3141.経済大国の役目



日本が世界の先頭に立たないと、世界は非常な苦難な局面に立ち、
大混乱になる。日本の国民はしかし、先頭に立つ意思がない。
この検討を行う。  津田より

0.はじめに
1929年から始まる世界大恐慌は、世界同時大不況にして、世界
は大きな混乱に巻き込まれ、その結果、第2次世界大戦になった。

これは、その当時の経済強国・米国が、第1次世界大戦後、モンロ
ー主義で世界覇権を取らずに、その米国の株バブル崩壊で世界から
ドルを引き上げたことで資金ショートを世界に起こしたことで起こ
っている。この時、米国は自国の国益だけしか考えないことで、
この不況を深くした。

これと同じことが現時点、起こっていると言うと日本人はビックリ
するが、英米ファンド経由で円が世界にばら撒かれて、そのファン
ド経由で円が世界から引き上げられて、世界は資金ショートになっ
ている。このため、円を早急に再度、日本政府や日本企業が世界に
貸し付ける必要がある。日本が自国の国益を考えて行動すると、世
界の不況は深くなる。

円を世界に貸して、円自体の円高を止めることもでき、日本企業の
利益になる。このように日本が世界のために行動することで、世界
の不況は軽くかつ、日本経済も利益を得ることになる。

これは日本が経済的な覇権を持つことであるとも言える。覇権を持
つことは、非常に重たい責任を伴うことになる。この覚悟が必要で
ある。日本国民も政府も、この責任を持ちたいと現時点では思って
いない。しかし、それが世界大恐慌を長くして、深くすることにな
る。

この事象を詳しく検討していきたいと思います。お付き合いのほど
お願いします。

1.保護主義、通貨切り下げへの傾斜
円高が進んでいる。世界的な保護主義と通貨切り下げ競争の結果で
ある。

米上院でビッグスリーへの救援策が廃案になり、急遽、ブッシュ政
権は金融安定化資金をGMとクライスラーに投入する方向で検討し
始めた。トヨタやホンダなどの日本自動車会社に完全に負けたこと
で起こっている。そして、この個別企業に対して米国政府は資金援
助する方向で検討している。しかし、これは保護主義の第一歩であ
る。

欧州も米国自動車会社に政府資金が入ると、公平性から欧州自動車
会社にも公的資金投入を行うとしている。それだけ、世界的に自動
車販売が落ち込み、最強の日本の自動車会社以外は、政府の支援が
入る情勢になっている。

日本でも弱い会社はどうするかという検討が必要になる。トヨタや
ホンダは最強で大丈夫であろうが、それ以外の会社は危ない。ルノ
ーも危ないようでゴーン日産社長がルノーの社長も兼務するという。
スズキも鈴木会長が社長を兼務するというように危機的な情勢であ
る。

米国は、インドの安価な薬品を安全性から米国への輸入を禁止して
いる。保護主義的な対応を米国はし始めている。このように非関税
障壁を米国はし始めている。国際的な自由貿易協定、ドーハラウン
ドも年内の開催を諦めるように自由競争から保護主義へ世界はG20
で合意した方向とは違う方向に向っている。

中国は、自国の人民元を切り下げて、輸出に有利にする政策を取り
始めている。世界的に通貨切り下げ競争が起きる切っ掛けを中国が
作り始めている。このような状況で円は88円/ドルになり、益々
、日本の円が上がり今まで経済を引き上げた外需に頼れなくなって
いる。

自動車産業は産業の裾野が広い産業で、その産業の縮小は大きく日
本の産業全体の景気を冷やすことになる。このような状況であるの
に、有名な評論家は円高は、日本にとって良いと強弁している。

円高にも適度な水準があることを知らないようである。全ての要素
にはそのバランスの良い最適点がある。これを超えた円高には日本
政府も対応する必要がある。

韓国へドルではなく、円で通貨スワップを提供することである。
アジアや世界でドルに困っている諸国の中央銀行に円を通貨スワッ
プで貸し出すことが重要である。これらの国は、円をドルに換える
ので円売りドル買いになり、円が下落方向になる。そして、この仕
組みにすると、円圏が拡大して、円の国際化がなり、円の通貨圏が
広がる。円が基軸通貨になる可能性が出てくる。

経済の強い国が世界を助けないと、世界は保護主義や通貨切り下げ
競争、そして、武力が強い国は戦争を始めることになる。経済の強
い国の通貨は強いので、世界を助けることができるが、米国のよう
に経済が強くない国の通貨は暴落の可能性が増して、自国の利益し
か考えることができない。

そして、保護主義や通貨切り下げ競争の中心に居るのが、米国と中
国である。中国国内の状況が見えないが、経済が大混乱になってい
て、中国国内中心志向になっている様に感じる。このため、輸出額
を上げようとしているのだ。

2.世界の仕切り屋・英国
英国のブラウン首相が新世界秩序という構想を発表している。世界
共通通貨という概念をその裏に抱えているために、ユーロ、円、湾
岸通貨、ドルなどがその候補として考えられる。

EUはロシアに近づき、ユーロ加盟国を増やそうとしているが、し
かし、ユーロには大きな限界も見えてきた。経済政策、金融政策が
各国の権限であるために、ユーロ加盟国全体での行動ができないこ
とで、緊急時に機動的な動きができない。このため、証券化商品を
大量に買っているEUの銀行の損害が表面化していない。機動的な
公的資金の投入ができない国があり、損失を隠している。このため
、1990年から始まる日本のバブル崩壊と同じことになり、15
年程度の長期な不況になる可能性が出てきている。BISの時価評
価も緩和している。加盟国間での問題点も違い、EUは世界の面倒
を見る余裕が無い。このため、世界基軸通貨になることはできない
と見る。

ロシアは石油価格が50ドル以下になり、国家経済が傾いているの
で、打倒ドルを掲げているが、ルーブルが基軸通貨になることはな
い。このため、EUと組んで、ドルを打倒する方向にある。

米国は一番外貨準備を持つ中国と組んで、ドルを維持する体制を引
こうとしている。しかし、中国は自国内部の経済的なバブルが崩壊
し、かつ6万社という繊維会社、オモチャ会社が倒産して雇用問題
を起こして、経済政策を見直して、人民元を切り下げる方向にシフ
トしている。尖閣列島には中国軍の艦艇を送り、日本を刺激してい
る。中国として、自国民のナショナリズムの感情を使って危機を乗
り越えようとしているようにも見える。

このように世界の多くの国は自国や自グループの国益だけしか考え
られない状況にある。日本のように円高になり、それでも何もしな
い国家はない。

英国は自国の産業があまりなく、銀行・保険業務のGDPにおける
割合が高い。このため、世界を相手にビジネスをする観点がある。
このため、米国が自国問題で手が一杯であるために、世界の仕切り
屋として、登場している。しかし、英国も金があるわけではない。
世界を助ける余裕は無い。仕切るだけである。

この英国の構想を助けて、世界経済を立て直すのは、経済強国であ
る日本しかない。ドイツはEUの建て直しだけで手一杯である。

アジアには、日本のほかに中国という経済強国があり、東南アジア
には華僑という手を持っている。日本の助けが東南アジアにはそれ
ほど必要がない。このため、日本は世界的にも余裕がある。

日本国内の問題は抱えているが、他国に比べても大きくない。

3.経済大国・日本の役目
 日本が世界の先頭に立つ時代が来た。米国のビックスリーが倒産
しそうな状態になり、米国の経済力は日本の経済力に比べて、数段
劣ることが判明している。米国は工作機械の会社もないし、現時点
強いのは、IT系のグーグルやマイクロソフトであるが、これを支
えているのはインド人やインドの会社である。マイクロソフト本社
に行くと、インド人が多い。

このように日本はIT系は弱いが、機械系、医薬系、材料系は強い
。この経済力を見せ付けたのが、米国での自動車の競争力である。
米国人の半数以上が、ビックスリー倒産を認めている。日本メーカ
があるから自動車は日本メーカを買うというのである。

経済的な強さで円高にシフトしている。この円高を止めるためにも、
世界に円を貸し出すことが重要である。円を貸すことで、その円を
売り、ドルを買うので、円はドルに対して下がることになる。

それより、円を貸すことで、それを投資するために世界・新興国の
経済を底上げして、世界の経済的な下支えを作ることになる。今、
世界経済のエンジンは新興諸国しかない。この新興国の投資案件で
は、まだいい物件がある。それと、環境問題への対応など、将来に
向けた投資も必要なはず。この資金を貸すことである。

日本政府が日本企業と組んで、世界に金を貸す体系を作り、その仕
組みを中心に、世界体制を仕掛けることで、世界覇権体制ができる。
JICA、日本政策金融公庫などを拡大することであろうと見てい
る。現時点は機動性が必要なのである。

4.まとめ
世界の混乱は戦争を含め、今後、いろいろな面に出てくる。これを
防止するためには、世界的に経済力が一番ある国が、世界を助ける
ことである。第2次マーシャルプランという位置づけて、日本が中
心になって、円を貸し出すことである。

それにより、日本は世界の中心になる。JICAと日本政策金融公
庫を世界化すれば、覇権の組織はできる。IMFや世銀は欧米の世
界支配の仕組みであるが、今回の世界的な混乱に役に立っていない。
世銀の代わりに、JICAと日本政策金融公庫が投資業務を行い、
日銀が、IMFの代わりに世界に円を貸すことである。

ドル維持やユーロを仕掛ける欧米を待つことはない。世界で必要な
円を積極的に貸す出して、日本が独自で機動的に動くことである。
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1787.覇権とその移行期について
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k6/161023.htm

覇権移行期の混乱時代に入ったようだ。   Fより

世界史の中心テーマは、覇権の移行史で、ギボンのローマ興亡史は
覇権確立から滅亡までのローマ史である。その他中国の三国志や新
書太閤記等、どの地域の歴史書もその地域の覇権の取り合いを描い
たものです。

・覇権のテーゼ
この歴史書を読むと3つのテーゼがあるようです。
1.第1テーゼは、覇権国が衰退すると、世界が不安定になると言う
 こと。
2.第2テーゼは、覇権国の条件は、軍事力と経済力が他国を圧倒し
 ている必要があること。
3.第3テーゼは、覇権の確立は、世界を支配する体制が必要である
 こと。

覇権は、世界のすべての人々に影響を与える。もし、旧ソ連や旧中
国、現北朝鮮のような国が世界の覇権を握ったら、我々の生活は今
に比べて貧しくかつ自由のないものになっていたでしょう。

もし、第二次大戦で、連合国に勝って日本とドイツが世界の覇権を
握っていたらどうなっていたかという仮定の話は止めるが、これも
今の世界とは違う雰囲気になっていたでしょうね。

・覇権の4条件
1.軍事力が他国を圧倒していること。
 米国は現在12隻の空母を持ち、常時3隻の空母を全世界に展開
 しているのです。
 この3空母で1編成され、1隻が配備、1隻が訓練、1隻が休暇
 というように構成している。他国は軽空母を1隻か2隻しか持た
 ず、常時空母を世界に派遣できない。
 このように、米国は世界でただ1つの大海軍国となっている。

2.経済力が他国を圧倒していること。
 軍事力は経済力の裏付けが必要です。軍事力の意味は、自国の海
 外での権益の保護が目的です。米国であっても、米国の利益のた
 めに軍事力を行使するのです。国連のためでも日本のためでもな
 いというおとを知っておくことが必要である。陰謀論の前提に、
 米国は世界のために振る舞いべきという暗黙の了解事項を持って
 いるようですが、それは違う。

 それでは、経済力が無くなるとどうなるのか?
 この良い例は、旧ソ連の軍事力が経済的な問題で、米国の展開し
 たスターワーズに対抗できないこととハッキリしたため、米国と
 の対決を放棄したことです。

3.文化・思想レベルが他国に比べて高く、その文化・思想をひろめ
 ようとすること。ナイのいうソフトパワーですね。
 戦後生まれた世代は、米国に強烈な印象を持っている。米軍キャ
 ンプにいくと、いろいろ便利な道具があり、おいしい食料・お菓
 子がある。米国に強く憧れたものです。これは、文化レベルが高
 いためですね。
 この憧れの気持ちは、米国の覇権確立を助けたはずです。
 少なくとも2度と米国と戦争しようとは戦後世代は思わない。

4.支配体制を確立していること。
 第2次世界大戦後の米国が構築した世界支配体系を見るのがてっ
 とり早い。米国は戦前参加を拒否した国際連盟に似た国連を作り
 、通貨体制としてプレズン・ウッド体制、IMFを米国指導でき
 る形で作り、金融として、世界銀行を作った。

・覇権移行の原因
 覇権の移行は、覇権の条件が揺らいだときです。
 ・軍事力が揺らいだ時
  軍事力が揺らぐと、他国の軍事力に挑戦を受けた時、脅しが効
  かなくなる。このことが、覇権の移行として推移していくこと
  になる始めです。

  また、経済力が他国より劣るとソ連のように軍事力を増強でき
  なくなる。軍事力が強く経済力が弱いと、近代以降では他国の
  経済権益を守ることになり、経済原理に反することになり、長
  続きしない。この状況に現在の米国はなっている。
  軍事力がグローバルで経済力もグローバル・パワーが一番安定
  していること。

  しかし、軍事力がグローバルで経済力がリージョナルであり、
  他国が反対に経済力がグローバルで軍事力がリージョナルであ
  る時、世界は不安定になります。

 ・米国と中国、イスラムの関係
  15年前クリントンは日本をたたき、米国経済の再復興を意図
  した。このため、国家経済会議のローラ・タイソンとMITを
  中心として、日本経済の原動力を研究し、米国の復活ができ、
  日本を沈没させることができた。
  米国はNECの方が国家安全保障会議NSCより上に位置づけ
  られた時期があったのです。今は再度NSCの方が上です。

  現在は、米国経済の復興を諦めて、経済では中国を利用しよう
  としている。そして、石油や資本主義以前の国家の社会資本を
  民営化させて、そこに投資して利益を得ようとしている。金融
  帝国化になっている。

 ・支配体制の崩壊
  支配体制は、軍事力や経済力に欠陥が現れた後に崩壊となる事
  が多い。それと文化レベルが他国より低いと判定されると、モ
  ンゴルのように軍事力が少し衰えると、すぐに被支配民族の反
  乱が多発し、支配ができなくなるのです。この減少がイスラム
  圏から出ている。

・覇権移行の歴史
 ・ローマからイスラムへの移行
  ローマ帝国崩壊時、ローマ文化・文献等をイスラムが引き継い
  だ。1世紀以上後、欧州のルネサンスまでイスラムが近代科学
  の基盤を保管・発展させた。アラセン帝国は中東・地中海地域
  およびスペインまで制圧した。それとシルクロードの交易で富
  も得ていた。

 ・スペインから英国への移行
  スペインの無敵艦隊を全滅させて、制海権を英国が取った。そ
  して、制海権取得の後、産業革命が起こり、経済力・軍事力と
  も他国を圧倒し、覇権を確立することにより、大英帝国を築く
  ことになる。

 ・英国から米国への移行
  英国の工業力が低下し、経済的に弱くなって、化学工業・自動
  車工業などの発展で経済大国化してきた独国に世界を分けてく
  れと、挑戦を受け第1次・第2次世界大戦となる。このとき、
  米国は積極的に英国を助け、第2次世界大戦後、覇権を英国か
  ら引き継いだのです。覇権国の味方が覇権を引き継ぐ可能性が
  高いようですね。

・今後の覇権移行
 米国の経済がだんだん欠陥を表してきて、絶好調な軍事力で、他
 国を圧倒しているだけの状態になっている。ソフトパワーも落ち
 ている。今の米国は累積債務が世界最大で、資金の流出が起こる
 とどうなるか分からないためです。米国の影響力は世界的ですの
 で日本の景気にも多大な悪影響を及ぼすはずです。

 日本が気がつかずにいたのですが、防衛費では世界で米国に次ぎ
 多いのです。このため、日米同盟、NATO、米韓同盟では日本
 だけが在米経費のほとんどを拠出している。在日米国軍は米国で
 一番安い軍隊なっている。

 日本の地政的にも、横須賀は海外米国軍で唯一空母を修理できる
 乾ドックがある空母基地ですし、米国と正反対のアジアにあり、
 政権も安定している民主主義国ですので安心です。

 英国等の欧州中軸国は安定していますが、EC全体というと疑問
 です。米国の言う通りにならないし、NATOに軍を出していな
 い仏国がある。イラク侵略戦争でも反対している。
 しかし、この米国が覇権維持できなくなったとき、日本か欧州し
 か覇権は維持できないと思う。しかし、欧州は米国と協調的では
 なく、覇権移行ができない。

 米国は中国を重要視している。日本の覇権国としての体制が出来
 ていない。世界的な支配の構図も持っていない。ただ、米国に追
 従しているだけであり、日本が覇権を取る意思がないと見ている。

 中国は、日本と違って世界支配の意思を持っている。反中主義の
 弱いのは、覇権意思を中華思想と言って、悪いこととしているが
 その意思を持たない日本は、その中国より頼りないと思われてい
 る。
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478−1.拡大日本戦略(移住・文化戦略)
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak3/1303241.htm

この議論は、日本語圏世界会議の提案で議論したように思う。Fより
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/nihgki.htm

その中で、次のような趣旨を述べている。
日本人が、ユダヤ人のように世界に拡散して、日本と後進国の1部
にしかない縄文文化的な大らかさ、豊かさ、平和を伝導するのが、
日本人の役割である。

日本人が世界に出ると、その子孫たちは現地の文化に染まり、日本
人としての不立文字文化である縄文文化的な素養を身に着けられない。
このため、全世界に日本人学校を作る必要があるし、また日本地域
には全寮制の高校や中学を作り、日本人子孫の育成に当たる。

日本人の規定を変更する。日本語や縄文文化の流れを引く日本文化
に対して、理解と実践できる人が日本人とすれば、日本人が1つの
民族を超えることができる。どうも縄文時代には、日本人は世界に
出ていき、かつ世界から日本に多くの人が来たのであろう。この感
じを次の時代に実現する必要があると思う。

このため、日本語圏世界会議を作り、日本語検定機関を作り、検定
試験で高い点数を取ると、世界会議の選挙権を与え、それ以上に高
いレベルの人には被選挙権を与える必要があるのでしょうね。

このように拡大した日本人概念を元に、文化政策を取ることが必要
です。なぜか、日本地域は日本教の古里であり、その環境はよくす
る必要があるためで、老後日本に住むでもいいし、観光で日本に来
ることでもいいように思うが、そのように思える日本である必要が
ありますね。日本が心の古里でありつづける必要がある。
勿論、日本人および日本検定高レベル者は日本入出国についての完
全な自由を持ちます。

日本人が世界に出て行く方法は、1つに日本企業の海外支店に勤務
2つに日本への輸入商品のバイヤー、3つ目が専門性を生かした
海外企業への就職、4つ目が結婚による海外生活、5つ目が日本の
ODA資金を活用した日本の世界支援活動に従事、6つ目が日本人
観光客や日本人駐在員、海外協力隊の隊員などを対象とした事業を
現地で起こすなどですが、海外生活をすると日本の豊かさを実感し
ますね。このため、7つ目として、退職後の生活を海外で送るとい
う人たちが出てきた。

日本文化は、このような世界に出た人たちから伝播するのですが、
今やソニー、松下、トヨタなどの国際的企業の社員も日本文化を学
ぶようです。だんだん日本企業を通じて日本文化がグローバル化し
だしたようです。
海外の日本企業に入社すると、会話の関係で日本語を習う人が多く
なるので、日本人の間の会話も大体わかるようですね。このため、
日本語で内部の相談をしていると、突然、こちらが望む案を提案さ
れる時があるのです。今付き合っている米国企業も日本語が分かる
人が、だんだん増えているように感じる。

日本の存在が大きくなれば、それに伴い日本文化を理解しようとす
る人が増えることになるように思う。勿論、大部分は英語の会話で
あるが、日本人がどう思考するのかを知りたいのであろう。
どちらにしても、日本の文化が拡散するのはいいことである。


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