3251.中国の存在感が大きい



G20が始まった。このG20で中国の存在が大きくなっている。
                 Fより

中国は温首相と、胡主席の2名が参加している。この2人が米国な
どと首脳会談を行い、主導権を握る勢いである。米国オバマ大統領
と中国の胡錦濤国家主席は会談して、今後も戦略的な対話を行うこ
とと、米国は米国債保有を維持することに理解が求めた。

中国の胡錦濤国家主席とロシアのメドベージェフ大統領は1日、ロン
ドンで会談した。ロシアとは石油や原子力などエネルギー分野での
協力強化で合意した。中国はロシアの資源を、ロシアは中国の資金
を求めており、両国は今後エネルギー協力をてこに一段と接近しそ
うだ。

中国の胡錦濤国家主席とフランスのサルコジ大統領は1日夜会談した。
これは、中仏両国の外務省が同日「フランスはチベット問題の重要
性と敏感さを十分に認識し、いかなる形式のチベット独立も支持す
ることを拒否する」との共同声明を発表したことで行われた。

というように、主要各国の首脳を相次ぎ会談をしている。その内容
も中国に有利な共同声明になり、中国の力が非常に強くなっている
ことを世界にアプールした。

一方の日本は、ロンドンで主要各国の首脳との会談はできないとい
う対照的な状態になっている。日本は事前に欧米でバナナ国という
蔑みを受けたように、日本国内の政治が混迷していて、麻生首相の
指導力を世界が疑問視していることを表している。

中国はいち早く、52兆円もの財政出動を決めて、すでにその効果
が出始めている。一方、日本はその財政出動が遅れて、経済は過去
最大の落ち込みを記録している。

そして、中国経済の上昇を受けて上海株式市場は年初から高騰して
いる。この流れを受けて、東京株式市場も上昇に転じている。中国
の財政出動が中国経済を押し上げ、日本からの中国輸出も増えてい
るためである。現時点は、過去最悪であるが今が底という観測が出
ているために、株価上昇が続いている。

アジアでの盟主は中国で、主要各国は認識し始めて、日本の存在が
薄くなっている。そして、日本の内需企業も自社の事業活動領域を
中国に広げて、売り上げを拡大する方向で動き始めている。

世界の経済エンジンは、中国とインド、ブラジルになる日が近い。
これに合わせて、世界の仕組みを再整備することになると見る。
日本の存在価値を高めるにはどうするかを、真剣に考えないいけな
い。

さあ、どうなりますか??
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景気刺激・金融改革急ぐ 米中首脳が一致 金融サミット開幕 

 【ロンドン=丸谷浩史】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域
(G20)首脳会合(金融サミット)が1日夜(日本時間2日未明)ロ
ンドンで開幕。開幕に先立ちオバマ米大統領は1日午後、中国の胡錦
濤国家主席と会談した。両首脳は世界経済の再生に向け、景気刺激
策と国際金融システム改革の重要性で一致。2国間関係では戦略・経
済対話を拡充するとともに、オバマ氏が今年後半に訪中することで
も合意した。

 オバマ政権発足後、米中の首脳会談は初めて。オバマ氏は米経済
が回復すれば財政赤字を半減すると胡主席に伝えた。世界最大の米
国債保有国である中国から保有継続に慎重な意見が出ていたことを
踏まえてオバマ大統領が胡主席に直接、米経済への信認に理解を求
めたとみられる。 (02:04) 
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中ロ首脳が会談、エネルギー分野の協力強化で合意

 【ロンドン=高橋哲史】中国の胡錦濤国家主席とロシアのメドベ
ージェフ大統領は1日、ロンドンで会談した。石油や原子力などエネ
ルギー分野での協力強化で合意した。中国はロシアの資源を、ロシ
アは中国の資金を求めており、両国は今後エネルギー協力をてこに
一段と接近しそうだ。両首脳は新たな国際通貨体制のあり方を巡っ
ても意見交換したとみられる。

 中国国営の新華社によると、胡主席は「中ロ両国は相互扶助と国
際問題における戦略的協力を強化すべきだ」と指摘。メドベージェ
フ大統領はこれに賛意を示し、胡主席に6月にロシアを訪問するよう
要請した。

 会談では、石油分野での協力に関する政府間協定を早期に締結す
ることで一致した。両国政府は今年2月、ロシアが中国に20年間にわ
たる石油供給を約束する代わりに、中国がロシアの政府系石油会社
に250億ドルを融資する契約を結んだ。新たな政府間協定はこうした
協力関係をより強固にする狙いがある。(15:17) 
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中仏首脳が会談、関係修復へ一歩

 【ロンドン=高橋哲史】中国の胡錦濤国家主席とフランスのサル
コジ大統領は1日夜(日本時間2日未明)、20カ国・地域(G20)首
脳会合(金融サミット)に参加するため訪問中のロンドンで会談し
た。昨年12月にサルコジ大統領がチベット仏教最高指導者ダライ・
ラマ14世と会談したことで悪化していた中仏関係は、修復に向け一
歩踏み出した。

 中国国営の新華社が伝えた。胡主席は会談の冒頭「我々の今日の
会談は二国間関係の新たな出発点であり、両国が中仏関係を新たな
段階に導くよう共に努力することを希望する」と指摘。世界的な金
融・経済危機など共通する課題の克服に向け、協力関係を強化する
必要があると強調した。

 中仏両国の外務省は同日「フランスはチベット問題の重要性と敏
感さを十分に認識し、いかなる形式のチベット独立も支持すること
を拒否する」との共同声明を発表したばかりだった。今回の首脳会
談は共同声明を受け、急きょ決まったとみられる。(12:57) 
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金融サミット時、日米首脳会談は見送り

 4月2日にロンドンで開く20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サ
ミット)の際、麻生太郎首相とオバマ米大統領との首脳会談の開催
は見送られる見通しとなった。同サミットはオバマ大統領の初の国
際会議出席となるため、多くの外国首脳との会談を予定。日本政府
も可能性を探ったが、すでに初会談を終えていることもあって調整
がつかなかった。

 2月のサハリンでの日ロ首脳会談でいったんは開催で合意していた
ロシアのメドベージェフ大統領との会談も日程の調整がつかず、見
送る方向だ。(07:01) 


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