3149.サーチュイン遺伝子



長生きの秘訣が放映されていた。  Fより

テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」12月21日 23:20〜23:50放送
で「100歳のヒミツ」 〜長寿遺伝子でアンチエイジング〜 を放映し
ていた。

長生きの秘訣は何かという研究がされていたが、この解がある程度
判明し始めているようだ。活性酵素を抑えたり、抗体が活性化した
りして、個体の寿命を延ばす働きをする遺伝子が見つかっている。

発見したのはマサチューセッツ工科大学生物学部のレオナルド・
ギャランテ教授である。このサーチュインでショウジョウバエの寿
命は30%向上、線虫の寿命は50%も増加したそうである。

この「サーチュイン長寿遺伝子」は老化を遅らせ寿命をのばすもの
であり、ヒトであれば10番目の染色体に存在するが、サーチュイン
遺伝子は普段活性化していません。活性化する引き金を引くのは
「少ない食料」であること。食事のカロリーを制限したときに協力
に活性化するそうだ。これは、生物として食料が少なくなると子孫
を作ることよりも体を維持しようと働く本能から生じる。

聖路加国際病院で理事長を務める日野原さんのお昼ご飯も、牛乳と
クッキー2つだけという少なさ。食事は低カロリーが一番であると
日野原さんもいいます。年を取れば腹八分目でいいとし、さらに
日野原さんはそれよりも1割少ない7割におさめているとのこと。

一日の消費カロリーは1300キロカロリー程度でとにかく栄養バラン
スを考えること、そして1日で使い切れるだけのカロリーしか消費
しないこと、さらにカロリーを取りすぎたときには3日で調整するこ
とを実践しているようだ。

日頃からエコモードで暮らしていくことによって、元気で楽しく長
生きすることができるのです。飽食の時代にあって、ダイエット目
的ではなく長生きのためにこれからはカロリー制限をしてみてはい
かがでしょうか。

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サーチュインとは?
http://www.910810.com/halfage/sirtuin.php

レスベラトロールの内容の中で頻繁に出てくる言葉に「サーチュイ
ン」という言葉があります。さて、この「サーチュイン」とは何な
んでしょう? SIRT1(サーチュイン)、Sir2(サーツー)をまとめ
てみました。 

サーチュインとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非
常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)です。そのSIRT1
(サーチュイン)やSir2(サーツー)、(哺乳類SIRT1では、酵母で
はSir2)は、いわゆる長寿関連遺伝子と呼ばれています。 

最初に発見されたものは酵母のSir2(サーツー)です。ヒトのサー
チュインは7種類(SIRT1〜SIRT7)知られており、ヒトのSIRT1(サ
ーチュイン)は、酵母のSir2(サーツー)に高い相同性を示します。
そして、このサーチュインは、食物不足など環境ストレス因子に応
じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産などに影響を与えるこ
とが分かっています。サーチュインは、生体機能の調整役として働
いていると考えられています。 

「例えば、サーチュインやサーツーが活性化した場合、遺伝子保護
物質であるセストン(DNA統合制御たんぱく質)のアセチル化(分解
)を防いでくれます。そして、このアセチル化防止により、DNAの露
出を防ぎ、アロメア短縮を促すテロメアーゼの作用を抑えてくれる
ことが分かっています。」そして、その作用によって、細胞の寿命
を延ばしてくれるのです。 

人間は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返してい
ますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の「テロ
メア」だと考えられています。 
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Source: Washington Post 
Date: 24 August 2003

Scientists Find Way to Stimulate Anti-Aging Enzyme 
By Rick Weiss
Washington Post Staff Writer
http://www.sirtuins.com/


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