3117.日本のコミュニケーションと経済問題と



日本のコミュニケーションと経済問題と

得丸様へ

貴方のもう一つのメールで、<おそらくこの言葉の面倒くささをわ
かっているから、日本人は、あえて言葉を使わないコミュニケーシ
ョンを発達させたのだろう。以心伝心、「男は黙って」、「皆まで
言うな」、空気を読む、腹芸などの日本的な習慣は、真偽を確かめ
ながら言葉を使うより、もっと簡単に真実を伝え合えるという経験
に根ざしているのだ>の箇所、東アジアモンスーン圏は待てば海路
の日和よりですね。

略奪を正当化する文明と共存するには、どういう知恵が必要でしょ
うか、そして身体の良好な状態を保つ為には何が必要か、「芸術」
をと追いすぎて疲れるのも、解決から遠ざかりますが、この皮膜の
間を読み解きたいとするのは欲張りでしょうか。

ここほれワンワン、舌切り雀などなど、孫に聞かせねばと、東アジ
アモンスーン文明を守るために。しかし、日本の文科省はどの程度
のものか、それとも小生と同じくして忙しく心を失っているとしか。
それを取り返すために。

浅山
==============================
八百長恐慌!  鬼塚先生の新刊が出ました
From: tokumaru
                
皆様、

鬼塚先生の新刊が出ました。今のサブプライムがヨーロッパ資本に
よる陰謀であるという生々しいお話みたいです。
取り急ぎご案内申し上げます。得丸

八百長恐慌!―「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰だ

この金融危機の震源地はアメリカではない。
ヨーロッパが仕掛けた、八百長恐慌なのだ―。
サブプライム惨事、初の謎解き本の誕生。

第1章 大損したと騒ぎたてる連中の裏を読め
第2章 八百長サブプライムの謎を解く
第3章 仕掛けるヨーロッパ、衰亡するアメリカ
第4章 計画された恐慌で世界は壊滅していく
第5章 日本に襲いかかる八百長恐慌
終章 八百長資本主義、終わりの始まり
「サブプライムローン」問題に端を発したアメリカ発の世界恐慌は
、ロンドン・シティとスイスの巨大複合金融機関が仕組んだものだ。
だから結末は決まっている。日本の年金資金や郵貯マネーがこれか
ら毟り取られていく。世界(グローバル)マネー戦争の勝者と敗者
は最初から決まっているのだ。

はたして日本はどうなる?を考える戦慄の経済ノンフィクション。
==============================
浅山
謎解きも良いのですが、イスラム圏はじめ世界には多くの民が居る
のですが。この謎解きに残りの人生を賭けると、得丸さんは言われ
るのですか。

ぼちぼち書生時代を終わりにと思っていましたが、鬼塚先生の知的
、肉体的エネルギーには驚きます、いやこんな方や若い方で見えて
おられる方が世界には、まだまだ居られるのでしょう、そして戦時
下の国の中に必死に生きる知恵を生み出そうと闘って居る人の中に
本物が出るかもしれません。

ぬるま湯の日本国、アソウさんはじめもうそんな知恵が出せる人物
は居ないのでしょうか「10兆円ものお金を出す」という効き目も
無かったとか。
==============================
謎解き!?
浅山
> 得丸さんからのメール:
> どの謎解きについておっしゃっておられるのでしょうか。
> 
> 浅山さんのいっておられることがわかりません。
> 
> もう一度わかりやすくご質問をお書きいただけませんでしょうか
> 

そうですか、回りくどくなるかもしれませんが、所感と言うか、
最近考えていることなど書いてみたく思いますが、多分、「いい加
減にしろ」と言われそうですから。

私信で送らせて頂き、教示いただく方が良いかとも考えております
ので、後日宜しくお願いします。

得丸様の頭脳も斯くあられるかとも思いますが、先ごろ同じ歳のマ
イケルクライトンが逝きました、24歳の時「アンドロメダ病原体
」でデビューしてジュラシックパークで誰も知るSF作家です、既
知の知識と想像をフィクションで書き、人類共通の好奇心を刺激し
てくれました。アドレナリンの働きか、心の活性化になったり、
ある人には更なる知への止揚になったりと。

一時代を対抗思想として描いたマルクスも万巻の書を読み、この世
の社会経済現象を示してくれました、ある時期まではその思想で国
の経済運営を行って来た大国があるほどです。

豊かさと先進性を語る資本主義、こうした経済活動を如何読み解い
ていくかが、単純な小生には「謎解き」と呼ばわった次第です。

「宇宙と言うものは無い、あるのは宇宙観」だと湯川博士が言った
と、鷹揚の課題図書に有りましたし、ニュートンの万有引力発見後
の発言に「まさに今の私は浜の真砂で遊ぶ児戯だ」と。

小生は学問の低いレベルの実学、修学のあたりをうろうろするばか
りですが、是非皆様、玄学、幽学の域へご精進を願っております。

今日来た薩摩の同級生の死を「年賀欠礼通知」で知りました、ごん
狐の豊川市御油の地で恵まれた経済環境で、アルツになる前に幽明
界へ。

長くなりました。澄みません。
==============================
浅山さん、

最近、思うのは、言葉には意味がないから、いくらたくさん本を読
んだとしても、自分の知識は広がるかもしれないが、知恵は深まら
ないということです。

本当に知らなければならないことがあったとしたら、それは実体験
を通じてしか知ることはできなくて、そのようにして獲得した知恵
は、他の人に言葉によって伝えることはできない。

謎なんて、どこにもありませんよ。すべては明らかなのだと思いま
す。

得丸
==============================
得丸様

少し話が跳びますが、先日癌で亡くなった筑紫氏、鹿児島の病院で
癌関係の本はじめ50冊を超えるものを持ち込んでいたようです。

多分その多くは内容に重なる箇所も多いことでしょうから、個性的
な論を発見して自分の思考を磨こうとする姿勢に真剣なところがあ
り、剣客が絶えず剣の道を研鑚していたことと重ねて、小生などは
感動します。

もう一つは、幽学を自ら名のった大原幽学は千葉あたりに引っ込み
、畑仕事をしながら、晴耕雨読と自己の身体と精神の安定を行い、
森羅万象に心を致し「道」を究めようとしたと、こちらも氏し私淑
しております。

そうかと思いますと若者があの勝、揚水など俳優芸能人が平凡なマ
グワイのエクスタシーに物足りず、さらなる刺激を求めて大麻に手
を出した。それが今大学生に瀰漫していることを新聞紙上で見ると
、あの健康な本来なら生殖行動、生物としての個体維持の使命真っ
盛りのその時に、のような刺激を求めざるを得ない若者達の群像は
やはり、現代の文明のゆがみを象徴しているのかもしれません。

94歳で未だ朝日に時々文化欄に音楽評を書く吉田秀和氏、40年
ばかり前に授業を受けたことがありますが、教室の中を自分で言っ
ていましたが、七面鳥のように歩きながらの講義、アラン著作集の
中の音楽評を引用しながら「音楽の優れたものは異性との交わりの
エクスタシーのリズムである」と。

クラシーズの洞窟以来のヒト、得丸さんの無言で幽学に達する前に
大いに語られることを期待して。草々

浅山
==============================
浅山さん、

たしかに、本はいくら読んでも、病気はよくならないですね。剣の
修行のように、あの人はあそこまで到達したのかということを確か
めるために、本は読むものかもしれないですね。

サブプライム問題は、概念上の問題で、言い方を変えれば「賭場」
で起きたことだという気がします。現実というよりは、想像上の危機。
こういうのに騙されないためには、なまじっか本など読まず、情報
に接しないほうがいいのかもしれません。

その一方で、トヨタをはじめとする世界中の自動車メーカーが、車
が売れなくなって困っているのは、現実問題。

20世紀後半の人類文明は、モータリゼーション(自動車化)だった
と、かつて降旗節夫さんが言っていました。
トヨタの減収減益、ドイツの自動車メーカーの苦境は、まさに文明
の象徴、人類文明の駆動車両が急ブレーキをかけて減速している姿
なのでしょう。

中東や中国はまだ売れているというのは、所詮は箱館戦争かも。
すでに勝負はついているのだと思います。
中国も、アフリカの内戦国から一生懸命に石油を輸入しているよう
ですが、そんなに長くは続かないのでは。

上はあくまで僕の個人的な感想ですが、Kさんはせっかく20世紀人類
文明を代表する産業に入られたのだから、その終盤をご自分の目で
しっかりと観察して、ぜひとも生々しい報告を伝えていただきたい
ものです。
くれぐれも健康第一で。中国の健康法もぜひとも学んできてください。

得丸
==============================
Kさん、

かちんときていたらごめんなさいね。

20世紀産業という言い方が古いというつもりではないのです。
我々は20世紀型文明のおこぼれで生きているわけで、
自動車産業の低迷は、人類文明全体の終焉を予見させているわけで
すから。

21世紀には人類としての文明が終局するだろうから、もはや新しい
産業というものが生まれる余地がないという気がします。
もちろん従来の産業が一朝一夕でなくなるわけはないと思いますが。

ただ、かつてのように一世を風靡した産業、
大量生産・大量販売して大量消費を引き起こす産業はもう生まれな
いのではないでしょうか。

経済成長というものがもうありえないとも思いますし。

BRICの経済成長というものがもてはやされましたが、ロシアや
ブラジルは、寒帯林や熱帯雨林の乱伐・開発であったと思いますし
、インドや中国は安い人件費で他国の仕事を奪い、そして経済成長
をした中国はアフリカを植民地化しているわけで、もうどこにも経
済成長の余地がないと思うのです。

経済成長というものは、只で外部から盗み取ってくる外部経済と、
只でそこらに捨てる外部不経済があるから成り立っていると思いま
す。

それなしには、いかなる経済成長もないのでは。
だとすると、只で奪ってこれる自然が残り少なくなった21世紀には
、経済成長はありえず、産業というものが立ち上がることもないよ
うに思います。
答になりますでしょうか。

得丸
==============================
経済問題は環境問題、それは予想よりも早くガタガタしはじめた

Kさん、

要するに、地球環境問題と経済問題は、表裏一体ではないかと思い
ます。
カタストロフは、いつか来るだろうと思っていましたが、このとこ
ろの自動車産業の動きを見ていて、もしかして今すでに世界のリー
ディング産業が停止状態になりつつあるのかなと思ったのです。

今みたいな雰囲気が3年続けば、大変なことになります。
自動車産業にかかわっておられる方にとって大変であると同時に、
それ以外の人たちにとっても大変です。

でも、だから売り上げが伸びればよいとは思いませんし、伸びるこ
とはないように感じます。
僕の予感が間違っていたら、それはそれでいいことだと思います。

得丸


コラム目次に戻る
トップページに戻る