3134.ムンバイのテロでわかること



ムンバイのテロは戦争の状態であった。この裏を分析。 Fより

今回のイスラム教徒のテロには、奇妙なことが多い。テロリストた
ちが、コカインを服用していたこと。イスラム教徒は酒や麻薬はご
法度である。イスラム・ゲリラ兵は死ぬと天国に行くために、その
ようなことをしない。

自爆テロではなく、銃の乱射ということでもイスラム教シーア派の
犯行ではない。シーア派は自爆テロを進めている。拘束されたテロ
リストが簡単にラシュカレトイバを名乗るのも不思議である。訓練
されているテロリストであれば、簡単に所属を言わない。

もし、ラシュカレトイバであっても、訓練にはインド系イスラム教
徒も参加しているし、あまりにもテロの事前準備ができすぎている。
ムンバイでのユダヤ教徒のビルを特定している。よくムンバイの地
理を知っている。

ラシュカレトイバとアルカイダは関係がある。周到な準備がされて
いることからもISI(パキスタン情報部)の関与も否定できない。
しかし、このことでインドとパキスタンを離反させるために行った
とも見える。

インドとパキスタンの離反が目的であるとすると、中国の関与も否
定できないことになる。インドと中国は紛争地域を抱えているし、
ダライラマをインドは保護している。パキスタンもインドも米国と
友好関係にあり、両国は関係の正常化を行っていた。この地域に中
国は入り込めていないというより、追い出された。

事件を読む鉄則がある。それは、その事件で誰が得したかである。
今回のテロで得するのは、中国である。米国はテロ防止のために、
情報をインドに提供している。そして、事件後、直ぐにインドにラ
イス国務長官を送り、両国の関係悪化を防止している。

このことでわかることは、すでに米国以後の世界の地域、分捕り合
戦が始まっていることだ。EUとロシアは外交交渉を再開したし、
グリシアとウクライナをNATOに加盟させないことにして、ロシ
ア圏を確定されている。EUとロシアは、妥協を図っている。EU
はユーロを世界通貨にしようとしているが、金融危機での損害が大
きく、今は動けない状態である。

アジアに目を向けると、中国がインド包囲網を作り始めている。中
国はミュンマーとパキスタンとの同盟を確立して、インド包囲網を
作ろうとしている。インド洋での中国海軍とインド海軍では、イン
ドが有利であるが、これに対抗する手段としてパキスタンが必要な
のである。パキスタンとミャンマーに中国海軍の基地を作り、イン
ド海軍に対応できるようにしようとしている。

反対にインドはロシア、日本とで中国包囲網を作ると見ている。こ
う見ると中国とロシア、インド関係が今後の注目点である。

日本もロシア、インドと共に中国包囲網を構築して、中国の覇権体
制確立を阻止する必要を感じる。日本は英国と共に湾岸共通通貨を
支援して、当面、円と湾岸通貨をペッグして世界基軸通貨として確
立し、中国包囲網を完成させて、中国の軍事的な脅威を封鎖するこ
とであろうと見る。

米国以後を狙った世界分捕りの動乱期に入るが、この世界的な動乱
を日本の政治家は見ようとしないし、見る余裕もない。

日本のチャンスであるのに、どうしようもない状態にある。
さあ、この先、どうなりますか??
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インド同時テロ パキスタンが合同調査提案 
 【イスラマバード2日共同】インド西部ムンバイの同時テロにパ
キスタンのイスラム過激派が関与したと指摘されていることについ
て、パキスタンのクレシ外相は2日、国営テレビで演説し、インド政
府に対して事件の合同調査を提案、担当者を派遣する準備があるこ
とを明らかにした。

 パキスタン政府はテロへの関与を繰り返し否定。クレシ外相はテ
ロ行為をあらためて強く非難し、「両国は緊張緩和と建設的な関係
構築に向けて努力すべきだ」と主張。「情報交換のためにできるだ
け早期に会合を開くことをインドに提案した」と述べた。

 また、インド政府が過去のテロに関係したパキスタン人約20人の
指名手配リストを渡し、パキスタン側に引き渡しを要求したことに
対し、同国のレーマン情報放送相は2日、「リストを見てから返答を
まとめる」と記者団に述べ、誠意を持って対応する姿勢を示した。
 (22:01) 
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ラシュカレトイバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ラシュカレ=トイバ(英語Lashkar-e Toiba等。略称:LeT)は、イ
ンド・パキスタンの係争地域であるカシミール地方の分離独立闘争
を掲げ南アジア地域で国際的に活動するイスラム過激派。「ラシュ
カル・エ・タイバ」、「ラシュカレ・タイバ」などの表記もみられ
る。

Lashkarは「軍隊」を意味する語、Toibaはアラビア語で「よい」と
いう意味があるTayyibの派生語であり、ラシュカレトイバとは「敬
虔な者の軍隊」を意味すると説明される。

1.概要
母体であるマルカズ・ウッ=ダウア・ワル=イルシャード(マルカ
ズ)は、ウサーマ・ビン=ラーディンの師匠であるアブドゥッラー
・アーザムの影響の下、1989年に創設された。ビン=ラーディンは
、この組織のスポンサーとなり、LeTもアル=カーイダと関係がある
とされている。

LeTの構成員は、本名を隠し、偽名で活動している。ビン=ラーディ
ンは、彼らを「シェイフ・アル・アブドゥッラー」と呼んでいる。
9月11日のテロ事件後、LeTの在米資産は凍結され、イギリスでは活
動が禁止された(2000年)。2001年12月、アメリカ政府は、LeTをテ
ロ組織に指定した。2002年1月、パキスタン政府も、LeTの活動を禁
止し、資産を凍結した。LeTの活動禁止後、マルカズは、ジャマート
ゥッ=ダウアに改称した。

パキスタンのNews紙によれば、LeTは、パキスタン国内とカシミール
に6カ所の軍事キャンプを保有している。その外、パキスタン国内に
は、約2,200人の構成員が存在するという。

2.主なテロ事件
2000年12月 - デリーのレッド・フォートに対して自爆テロ。3人が
       死亡。 
2001年1月 - シンガポールの空港でインド人5人を殺害。 
2001年4月 - インド国境警備隊を襲撃。 
2001年12月13日 - インド議会を襲撃。インドとパキスタン間の関係
         が険悪化。 
2002年5月14日 - カルチャク市を襲撃。30人以上が死亡、48人が負
       傷。この襲撃後、パキスタン政府はハーフィズ・モ
       ハンマド・サイードを逮捕し、11ヶ月間拘禁した。 
2006年7月11日 - ムンバイでの列車爆破事件。LeTの別働隊とされる
      ラシュカレ・カッハール(Lashkar-e-Qahhar)が犯行
      声明を出した。 
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「ラシュカレトイバ」「タリバーン」の背後にいるパキスタン三軍
統合情報部ISI
http://obiekt.seesaa.net/article/110424114.html

インドのムンバイで起きた同時テロは200人近い死者を出す惨劇とな
りました。捕まった犯行グループの供述からパキスタンに本拠を置
くイスラム過激派組織「ラシュカレトイバ」の関与が疑われていま
す。これはまだ初期段階の情報なので確定ではありませんが、ラシ
ュカレトイバが犯行グループだとするとインドとパキスタンの関係
が非常に危うくなります。

何故ならラシュカレトイバはアフガニスタンのタリバーンと同じく
、パキスタン三軍統合情報部ISI(Inter-Services Intelligence)
の子飼い組織である疑いが濃厚だからです。
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パキスタン:ISI長官訪印を撤回 軍統制の弱さ露呈
毎日新聞

 【バンコク栗田慎一】パキスタン政府は28日、ギラニ首相とシ
ン・インド首相との電話協議で合意した、インド同時多発テロ事件
の背景解明に向けたパシャ・パキスタン軍情報機関(ISI)長官
訪印について、その数時間後に「長官の代理を訪印させる」との声
明を発表し、合意を事実上取り消した。

 ISIは「国家内の国家」と呼ばれるほど強大な権限を持ち、政
府の統制も及びにくい。歴史的な印パ対立の中で、対印工作を主任
務とし、インド側はたびたびイスラム過激派やテロ事件とのかかわ
りを非難してきた。ISIにとって長官訪印は「敵の本陣」に大将
を送り込むようなもので、それが政府に勝手に決められたことに、
激しい拒否反応を示した可能性が強い。

 ギラニ首相は、テロ事件によるインドとの関係悪化を避けるため
、長官訪印を受け入れる積極姿勢を示した。だがその後の朝令暮改
ぶりは、自国軍に対する理解や統制力の弱さを浮き彫りにし、イン
ド側は逆に不信感を募らせたとみられる。
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情報機関の政治部門廃止か  パキスタン

 【イスラマバード24日共同】パキスタンの民放ドーンニュース
などによると、同国政府筋は23日、軍の情報機関「3軍統合情報
部(ISI)」の政治部門を廃止すると語った。本来の任務である
情報活動に人員を配置転換し「テロとの戦い」に傾注するとしてい
る。

 政策決定にもかかわるISIは絶大な影響力を誇り「国家内国家
」とも呼ばれ、国内政治にも度々介入してきた。政府高官は同ニュ
ースに「(ISIは)今後、政治家の調査や政治工作、操作は行わ
ない」と語った。

 今回の「廃止」には、政権基盤が弱く軍とのかかわりが薄いザル
ダリ大統領が、ISIの影響力を排除しようとする狙いがありそう
だが、その実現可能性を疑問視する声もある。

 ISIは旧ソ連軍による1979年のアフガニスタン侵攻後、イ
スラム過激派に資金を供給し、アフガンの旧政権タリバンやパキス
タンのイスラム武装勢力を育成したとされる。
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【インド同時テロ】アルカーイダと繋がり 「ラシュカレトイバ」
を捜査へ(IZA)

 インド・ムンバイで起きた同時テロについて、インド治安当局は
28日、パキスタンに拠点を置くイスラム過激派組織「ラシュカレ
トイバ」が、インド国内のイスラム過激派と連携して行ったとみて
、パキスタン当局と協力して捜査を進める方針を固めた。今回のテ
ロは、米英両国民が標的となったことで世界中にインドでのテロの
危険性を印象づけた。インド政府は経済への影響を避けるため、事
件の全容解明を急ぎ、失った治安への信頼を取り戻す構えだ。

■メンバーと認める
 ラシュカレトイバは、国際テロ組織アルカーイダとの関係が指摘
され、今回のテロでも発生直後から関与が取りざたされてきた。

 彼らは27日にテロへの関与を否定する声明を出したが、治安当
局に拘束された犯人のうち3人が、ラシュカレトイバのメンバーで
あることを認めた。また、犯人らはパキスタンから漁船などに分乗
、最後はゴムボートでムンバイに上陸。漁船の一部はパキスタンの
カラチに戻ったという。

 もともと、今回のテロで犯行声明を出した「デカン・ムジャヒデ
ィン」について、専門家の多くは、インド中部のデカン高原の名前
を使っているが実体はなく、事件前、ムンバイ襲撃を予告するメー
ルを送った「インディアン・ムジャヒディン」の関与を指摘してき
た。

 この組織は、昨年秋から首都ニューデリーや、バンガロール、ジ
ャイプールなど観光客やビジネスマンが多い都市で爆弾テロを行っ
ており、都市部のテロでインド経済にダメージを与える狙いがあっ
たとされる。

 今回も同様の狙いは見えるが、時限爆弾ではなく、自動小銃や手
投げ弾で重武装して人質を取るこれまでとは異なる手口から、関係
が指摘されてきたラシュカレトイバが浮上した。

■ISI下で武装闘争

 ラシュカレトイバは、1989年にパキスタン軍統合情報部
(ISI)の肝いりで創設、カシミール地方の分離独立を目指し武
装闘争を展開した。ISIはアフガニスタンの旧政権タリバンを支
援しており、このため、ラシュカレトイバもアルカーイダとの関係
は深い。

 米中枢同時テロ後、米国やインドの強い要求で、当時のペルベズ
・ムシャラフ・パキスタン大統領(65)がラシュカレトイバを非
合法化した。しかし、インド政府はISIが今もラシュカレトイバ
を支援しているとみている。マンモハン・シン首相(76)も27
日の演説でテロ組織の名指しこそしなかったが、背後にISIの存
在を強く意識しているのは間違いない。

■対テロで印パ協力

 パキスタン政府は、今回のテロを受けてインドと協力していく姿
勢を表明。当局者をインドに送り、情報交換することを決めた。

 パキスタンの地元メディアによると、アシフ・ザルダリ・パキス
タン大統領(53)は、ISIの政治部門を解体する方針を固めた
という。ただ、ISIは“国家の中の国家”といわれるほどの影響
力を持ち機構改革は容易でない。インド・パキスタン両政府が、
どこまで協力して真剣にテロ対策に取り組むのか、世界が注目して
いくことになる。(シンガポール 宮野弘之)

【印パ関係】
 ヒンズー教徒中心のインドとイスラム教国のパキスタンは1947
年、英国領から分離独立。インド北部ジャム・カシミール州はイス
ラム教徒が多数派を占め、両国が領有権を主張、47年と65年に
戦争に発展した。71年、東パキスタン(現バングラデシュ)独立
をめぐり第3次戦争。ともに事実上の核兵器保有国。インドは国内
で発生してきたイスラム過激派のテロでパキスタン情報機関の関与
を指摘、両国関係はたびたび緊張した。テロ対策協議も始まったが
、2008年7月には、アフガニスタンの首都カブールのインド大
使館前で起きた自爆テロでも、両国関係はぎくしゃくした。




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