3233.ガン治療の最前線



ガン発生のメカニズムが分かり始めて、ガン治療が変わり始めてい
る。                    Fより

ガンができるメカニズムには、発ガン因子、促進因子、完成因子と
いった三つの因子がある。発癌因子とは発ガン物質、紫外線、宇宙
線、活性化酸素などであり、正常細胞を壊してガン細胞にする因子
であり、ガン細胞は酸素不足の血流環境の中で育つ。これが促進因
子になり、低酸素条件下に適応して育った新生物である。新生物と
いうのは、ガンには生物としての機能分化があり、その内でもガン
血管が栄養補給上重要な役割を果たしている。

運動不足、失感情症、免疫を下げるストレスなどで体内の免疫系が
この新生物を殺せなくなる。これが完成因子となり、ある程度の個
数が揃うとガンが体内で生物として自由に活動するということが分
かり始めている。

このため、成長するかどうかは免疫が低いか高いかという事になる。
免疫力を左右する健康の土台として、気・血・水の三面から点検す
る必要があるし、予防には健康的な環境を揃えることが必要になる。
空気中のマイナスイオンが健康の父であり、活性化酸素は病気の父
である。 水の中の活性化水素イオンは健康の母であり、その中の
重金属は病気の母である。

そして、免疫系を強化することがガン予防でも重要であるとなる。
この免疫系治療は、和漢方治療と通じるところである。規則正しい
生活を送り、快食、快眠、快便、快息、快生、快魂で、生き甲斐を
見つめる必要がある。免疫系を強化するのは漢方薬やハリ、灸など
も有効になる。ガンが進行したら、それは新生物との戦いになる。

ガン治療とは、ガン新生物の栄養補給ルートであるガン血管を抑制
することであるが、このガン血管をきちんと抑制できる薬が出来き
た。このため、癌は疣で終わり、がん治療は終わりの時がきている。

7年前(1998年)ニュウヨークタイムズが1面でホルクマン博士の業
績を紹介した。米国はあまりの反響の大きさに“数年以内に癌血管
の臨床薬を開始します。”と約束した。その待望の薬が2つ使える
ようになっている。ひとつはウクラインhttp://www.ukrain.ua/
、もうひとつはアバスチン(米国製)で、日本ではどちらも認可さ
れていないが、個人輸入で使えるようだ。

日本でも、このガン治療を免疫系や和漢方の医師が行っている。
数年前、民間治療としてマスコミに叩かれたが、どうも丸山ワクチ
ンなども、この免疫系治療と見れば、正しいことになる。免疫系の
治療とは取りも直さず、漢方の考え方である。それを西洋医学が証
明したことになる。

私は医師ではないので、この免疫系の治療をする医師にご相談して
くださいね。
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アメリカ癌学会のトレンド 
http://www.aftvac.com/topics-2007.html
       今年4月14日より18日まで、アメリカ癌学会(AACR 2007)
がロサンゼルスで開催されました。筆者は主にがん免疫関係の演題
を聴講しましたが、 以下はその全体のトレンド報告です。

 がん組織における免疫反応の抑制作用のメカニズム解析が急速に
進んでおり、免疫抑制をする細胞の活動を、逆にいかに抑制するか
がの話題の中心となっていました。

 その出発点となるのは、がん局所に免疫反応を抑制する細胞の集
積が見られ、それががん免疫反応の邪魔になっているのが、もはや
疑いのない事実として認識されてきたためです。

 例えば、卵巣がん症例の腹水中のT細胞を増殖培養すると、確かに
、その中の抑制性T細胞(Treg)の割合が増えていることが統計学的
有意差を もって明瞭に指摘されていました。すなわち、うかつに
「培養リンパ球を用いた免疫細胞療法をおこなうと、かえって良く
ない結果をもたらす」可能性が高いことを示唆しています。

 また、がん局所での免疫抑制反応が単にTregによるものだけでは
なく、一つの細胞が複数のシグナルを他の細胞に出しており、その
中にはキラーリンパ球(CTL)を刺激する方向と抑制する方向の2種
類が同時にあり、それらのバランスが非常に複雑な系で制御されて
いる話題がいくつも出ていました。

 がんの局所ではキラーリンパ球群、抑制系リンパ球群、免疫反応
促進系 /抑制系の単球系細胞群が入り乱れ、全体としてオーケスト
ラを奏でるように、がん免疫反応が起こっているようです。

 また、がんワクチン関係の演題がポスター発表でもシンポジウム
でも急に増えています。特に昨年に比べて臨床で有効だという報告
が多く、マウス実験レベルの報告は相対的に減少していました。
すでに様々なタイプのがんワクチンがPhase I/IIの臨床試験に入っ
ています。

 ペプチドワクチンでは、1種類のペプチドをテストする時代は
もはや過ぎ、4種類を混合して適用しておりました。来年からは
さらに進んだPhase II/IIIの臨床試験の発表が増えるだろうと思わ
れます。

 さらに、ワクチンを抗がん剤・放射線などの治療法と同時併用す
る研究も複数あり、ほとんどが大型残存がん治療ではなく、術後再
発抑制、転移抑制を狙っていました。臨床の経験を積み、免疫療法
にも限界があることに皆が気がついた証拠だろうと思います。

 典型的なのは、がん免疫療法のシンポジウムの座長が、「がんの
殺し屋細胞を増やせ、それができなければがん細胞を減らせ」と言
っていたことに現れています。がん細胞を減らすには、たとえ完全
にがん細胞を殺しつくせなくても、手術・放射線・抗がん剤がまだ
まだ効果的で、これらといかにうまく組み合わせて治療していくか
が、今後の大きな課題として浮上してきたのです。
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アバスチン
http://kentapb.blog27.fc2.com/blog-entry-380.html
がんに対する分子標的薬の開発のひとつ,アバスチン(genentech/
中外製薬,一般名:ベバシズマブ)は,アメリカでその有効性が臨
床試験で確認され,すでに発売されています。(日本では臨床試験中)

アバスチンの標的分子は,VEGF(血管内皮増殖因子)というたんぱ
く質です。VEGFにより血管の細胞は増殖し, VEGFが分泌される場所
にむかって血管が伸びたり,新しい血管ができます(血管新生)。
アバスチンは,がん細胞への血管新生を抑制し,がん細胞の増殖を
抑えます。

血管新生とがんがどのように関連するのか?がん細胞の増殖速度は
通常の細胞に比べて早く,多くの栄養分を必要とします。そこで,
がん細胞は血液から栄養分を得るために,周りの細胞に向かって 
VEGFを分泌し,がん細胞への血管新生が起こします。

血管新生が起こるためには,VEGFがVEGF受容体と呼ばれるたんぱく
質に結合する必要があります。アバスチンはVEGFに対するモノクロ
ーナル抗体というたんぱく質で,VEGFと結合します。すると,VEGF
はVEGF受容体に結合できなくなり,血管新生が阻害されます。こう
して,がん細胞への血管がなくなり,がん細胞の増殖速度が低下し
ます。つまりアバスチンをつかって,がん細胞に兵糧攻めをしかけ
るということです,。

アバスチンは,がん細胞がの増殖を抑制します。しかし,アバスチ
ンはできてしまったがんを縮小することはできません。がんを縮小
させるには,一般的な抗がん税が必要です。アバスチン+一般的な
抗がん剤という組み合わせを用いると,これまでの抗がん剤の作用
を増強することが,臨床試験で示されました。

今のところ,アバスチンが効果を示すがんは大腸がんなどの限られ
たものです。しかし,血管新生はさまざまな固形がんで起こると考
えられるので,今後の臨床試験での有効性が期待されます。
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ウクラインとは
http://www.ukrain.ua/lang/jp/index_jp.html
クサノオウの特別な抽出液を主体とするウクラインは様々な癌の治
療に用いられます。

ウクラインは、先ず何よりも専ら癌細胞にのみ作用する抗癌剤で、投
与から数分以内に癌細胞に集中します。ウクラインは癌細胞の細胞
死を引き起こしますが、化学療法と全く異なり、治療のための投薬量
では、正常細胞にダメージを与えることがありません。

2004年と2006年、ウクラインの開発者であるワシル・ノヴィッキー
博士は、ノーベル化学賞にノミネートされています。

背景
クサノオウ(Chelidonium majus L.)は、薬草として、既に3000年
以上、良く知られています。クサノオウから出る乳液は、主に皮膚
のいぼ治療に用いられてきました。けれども、クサノオウの内科的
使用は、その高い毒性のため、極めて限られていました。ところが
、特許の製法によって開発された製品は、静脈注射による投薬が可
能となり、しかも癌細胞との親和性を特徴としています。開発者は
、祖国の名をとって、この製品をウクラインと名付けました。

各国での認可状況
ウクラインは、抗癌剤として、アラブ首長国連邦(登録番号4987-
6179-1)、ヨーロッパの幾つかの国々(その一例はウクライナで、
最初の認可が1998年10月18日、#3641、再認可が2003年9月2日、
#3641)、メキシコ(登録番号036M2005 SSA)で認可されています。
ウクラインは、アメリカ(認可申請#03-1693)とオーストラリア(
ファイル004/009839)で、膵臓癌に対する稀少疾病用医薬品に指定
されています。ウクラインは既に264回、国際化学療法学会、アメリ
カ癌研究協会、米国国立癌研究所、欧州癌研究治療機関の癌治療薬
品に関する年次会議など、数多くの国際会議や学会で紹介されてい
ます。1997年、オーストリアのシドニーにおける第20回国際化学療
法学会では、ひとつのセクションで、ウクラインのみがテーマとさ
れています。ウクラインをテーマに、既に257に上る専門研究が公表
されています。

特性と作用のメカニズム
ウクラインは、先ず何よりも専ら癌細胞にのみ作用する抗癌剤で、
投与から数分以内に癌細胞に集中します。ウクラインは癌細胞の細
胞死を引き起こしますが、化学療法と全く異なり、治療のための投
薬量では、正常細胞にダメージを与えることがありません。

ウクラインは、血管新生阻害作用によって腫瘍部分を包み込み、こ
うして外科手術を容易にします。

ウクラインの薬効作用は極めてユニークなメカニズムを有し、この
点で、他の医薬品と全く異なっています。ウクラインは、チューブ
リンの重合を阻止することによって、癌細胞の細胞死を誘導します。
これによって、細胞生成がG2M期でストップします。このメカニズム
は、ゲムシタビンから明確に異なっています(ゲムシタビンはピリ
ミジンと同様の性質を有するものです。シチジンとは違い、ゲムシ
タビンはDNAのらせん構造の中に形成され、DNAの合成が止まります
)。同様に、エルロチニブとも異なります(これはチロシンキナー
ゼを選択的に阻止するもので、ヒト皮膚成長因子受容体を経ての成
長シグナル伝達を妨げます)。これら2つの医薬品と全く異なるウク
ラインは、従って革新的な作用メカニズムをもつものです。

加えてウクラインには免疫機能を活性化する作用があります。この
ため患者の総合的な状態を改善し、単に延命ばかりでなく、多くの
症例で、病気からの回復に寄与しています。

ウクラインの投与許容量(TI)は1250で、通常の細胞増殖抑制剤の
投与許容量1.4〜1.8に比べて非常に高い数値であり、このため、癌
細胞に対して有毒な投与量では、患者の身体には一切悪影響があり
ません。ウクラインを皮下注射しても何ら人体組織の壊死を起こさ
ないのも、このためと考えられます。このユニークな特性は、様々
な国々の専門家による多くの臨床研究で実証されています。
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費用:
http://www.1ginzaclinic.com/ukrain/ukrain.html
UKRAIN は静脈内注射にて投与されます。1アンプル(5mg)が
10000円です。
1回の投与量は5〜20mgであり、1週間に1〜2回注射します。腫瘍
の大きさや増殖スピード、腫瘍の広がり、免疫力の状況によって量
が決定されます。
最初のうちは、1週間で2〜8万円程度(2〜8アンプルとして)
かかります。
2〜3週間治療して効果がなければ中止します(総量が50〜100mgの
段階で全く反応がみられなければ中止)。
治療は腫瘍が完全に縮小し、投与後の反応が見られなくなるまで行
います。
効果が現われれば、腫瘍の大きさや効果の程度に合わせて週に2〜4
アンプル程度に減らすこともできます。
平均的には1ヵ月に8〜25万円程度かかりますが、薬剤の価格自
体が高いのでご了承下さい。
日本では未認可医薬品ですので、保険は使用できません。
医療機関における治療ですので、確定申告の医療費控除の対象にな
ります。


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