3139.イスラム圏膨張阻止の動き



米英は、新しい戦争の準備をし始めている。その検討。 Fより

英国は中国に春風を送っている。英国とチベットの2者のみで1914
年7月に締結したインド・中国の国境線に関する協定である「シム
ラ協定」を無効と主張し続けてきた中国に同調し、英国も95年ぶ
りに「シムラ協定」を無効とした。中国をイスラム圏(アフガン)
の戦争に巻き込むことの見返りであると見る。

米国とNATOだけでは、アフガン戦争は戦えない。どうしても中
国軍が必要なのは、英米欧で一致している

イスラム圏がパキスタンまで拡大して、イスラム圏膨張が南アジア
まで来たことに危機感を感じているのが欧米印である。欧州のボス
ニアもイスラム圏になり、イスラム圏が拡大している。この膨張を
止めるためには、非イスラム圏諸国が重要であるが、インド軍は、
パキスタンとの問題があり参加できない。

ロシアも戦争物資をロシア鉄道経由で輸送することをドイツとの間
で了承している。ロシアもイスラム圏膨張でチェチェンの紛争を抱
えているので、他人事ではない。中国も東トルキスタン独立運動が
あり、やはり、イスラム圏膨張の被害を受けている。

このごろの世界的な大恐慌は、経済的な政策だけでは復活しない。
もし、経済政策だけでは、日本と同じように10年の不況を覚悟す
る必要がある。これには欧米中ともに我慢ができない。

なかでも米国はビックスリーが倒産寸前になり、経済政策だけでは
この危機を乗り越えることは、不可能である。世界的な経済危機は
、保護主義を招き、その後、戦争になるという歴史を経験している。
戦争になると、一点経済は活発になり、景気は良くなる。一番有効
な景気刺激策である。

オバマ政権の主席補佐官はエマニュエル氏で、ユダヤ人でありリク
ードに近い。国務長官はヒラリー・クリントンであり、イスラエル
の影響を受けることが確実である。イスラエルはイスラム圏膨張に
大きな危機感を感じている。

一方、英国とロスチャイルドは、湾岸共通通貨を支持している。ド
バイ市場はナスダックOMXに買収されて、ナスダック・ドバイと
名称を変更し、かつ、ナスダック経由で世界から参加できる体制が
できている。

欧米は、イスラム圏の周辺部では戦争を行い、イスラム圏中核部は
抑えるような戦略で行動している。

日本は、欧米の意図とは違い、アフガン戦争に参加しないことは確
実で、米国オバマ政権は、日本より中国に期待している。日本はア
フガン戦争に参加しないし、インド洋の給油もいろいろな条件があ
り、使えない。日本からは金を引き出すことであると割り切る可能
性が高い。

カプランの新地政学を見ると、米国を中心として、イスラム圏戦争
の準備が始まったと思うのであるが、どうであろうか??

新世界秩序の一環として、イスラム圏をどうするかを考える必要な
時期に来たのであろう。

日本が世界の中心にならないことで、世界は大混乱になる予兆を感
じる。この検討は有料版で、引き続き検討したい。興味がある方は
有料版も見てください。


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