3133.自動車の今後



自動車などの耐久消費財の売り上げが急減している。今後を展望し
よう。            Fより

自動車の売れ行きが急減している。得丸さんは自動車文明の終焉と
しているが、移動手段としての道具である自動車は存続する。地方
都市のバス便は、過疎化でほとんどない。このため、地方に行くほ
ど、移動手段としての自動車が必要になる。

特に地方の観光地など、見所が4〜5キロ離れてることが間々あり
、タクシーなどを利用するが、値段が高い。この移動手段としての
安い、2人乗り程度のレンタカーを置いてほしいと思うことがある。

この需要に応える仕組みが無い。自動車ではなくてもいい。個人的
な移動手段としての道具を安くレンタルしてくれる仕組みを、観光
地では特に必要である。環境にやさしいという電気自動車などをレ
ンタルで置いてほしいと思う。

東京のような都市では、公共交通機関が発達しているのであまり、
自動車を必要としていない。このため、自動車なしで生活できるが
、全然なしで済むかというと、大きな買い物には自動車が必要であ
る。

これも電気自動車など環境にやさしい車を必要なときだけ、乗りた
いという需要は、まだある。今までのようにステータス・シンボル
としての車はなくなると見るが、底堅い需要の部分はあるので、そ
れに適合した自動車会社は生き残ると見ている。

高級車や大型車は要らないが、それぞれの需要に合った大きさの車
という需要はまだある。

この需要を取り込むのが電気自動車であると見るが、リチュウム・
イオン電池の安全性にまだ疑問点があることと、電池切れに対応す
る手段があまりない。家庭用100Vでの給電では、時間が掛かる
ので、道路上で電池切れになると大変なことになる。

このため、急速充電装置が日本各地に揃うまでは、近距離用の車以
外には電気自動車はまだ、利用できないことになる。この近距離用
というニーズは、観光地のレンタカーや自宅から買い物に行く程度
の用途、郵便配達などの用途などでまず、電気自動車は使われるこ
とになるようである。

この電気自動車の急速充電という装置が各地に無い間は、フラグイ
ンハイブリッド車という選択肢が必要であると見ている。モータの
先生も今後10年程度の期間を掛けて、電気自動車社会の環境を整
える必要があるという。リチュウムイオン電池では希少金属のリチ
ュウムが手に入らず、500万台などという規模の電池ができない
し、安全性についてもまだ疑問があり、リチュウムの次の電池を探
す必要がある。

この解はもうすぐで、画期的な電池が日本の研究者から出てくると
見ている。全固体型電池が学会では大きく取り上げられているが、
まだリチュウムである。しかし、その延長上にあると見ている。大
学などの研究室・研究所では次への挑戦をしている。これ以上は、
秘密保持の関係で言えない。

しかし、それにより、電気自動車など電気の時代になる。日本がそ
の中心にいることになる。これが日本を経済覇権国家にするキー・
ポイントになるようだ。モータの先生や電池の研究者たちと会話を
すると見えてくる世界である。脱石油戦略が完成することにもなる。

電気自動車以外に、電車、電池電車、架線なしトロリーバスが走る
ことになる。電気型のヒートポンプなども日本発であり、だんだん
、石油を必要としなくなってきたようだ。その先頭を日本は走って
いる。

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