くださいね。特にバーナンキFRB議長が曲者である。 ============================== 日経平均先物、一時下げ幅320円に 下値模索する動き加速 23日の日経平均先物9月物は、前日の大引けに比べ一時320円安の 9510円まで下落した。前日の米株安や為替相場が前日比で円高・ド ル安となったことを嫌気。現物株も下げ幅をひろげたため、下値を 模索する動きが加速した。夜間取引(イブニング・セッション)を 除いた日中取引では、1日に付けた9490円以来の安値となった。 〔NQN〕(10:54) ============================== 米国株急落、ダウ200ドル安、2カ月ぶり下落幅、景気敏感や金融売り 【NQNニューヨーク=横内理恵】22日の米株式相場は急落。ダウ 工業株30種平均は続落し、前週末比200ドル72セント安の8339ドル01 セントと、5月27日以来、3週間半ぶりの安値で終えた。下落幅は 4月20日以来の大きさ。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価 指数は反落し、同61.28ポイント安の1766.19で終えた。世界景気の 先行き不透明感などを手掛かりに、景気敏感株中心に売りが出た。 世界銀行が2009年の世界の実質経済成長率がマイナス2.9%に落ち 込むとの見通しを発表。3月時点の予想(マイナス1.7%)と比べ、 景気底入れには想定以上に時間を要するとの見方につながった。 3月からの戻り局面で景気回復期待を背景に買われていたハイテク や一般産業、素材など景気敏感株に売りが出た。株同様、景気不透 明感から原油先物相場が急落したため、エネルギー株も売られた。 3月の安値から反発が大きかった金融株にも利益確定売りが出た 。17日に米政府が発表した金融危機再発防止に向けた包括的な金融 規制改革案が、金融機関の収益に与える影響を懸念した売りが続い ているとの見方もあった。S&P500種株価指数が心理的な節目であ る900を下回ったこともあり、相場は引け間際に売りが膨らみ一段安 となった。 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約14億株(速報 )。ナスダック市場は約22億5千万株(同)。業種別S&P500(全 10業種)では、「金融」や「素材」など8業種が下落。一方、「通 信サービス」が上げた。 バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースが大幅安。非 鉄大手アルコアにも売りが膨らんだ。エクソンモービル、シェブロ ンも安い。19日に販売を開始した新型の携帯電話「iPhone( アイフォーン)3GS」の販売台数が100万台を超えたと発表した アップルは、買いが先行したが下げて終えた。決算で1株利益が市 場予想を下回ったドラッグストアチェーン大手ウォルグリーンが下 落。売上高見通しを引き上げた半導体大手マーベル・テクノロジー ・グループも売りに押された。 ダウ平均構成銘柄ではウォルマート・ストアーズやベライゾン・ コミュニケーションズが上げた。(06:35)