3180.苦難にある国とは?



因果応報の時代になったようである。この検討。   Fより

2005年前後に好景気であった国々が、今、その真価を問われて
いるようである。日本は技術開発でなんとか生き延びようとしてい
た時期、急成長していた国は、金融資本主義国家のアイスランドや
英国、米国であり、日本の技術を使ってデザイン面を良くした製品
を輸出していた韓国であり、日本や中国の製品を中継貿易していた
シンガポールや香港であった。

この国々が今、危機に直面している。日本企業も危機的な状況にあ
るが、着実なホンダは黒字である。

このように急成長していた国が危機的な状態になっている。世界的
なバブルが崩壊して、その影響が金融大国や浮ついた貿易国などに
押し寄せている。

英国の銀行には中東の資金が流れ込み、それを運用して膨大な利益
を上げた。しかし、中東の資金を海外投資やサブプライムに投資し
たが、その資金が焦げ付いている。この損害を英国が穴埋めしよう
としてもGDPの4倍もあり、到底できないことになっている。

もし、その穴埋めをすると、国債デフォルトに陥る可能性が高いと
いうが、この構造は英国だけではなくて、フランスなども同様であ
り、EUは分裂する可能性が高いようである。ドイツも東欧に投資
している資金が焦げ付く可能性が高い。このように安易に儲けるこ
とは、シッペ返しが非常に大きくなるという因果応報の原則がやっ
と実現したのである。

やっと、日本古来から言い伝えられた教訓が実現した。

日本の学者の多くは、この欧米の底の薄い理論を数学という武器で
武装して、日本の古来の信義を重要視した商習慣をバカにしていた
が、とうとう、罰が当たったのである。神様はいるのである。

韓国も同様に日本の技術開発や研究成果を使って、製品を作り世界
に安さとデザインの良さで売り出したが、製品が売れないことで、
国家的な危機に直面している。高付加価値部分は日本の研究に依存
したことでそうなっているのだ。またシンガポールや香港も周りの
国の人件費安い所でアセンブルする中継貿易や加工貿易で繁栄して
いたが、製品が売れずに衰退している。これも技術などは日本に依
存していたことで需要がなくなると脆いことになる。

ロシアも天然ガスや石油の開発を怠り、その資源の枯渇に直面して
いる。しかも、その天然ガスや石油の価格が下落している。このた
め、周りの国への値段を引き上げて、国際価格にしようとしている。

しかし、売り上げの8割を税金に取られるロシア資源企業は開発す
る資金が無く、日本などから資金を貰おうとしている。どうも安易
な経営をプーチン首相など元KGBは行っている。企業経営を知ら
ないようである。他国から資金を取り上げていこうとする。それも
うまくはいかないことになると見る。信義がない国とEUなどは認
定している。

中国も信義ない行為をしていたが、やっと日本からのODAがいか
に自国の発展に寄与したかを知り始めている。中国は米国へ傾斜し
ていたが、その米国は中国につらく当たる方向であり、昔を振り返
り日本への感謝をし始めている。日本は信義で中国を助けた。その
現れが1兆円以上のODAであったのだ。これと日本の当時最先端
製鉄所技術で作った宝山製鉄所である。

これにより、初期の中国は発展したのである。これにより、日本も
この数年、米国への輸出より中国への輸出が増えている。今後は、
中国独自の資金で国内インフラが作れるようになり、それにより経
済発展が進むことになる。日本は利他の精神でODAを行い、日本
の貿易拡大や中国国内で、信義を尽くした日本企業が発展する素地
になっている。

このように、利他の精神は、将来的に日本企業や日本経済を助ける
ことになるのである。中国は日本の貢献に気がつくまでに30年も
要した。中国が反日国家であったことによるが、反日ではいかに不
味いかをやっと、気がついたようである。

世界の経済発展には最初インフラ整備が重要なのである。日本企業
は東南アジアでは、従業員教育に多くの投資をしている。これもイ
ンフラの1つであると見る。このように地道に日本が世界に利他の
精神で取り組むことで、日本の発展に寄与することになる。

日本は、安易な道を進まず、利他の精神で世界の経済を発展させる
のが役割であると思う。それが将来、日本に返ってくることになる。



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