3189.反ユダヤで世界は変貌する



世界で反ユダヤの動きが出ている。これを検討する。  Fより

金融危機を起こした民族は、ユダヤ人たちであることは間違いない。
そして、公的資金注入しても、巨額のボーナスをユダヤ人の銀行幹
部に払うことで、オバマ大統領も米WASPたちも、とうとう我慢
ができなくなってきた。今まではユダヤ人金融家のおこぼれをWA
SPは得ていたので、巨額なボーナスも黙認していた。

このように金融危機と同時に反ユダヤの動きが出てきている。この
反ユダヤの動きを加速しているのが、当のユダヤ人国家のイスラエ
ルである。ガザ攻撃で、ポロコーストと同じようなことをしたこと
で、イスラム教だけではなく、カトリックのローマ法王でも反ユダ
ヤに傾いている。反ユダヤのルフェーブル派の破門を撤回した。

バチカンの高官はガザで起こったことを、ホロコースト以上と評し
たことでも今回のガザ攻撃は、世界に散らばるユダヤ人にとっては
大きな災難であったようにも感じる。
これに対して、イスラエルのチーフ・ラビ(ユダヤ教の最高権威者
)が、キリスト教の総本山であるバチカンとの、絶縁を宣言した。

また、1月27日、国連ではホロコースト記念のセレモニーが開催
されたが、国連スタッフの欠席者が多く出ていた。今までは、ドイ
ツで起こったユダヤ人に対するホロコーストも、ロシアでも起こっ
たポグロムでも、欧州のキリスト教徒が起こしたことで、ユダヤ人
は大きな被害を受けたサイドとして、世界の同情を集めてイスラエ
ルの建国も果たしたし、米国ではユダヤ人が大きな成功を収めたの
である。

その基盤が失われてきただけではなくて、加害者としてユダヤ人を
見るようになっている。これは大きな災難を世界に散らばるユダヤ
人が受ける可能性がある。特にイスラエルの周りは敵しか居ない。

この中でトルコだけが、イスラエルと友好関係にあったが、そのト
ルコのエルドアン首相が、ダボス会議上でイスラエルのペレス大統
領と激しい舌戦を繰り広げ、怒りのあまり舞台から途中退席すると
いうハプニングが起こり、トルコまでがイスラエルの敵になると、
イスラエルという国家の存続も危なくなると見る。

このコラムでは、ずいぶん前にユダヤ人の離散と日本への集団移住
を言っていたが、その様なことが起こる可能性が出てきているよう
に感じるが、どうなりますか?

参考:
1823.ユダヤ人と日本人について
http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/k6/161128.htm

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高額賞与「恥ずべきこと」 オバマ大統領、金融経営者を批判
(nikkei)
 【ワシントン=米山雄介】オバマ米大統領は29日、金融機関経営
者が高額の賞与を受け取っているとの報道に触れ、「無責任の極み
で恥ずべきことだ」と厳しく批判した。ホワイトハウスでガイトナ
ー財務長官らと景気対策や金融安定化策について協議した後、記者
団に語った。

 大統領は「破綻寸前で納税者に助けを求めたウォール街の住人は
、多少なりとも節度や規律、責任感を示す必要がある」と強調。
「利益を上げ、賞与をもらう時期もあるだろうが、今はその時では
ない」と戒めた。

 オバマ政権は景気対策と並行して、金融機関の不良資産の抜本処
理などを含む新たな金融安定化策を準備中。金融機関への追加資本
注入や公的資金枠の上積みも検討課題になっている。(10:11) 
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「ローマ・ミサ典書の使用についての自発教令」を発表

【世界日報】バチカン法王庁教理長官を長く務めたベネディクト十
六世は当時から「教理の番人」と呼ばれ、その信仰姿勢は保守的、
根本主義的といわれてきた。ドイツ出身の同十六世は法王就任二年
目が過ぎた今日、カリスマ性のあった前ローマ法王ヨハネ・パウロ
二世の影からもようやく解放され、次第に独自色を強めてきている。
 ベネディクト十六世は今月七日、使徒的書簡「一九七〇年の改革
以前のローマ・ミサ典書の使用についての自発教令」を発表した。
簡単にいえば、第二バチカン公会議で廃止されたラテン語ミサ典書
の復活だ。

 カトリック教会では、第二バチカン公会議前はラテン語礼拝が通
常だった。しかし、教会の近代化を決定した第二バチカン公会議で
ラテン語礼拝が廃止されて以来、ラテン語礼拝は一般には見られな
くなった。ところが、ローマ法王に選出されたベネディクト十六世
は「カトリック教会の精神的糧となってきたラテン語ミサの素晴ら
しさを生かしたい」という希望を機会あるたびに吐露してきた。

 ラテン語礼拝の復活は同時に、カトリック教会根本主義勢力「兄
弟ピウス十世会」との和解をも意味する。同十六世は法王就任直後
、ルフェーブル派の「兄弟ピウス十世会」の現リーダー、ベルナー
ル・フェレイ司教と会談するなど、ラテン語ミサの復活に向け水面
下で交渉を進めてきた経緯がある。

 フランスのマルセル・ルフェーブル枢機卿が創設した聖職者グル
ープ「兄弟ピウス十世会」はラテン語の礼拝を主張し、第二バチカ
ン公会議の決定事項への署名を拒否する一方、教会の改革を主張す
る聖職者を「裏切り者」「教会を売る者」として激しく糾弾してき
た。ルフェーブル枢機卿は当時のローマ法王ヨハネ・パウロ二世の
強い説得を無視し四人の聖職者を法王庁の許可なく任命したため破
門を受けている。ルフェーブル派の復帰が実現するならば、イスラ
ム教との対話や教会内の改革派グループとの関係が一層悪化するこ
とは避けられないだろう。
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ローマ法王、ホロコースト否定の司教破門を撤回
1月27日14時48分配信 CNN.co.jp

エルサレム(CNN) ローマ法王ベネディクト16世は24日、ナチスド
イツ時代のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を否定する発言をし
た英国人のリチャード・ウィリアムソン司教らの破門を撤回すると
発表した。イスラエルのユダヤ人当局者は、これに強い不快感を示
している。

破門を撤回されたのは、聖ピオ十世会所属のウィリアムソン司教ら
4人。同司教は先日スウェーデンのテレビ局に対し、ナチスドイツの
収容所で死亡したユダヤ人は20─30万人にのぼるものの、ガス室で
死んだ者はいないなどと主張した。

ユダヤ人側との連絡を担当するキリスト教一致推進評議会のウォル
ター・カスパー枢機卿は電話でCNNに対し、「(破門撤回は)法王の
決定。自分の意見はあるが、法王の決定にコメントしたくない」と
述べた。

聖ピオ十世会は1960年代のバチカン改革に反対したルフェーブル大
司教によって設立され、非認可の儀式で4人を聖職に任命。この結果
88年、当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世が4人を破門した。

カトリック内部の専門家らの多くは、ベネディクト16世が超保守派
との不和修復を図る一方、改革を全面的に容認してきたリベラル派
との間に溝を作る危険を冒しているとの見方にある。 

最終更新:1月27日14時48分
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ユダヤをめぐる二つの気になるニュース
(中東TODAY)
 1月27日の火曜日、国連ではホロコースト記念のセレモニーが
開催された。しかし、今回は国連スタッフの中で、欠席する者が多
かったと、エルサレム・ポストは伝えている。

 最近になって、国連の枢要な地位を占める人たちが、いわゆる第
三世界からの人たちによって、占められていることが、その裏には
あるのではないか。同時に、ガザ戦争が世界に与えた、ショックの
影響も否定できまい。

 世界の多くの指導者たちが、ガザで起こったことはホロコースト
、虐殺以外の何物でもないと主張したが、それに心情的に賛同する
向きは、少なくなかったのであろう。

 同じ時期に、エルサレム・ポストが伝えたもう一つのニュースは
、イスラエルのチーフ・ラビ(ユダヤ教の最高権威者)が、キリス
ト教の総本山であるバチカンとの、絶縁を宣言したことだ。

 ドイツで起こったホロコーストも、ロシアでも起こったポグロム
も、いずれもキリスト教徒による、ユダヤ教徒殺害だった。もちろ
ん、ドイツが行ったホロコーストには、他のヨーロッパ諸国も、間
接的に協力していたのだ、と言われている。

 つまり、21世紀を迎えたいま、20世紀に大問題となった、ユ
ダヤ教徒に対するキリスト教徒の対応に、大きな変化が出てきたと
いうことではないか。

20世紀の後半は、ユダヤ教徒虐殺をめぐり、キリスト教徒は発言
を控えていたのだが、ガザ戦争を機に、一気にその暗い過去を帳げ
しにしよう、と思っているのかもしれない。
バチカンに対する、イスラエルのチーフ・ラビの決別宣言は、バチ
カンの高官がガザで起こったことを、ホロコースト以上と評したこ
とに、始まったのであろう。

確かに、ガザで起こった惨劇は、人類に対する挑戦であり、犯罪で
あったと評することができよう。1000人をはるかに超える住民
が、逃げ場のない中で攻撃を受けて殺されたのだ。負傷者の数も
5000人を上回るのだから。

しかし、今回のガザ戦争を冷静に見ていると、最大の被害をこうむ
ったのは、ガザ地区に居住するパレスチナ人住民よりも、イスラエ
ル国民であり、世界に散らばる、ユダヤ人ではなかったのか。

世界の人々は、イスラエル政府だけではなく、イスラエル国民と世
界中に居住する、ユダヤ人に厳しい目を向けるようになったからだ
。突発的な犯罪や計画的な犯行が、今後、世界中でユダヤ人に対し
て、行われる危険性は高まったと言えよう。

その場合には、イスラエルが所有する最高度に発達した兵器も、ユ
ダヤ人を守るためには、何の役にも立つまい。憎しみが国境を超え
、世界中に広まったとき、ユダヤ人は世界を敵にしなければ、なら
ないということだ。
イスラエル国内では、今回のガザ戦争以来、国民の間で強硬論が、
広がっていると伝えられている。軍に所属するラビ(宗教指導者)
は、ガザでの戦争では、情け容赦はいらない、と兵士たちに語った
と伝えられている。

それは、イスラエル国民がある種の、パニック状態に陥っているこ
とを、示しているのではないか。政治家や軍人たちも、それぞれに
強硬論を口にし、対立を深めている。イスラエルにとって現在最大
の脅威は、ガザ地区のパレスチナ人でも、世界中でユダヤ人を狙う
かもしれない、テロリストの存在でもない。イスラエル自身が自ら
創り出した、ユダヤ人とイスラエル国民内部の、意見対立と分裂で
はないのか。

投稿者: 佐々木良昭  
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ダボス会議、中東和平で激しい舌戦 トルコ首相「怒り」の退席
(nikkei)
 【ダボス(スイス東部)=岐部秀光】29日夜に開いた世界経済フ
ォーラム年次総会(ダボス会議)のパレスチナを巡る討論で、トル
コのエルドアン首相がイスラエルのペレス大統領と激しい舌戦を繰
り広げ、怒りのあまり舞台から途中退席する一幕があった。

 ペレス大統領はイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの軍事
侵攻について、イスラム原理主義組織ハマスによるロケット攻撃が
「そもそもの原因」と指摘した。これに対しエルドアン首相は「あ
なたは人を大勢殺している」と非難。司会者が会議の終了時間のた
め首相の発言を遮ろうとすると「もうダボスには来ない」と言って
席を後にした。

 米国で新大統領に就任したオバマ氏は中東和平実現を米外交の優
先課題に位置づけており、暗礁に乗り上げている和平プロセス再始
動への国際社会の期待は大きい。だがダボスではイスラエルとイス
ラム圏指導者の溝の大きさが逆に印象づけられる結果となった。
(11:03) 
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ダボス会議退席のトルコ首相、国民が喝采 
(nikkei)
 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、パレスチナ自治
区ガザ情勢を巡るイスラエルのペレス大統領との舌戦で、怒りのあ
まり「もうダボスには来ない」と述べ途中退席したトルコのエルド
アン首相が30日未明に帰国し、空港で数千人の市民の熱烈な歓迎を
受けた。

 29日の会議でペレス大統領はガザ攻撃の原因はイスラエルではな
く、同地を支配するイスラム原理主義組織ハマスにあるなどと主張
。これに対しエルドアン首相は「多くの人を殺しているのはイスラ
エルだ」と非難した。(カイロ=安部健太郎) (00:53) 


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