3319.IMFの改組を巡る戦い



これからは、IMFの改組を巡る戦いになるのではなかろうか。 虚風老
 
IMFは、長くワシントンコンセンサス=米政府(すなわちアメリカの
経済支配者達)の御用機関として働いてきた。(だから、世界の新
興国・途上国でのIMFの評判はすこぶる悪かった)

中国や、ロシアがIMF債を発行させる戦略にでたことから、次はおそ
らく、IMFの改組が問題になるであろうな。
まず、その理事会の構成(出資)と機構の仕組みをG20参加国ぐ
らいにまで広げることが要求されるんじゃとおもう。

またその改組のなかで、今は事実上アメリカ一国が決定上「拒否権
」をもっているが、決定権の分散によって、もっと制限されるであ
ろうことも予想される。ただ、この辺が米国の抵抗にあうところじ
ゃろうが。

これが現在SDRは4カ国程度通貨バスケットでなっているが、これも
、ドル・ユーロ・日本・中国・インド・ロシア・湾岸共通通貨・(
ブラジル)ぐらいまでは拡大するのではあるまいか。

そして、徐々に準備金の比率がドルから、SDRへ移行するという
シナリオがあるとおもえる。

虚風老
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(Fのコメント)
IMFの改編は起こるはず。米国やヨーロッパのような特権がある
国とそれ以外では、あまりにも権限の差が大きい。

 IMF債が主流にはなれない。IMFが大量に借金したら、加盟
各国からの徴収金額を上げる必要になる。どうせ、途上国に貸して
も、半分以上はデフォルトになる可能性が高い。

また、破綻国の国家財政を締めるので、益々経済破綻が激しくなる。
ラトビアの現状が物語るように悲惨である。IMFに頼る国家は、
そう多くない。このため、IMF債の量が多くすることはない。こ
のため、大量に出している米国債のようには、ドル基軸通貨とはな
れないと見る。

やはり、ユーロやACU(東アジア共通通貨)のような国を背負っ
た通貨が基軸通貨となるようだ。


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