3265.米国が中国に気を使う



米国は中国の為替操作国認定見送るようだ。  Fより

米国はオバマ大統領が大統領選挙時に、中国は為替を不当に安くし
ているので、為替操作国であると非難した。このためガイドナー財
務長官も上院で中国を為替操作国にすると証言していた。

しかし、中国は米国債を世界で一番持っているし、米国が中国への
制裁をすると、この米国債を売ると脅しを掛けている。日本は世界
第二位の米国債を所有しているが、米国の言うとおりにしている。

米国はIMFと同じように、中国の人民元が過小評価であると見る
が、中国政府の反発が恐ろしいので、認定できない。中国も米国に
対して借りを作るために、今後も一定割合の米国債を継続して購入
するという。

 米中の2大国で、世界を切り盛りしようと言うことであるが、ど
こかで、他国の反発が出るように見る。米国の南米に中国が徐々に
浸透している。米国から中国へ覇権が移る可能性があると世界の人
たちは見ているが、本当にそうなるのであろうか??

私は違うと見ている。この見解を聞きたいなら、18日の講演会に
来てほしい。

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「人民元はかなり過小評価」 IMF専務理事
 【ワシントン=米山雄介】国際通貨基金(IMF)のストロスカ
ーン専務理事は16日、中国の人民元について「依然としてかなり過
小評価されている」と述べ、相場の切り上げが必要との認識を示し
た。新しい基軸通貨を模索する動きについては「ドルはユーロなど
に比べて依然として信認されている」と指摘。ドルの地位は当面変
わらないとの考えを示した。ワシントン市内での講演後、質問に答
えた。

 専務理事は講演で「世界経済のフリーフォール(急降下)は緩や
かになり始めたかもしれない」と分析。財政出動など政策の適切な
運用を前提に「2010年に景気は回復する可能性がある」との見通し
を示した。

 各国が取るべき政策として、金融機関の不良資産処理の重要性を
強調。米国の官民共同基金による不良資産買い取り計画を「大きな
前進」と評価したが、「成否は実際に銀行が不良資産を売却するか
どうかにかかっている」と語った。(11:37) 
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米国債の購入継続を示唆 中国外相、経済も対米関係重視
 【北京=高橋哲史】中国の楊潔チ外相は16日の日本経済新聞のイ
ンタビューで、中国が世界最大の外貨準備を使って米国債の購入を
続けるかどうかについて「米国は中国の重要な貿易パートナーだ」
と述べ、外貨準備の運用で対米関係を重視する方針を表明した。中
国国内ではドル基軸体制の限界を指摘する声も出ているが、当面は
米国債の購入を通じてドルを支える考えとみられる。

 楊外相は「米中両国は金融の面でも様々な分野で協力を行ってき
た」と語り、両国の相互依存関係が強まっていることを強調。具体
的な外貨準備の運用方針に関しては従来の「外貨準備の安全と価値
を維持し、利益を増やす」という原則を繰り返したにとどまったが
、言外に「米国を困らせることはしない」というメッセージを含ん
でいた。(09:06) 
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中国の為替操作国認定見送る 米、経済で対立避ける
 【ワシントン=大隅隆】ガイトナー財務長官が15日、中国を為替
操作国として認定することを見送る報告書を議会に提出した。オバ
マ政権が柔軟路線に転じたことで、政権発足前後にぎくしゃくした
米中の経済関係はひとまず小康状態に入る公算が大きい。ただ、米
国の景気悪化が長期化し、雇用情勢がさらに悪化すれば、対中貿易
赤字削減を求める強硬派が再び台頭する懸念もなおくすぶる。

 報告書で目立ったのは、中国の景気対策を評価する文言だ。中国
が内需拡大に動けば、世界経済が米国の個人消費に依存する「一本
足打法」が是正される。経常赤字(資金不足)が米国に蓄積し、経
常黒字(資金余剰)が中国にたまる世界的な不均衡も是正される。
為替に関しても「中国は人民元の柔軟性を高める努力をしてきたし
、これからもそうすると確約している」と操作国認定をあっさりと
見送った。(07:02) 


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