3151.いすゞ、全社員の賃金カット、期間工の雇用継続



いすゞの行き方はすばらしい。   Fより

世界大恐慌で、大変な時代が来る。この時代を企業経営者、労働
組合が目指さなければならない方向を、いすゞ自動車は示したと
思う。これは、クリスマス・プレゼントですね。

このように全員の給与をカットしてでも、ワークシェアリングを導
入してでも全員の雇用を守ることが組合も経営者も必要なことであ
る。組合も合意することを望んでいる。

期間工も4月までの雇用が確保できた。期間工の組合ができて、それ
をいすゞの正規雇用者の組合も応援しているが、その成果が出た結
果であり、時代的に正しい方向になっている。

他の企業も、真似してほしいものである。
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いすゞ、全社員の賃金カット
(nikkei)
 いすゞ自動車は販売不振を受け、国内に約8000人いる全社員を対
象に、賃金を一時カットする方針を固めた。まず2009年1月から役員
報酬を3割前後削減。一般社員も同4月以降に基準内賃金を減らす。
社員1人当たりの勤務時間を調整するワークシェアリングの導入も検
討、人件費の抑制を急ぐ。トヨタ自動車が管理職の賞与カットを決
めているが対象を全社員の賃金に広げるのは今回の景気後退局面で
は異例だ。

 一般社員の賃金カットは年明けにも労働組合に提案する。労使で
妥結すれば、早ければ09年4月から一時的措置として実施する。削減
率は数%になる模様。年俸制を採用している管理職(部長級以上)
も来春から年俸を1割前後カットする。いずれも期間は未定だが長け
れば1年以上になる可能性がある。
(25日 07:00) 
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いすゞ、期間従業員の途中解雇を撤回 550人が対象
(nikkei)
 いすゞ自動車は24日、同社栃木工場などの期間従業員の契約途中
での解雇方針を撤回し、期間満了まで雇用を継続することを決めた。
同日午前、労働組合側に文書で通告した。製造業などの一連のリス
トラで社会問題化した非正規労働者の契約途中での解雇が撤回され
るのは初めて。ただ期間満了後に雇い止めする方針は維持しており
、同社の非正規労働者が置かれた状況は依然、厳しさが続いている。

 同社によると、対象となるのは約550人の期間社員ら。大部分は
来年4月までの雇用契約を結んでいる。いすゞは年末までで解雇する
と予告していたが、この途中解雇を撤回する。また契約期間が年末
までで、契約を更新しないことを告げていた一部の期間社員に対し
ても金銭補償などの条件を詰めた上で「合意解約を目指す」(同社
)という。(24日 16:00)
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いすゞ「解雇予告撤回を」 期間従業員が仮処分申請
2008年12月4日(木)16:15産経
 金融危機による減産を理由に不当な解雇予告を受けたとして、い
すゞ自動車栃木工場(栃木県大平町)の期間従業員、松本浩利さん
(46)ら2人が4日、解雇予告の効力停止などを求める仮処分を
宇都宮地裁栃木支部に申し立てた。申し立て後の記者会見で松本さ
んは「自分がやってきた仕事に自信を持っている。引き続き雇用し
てほしい」と訴えた。

 申立書は「解雇が無効であることは明白。期間従業員を路頭に迷
わせるものだ」としている。

 松本さんらは平成18年から2〜6カ月間の契約を繰り返し更新
してきた。正社員と同じ2交代制勤務で残業もあり、トラックのエ
ンジン部品をフォークリフトで運ぶ仕事などを担当。

 いすゞ自動車は栃木工場と藤沢工場(神奈川県藤沢市)の派遣社
員と期間従業員、計約1400人全員の契約を26日で打ち切る方
針を表明した。

 いすゞ自動車広報部は仮処分の申し立てについて「内容を把握し
ていないので、コメントできない」としている。

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