3245.政治不信



政治不信
   
   確かに、漆間官房副長官の仰るとおり、自民党側からは、逮捕者
  は、出ていません。
   マスコミは、西松建設は、社員名義でATMで二階氏側に献金して
  いたことを『振り込め詐欺』と面白可笑しく報じていました。
   
   オフレコ発言を取り上げる、マスメディアは、アンフェアーだと政権
  与党側の立場でメディア批判をされる方もありますが、当を得ていな
  い感があります。オフレコこそ、本音が出たのでしょう。 それとも同
  人は、権力を誇示したかったのかもしれません。そもそも官房副長
  官のポストを警察庁長官であった者が着くことは、異例中の異例との
  こと。
   
   突付けば幾らでも埃が出るのが政治家だと思います。国策捜査
  であることは、事実だと思われます。実際に飛び交っているお金は、
  億単位と思います。
   
   官房副長官のポストに漆間氏を就けたのは、麻生政権発足には、
  民主党を狙っていたこと、即ち「国策捜査」があったことの証左です。
   「国策捜査」(官僚の意向)、「アメリカの意向」が同時にであったと
  も思われます。
   ロッキード事件がアメリカの意向によるものであることは、今や定
  説となっています。今回の事件も歴史が証明してくれるのではない
  でしょうか。それに、今年度中にある衆議院選の結果も問題です。
   
   西松建設の事件は、当初、外為法違反事件だった筈です。一体
  同事件は、何処に行ってしまったのでしょう。昨年の4,5月頃、同
  社の社員が、自身1人に責任をなすり付けられそうになったので、
  証拠をもって検察に飛び込んできたとの情報がありました。違反金
  は、数億円で、久間氏に献金するためであると記憶している。
   
   小沢氏の資財蓄積は、時々、報道に顔か頭か知りませんが、覗
  かせていました。それにしても田中角栄、金丸信の両氏に連なる同
  氏です。その人物を民主党のトップである代表にするのですから、
  民主党って、何だろう、野党の立場で国民の側に立ってくれるので
  はと思ってしまいますが、そうではないことを物語っていると思わざ
  るを得ません。今回の事件で民主党は覇気がなくなって、官僚批
  判も薄らいできていると言われます。
   
     長野県の村井知事の衆院議員時代に公設秘書を務め、06年
  12月から主に危機管理を担当する部長級参事に採用されていた
  右近参事が、長野市内で電柱にロープをかけて首を吊っているの
  が見つかり、死亡が確認されました。県警は自殺と判断しているそ
  うですが、不気味です。疑獄事件になると自殺と片付けられるケー
  スが多いようで、身震いがします。右近氏も逮捕されていれば、死
  なずに済んだかもしれません。
   
   検察は、大きな事件を取り上げるときは、埼玉県か栃木県の何
  処かの神社に参拝に行くと週刊誌にあったように記憶しています。
  それで大きな事件があることをマスコミは察知するとありましたが、
  検察も必死なのでしょう。そこら辺の私のような雑魚相手には、マ
  スコミと司法を味方にして、いい加減な判決で充分なのでしょうが。

   
   多くの国民が『支持政党なし』ということが充分頷けるところです。
  民主党の若手、細野豪志氏がテレビ出演で政治には、金が掛かる
  と発言していましたが、これも信じられないことです。
   秘書供与、事務所費の詐取事件が跡を絶ちません。これは、何
  を証明しているかと言えば、政治活動をしていないということです。
   こんな状況で、国設秘書を増やすべきとの意見が出るのには、
  閉口してしまいます。
   
   永田寿康氏が偽メール事件で議員退職に追い込まれました。そ
  して、当時の代表前原氏が、今もこの一件が糸を引いているとい
  われますが、偽メールに乗ってしまった永田寿康氏を笑い者にさ
  れていますが、これは、警察が捜査すれば犯人は、特定できたの
  ではなかったかと思われます。警察に告発はしなかったのでしょう
  か。永田氏こそ被害者です。
   この事件を真剣に究明しなかったこと、そして永田氏を擁護し
  なかった民主党には、期待が持てません。
   
   また、偽メール事件で、腹が立つのは、議員は、国民を酷い目に
  遭わせても辞職もせず、議員を陥れると辞職に追い込むれると言
  うことです。郵政選挙で、武部氏は、ホリエモンを「私の弟です。息
  子です。」と選挙の応援演説をしていたじゃないですか。何も永田
  氏を辞職にまで追い込むことはなかったはずです。(確かに、議員
  は、お金のかかる選挙で当選したのですが・・・)
   
   議員等は、どれ程、国民を苦しめたことでしょう。ハンセン病、HIV、
  C型肝炎、数え上げれば切がありません。近いところでは、小泉元
  総理は、改革と言う名の下に、どれ程、国民を苦しめていることで
  しょうか。そして、現在の世情です。
   
   それで本年行われる衆議院選挙に息子を立てるとのことです。
  一体、ご子息は、何世議員になるのでしょう。改革するところが間
  違っているのではないでしょうか。苦しみに喘いでいる国民を一顧
  だにせず、ぬくぬくとご子息は、議員になるのでしょうか。

國井 明子 



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