3100.世界金融体制の変更会議



世界の金融体制をどうするのかを決定する会議が開催させる。その
検討。        Fより

11月15日にワシントンで主要8カ国に新興市場国を加えた
G20緊急首脳会議が開催される。 

G20は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中
国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、
メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、トルコ、
イギリス、米国の19か国と欧州連合(EU)代表である。 

この会議では、サルコジ仏大統領、ブラウン英首相、メドベージェ
フ露大統領などが、盛んに発言している。その内容を見ると、金融
システム改革の他に、IMFの改革など「新ブレトン・ウッズ体制
」をどうするかが主要な議題になるようである。

この主導権を、英米と仏独で競うが、IMFがアジア通貨危機時に
行った政策で懲りている韓国、インドネシアなどとインド、ロシア
、中国が米国主導のIMF体制に異議を述べることになる。

一方、IMFも資金不足で中国からの資金提供を受ける必要になっ
ている。このため、アジア諸国の意見をある程度、取り込んだ再生
策を取らないと、纏まらない。

このため、米国と同盟関係にある英国ブラウン首相は、事前に米国
主導ではなくて、世界各国が平等な権限がある体制にするべきであ
ると、主張して米国離れを事前に予想して、それでも英国の主導権
を確保する動きになっている。

日本はIMFを中心に外貨準備金をIMF経由で新興国や途上国に
貸出すと提案して、それにインドも同調しているが、日本の立ち位
置をどうするかが問題である。

英米主導では世界が納得しないことは明らかであり、英米日中の体
制にしようと米国はしているように感じる。この体制を裏からポー
ルソン財務長官は中国に働き掛けているようだ。このため、IMF
に中国は資金拠出を前向き検討しているという。

1929年の大恐慌も英国の投資会社がドルで資金を調達して、世
界に投資していた。英国ホンドが高金利であり、甘みが少ないのと
米国民の資金が有り余り、その運用を英国の会社が行ったのである
が、米国の株式市場が大暴落して、その余波で資金を米国民が引き
上げたことで、世界恐慌になったのである。

今回は、1929年の英国投資会社が米国投資会社になり、1929
年の米国民が日本国民になったのである。ドルから円へのシフトが
起こっていることが明らかである。

この事象を見ても日本が次の中心にならないと、世界は混乱するは
ずであるが、世界はまだ日本を認めない。1929年後でも米国の
主導権を認めない英国やヨーロッパのようにである。しかし、それ
が戦争への道に繋がることになる。

歴史の教訓を生かすことが必要であり、それを世界に言う役目を麻
生首相や中川金融相にあると見る。どうか、日本を最大限中心に置
くように、がんばってください。もし、そうでないなら、モンロー
主義に戻るぞと脅すことも重要である。

そのための日米交渉史から詳細に有料版では検討する。興味がある
方は有料版をお取りください。

さあ、どうなりますか??
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金融サミット、米首都の博物館で開催 担当に財務次官ら3氏
(nikkei)
 【ワシントン=米山雄介】ペリーノ米大統領報道官は24日の定例
記者会見で、来月15日に20カ国・地域(G20)の首脳を招いて金融
危機対策を協議する緊急首脳会合(サミット)の会場について、首
都ワシントン中心部にある「国立建築博物館」で開催すると発表し
た。

 同博物館は1880年代後半に完成した歴史的建造物。今年6月には
、米大統領選で民主党の指名争いに敗れたヒラリー・クリントン上
院議員が、選挙戦からの撤退を宣言する集会を開いた。

 ペリーノ報道官はサミット前日の14日夜に、ブッシュ米大統領が
参加国首脳を招いて夕食会を開催することも正式に発表。大統領が
サミットの担当者としてプライス大統領補佐官(国際経済担当)、
ジェフリー国務次官(経済担当)、マコーミック財務次官(国際金
融担当)の3氏を任命したことも明らかにした。(14:51) 
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「新ブレトンウッズ体制構築を」 金融危機対応で英首相
 【ロンドン=石井一乗】ブラウン英首相は16日開いた欧州連合
(EU)首脳会議で、国際金融システムの改革を提案した。国際通
貨基金(IMF)の機能強化などが柱で、金融リスクのグローバル
化に伴う「新ブレトンウッズ体制」の構築を呼び掛けた。

 同首相は金融危機の拡大に伴って欧米主要国が実施した銀行への
資本注入や市場への流動性供給を「第1のステップ」と指摘。その上
で「第2のステップ」として世界規模での金融監督や規制の改革の必
要性を訴えた。各国の金融監督当局、会計基準審議会、格付け会社
、市場参加者などの迅速な対応を呼び掛けた。IMFについては「
監視機能の強化が必要だ」などと指摘。世界の関係機関が協力して
世界経済における「早期警戒システム」を構築すべきだと強調した。
(12:03) 
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アジア欧州会議、金融危機克服へ特別声明採択 規制を整備
(nikkei)
 【北京=高橋哲史】アジアと欧州の45カ国・組織の代表が一堂に
会するアジア欧州会議(ASEM)首脳会合が24日午後、開幕した
。世界的な金融危機の克服に向けて政策協調を強化し、国際通貨・
金融システムの包括的な改革を促す特別声明を採択。金融規制の整
備や監督体制の改善、国際通貨基金(IMF)の役割強化でも一致
した。

 同首脳会合は金融危機の広がりが深刻になった後に開く首脳レベ
ルの多国間会議として最大規模。協議結果は来月15日にワシントン
で開く緊急首脳会合に反映される。

 特別声明は金融危機の世界経済への影響に懸念を表明し、緊急首
脳会合を開くことを支持。国際社会に「協調強化と市場の信頼回復
、国際金融市場の安定化、経済成長促進のための経済政策」を促し
た。IMFが金融危機で深刻な影響を受けた国への支援で「重要な
役割を果たす」ことも明記した。(02:10) 
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ロシア大統領、金融サミットで外貨準備多様化要求へ
(nikkei)
 【モスクワ=古川英治】ロシアのメドベージェフ大統領は31日、
主要国(G8)に中国などを加えてワシントンで開く緊急首脳会合
(金融サミット)でロシアが提案する内容を明らかにした。外貨準
備の通貨や金融拠点の多様化を求める。ドルを基軸通貨とする国際
金融体制の見直しを迫るもので、米国の「一極支配」への批判を強
めるロシアは金融危機を利用し、経済面でも攻勢を掛ける構えだ。

 インタファクス通信によると、モスクワ郊外で関係閣僚を集めた
会議で公表した。国際通貨基金(IMF)など国際金融機関の改革
や会計基準などを統一する必要性も提案する。

 ロシアは自国通貨ルーブルによって決済をしたり、他国がルーブ
ル建てで外貨準備を保有したりする体制作りを狙っており、現在は
ドル建てで実施するエネルギー輸出をルーブル建てに切り替えてい
く方針も示している。(07:00) 
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IMF専務理事、融資機能強化など緊急サミットで提案へ
(nikkei)
 【パリ=野見山祐史】国際通貨基金(IMF)のストロスカーン
専務理事は31日付の仏紙ルモンドのインタビューで、IMFの融資
機能強化など5つの柱から成る「グローバル・ガバナンス戦略」を提
案した。11月15日に開く主要20カ国による金融危機対応の緊急サミ
ットで参加国に正式に示すという。

 ストロスカーン氏は金融危機について「かつてない歴史的な状況
にあるとの認識で対処すべきだ」と強調。金融規制の世界的な調整
役としてIMFの役割強化が必要だと述べた。具体策としてIMF
による短期の流動性支援の拡充や、中期の融資枠増強などを挙げた。

 同氏はこのほか、バブル崩壊の悪影響が実体経済に及ぶのを防ぐ
ための新たな経済政策を検討すべきだとの考えを示した。「各国が
より緊密に連携し、現状より簡素で効率的な金融システムの構築が
望まれる」とした。(12:39) 
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上海協力機構が首相会議 ドル基軸体制に対抗姿勢にじむ 
(nikkei)
 【モスクワ=古川英治】中国、ロシアと中央アジア4カ国が加盟
する上海協力機構(SCO)は30日、カザフスタンの首都アスタナ
で首相会議を開いた。ロシアのプーチン首相は「金融危機を巡る協
力を求める意見が多い」などと強調。ロシア国営銀行からの出席者
が貿易決済をドルから地域通貨に変えるよう主張するなど、SCO
の枠組みを利用してドル基軸体制に対抗する姿勢をにじませた。
 (21:46) 
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IMFの財源問題、中国が資金拠出に前向き
(nikkei) 
 【北京=高橋哲史】中国外務省の姜瑜副報道局長は30日の記者会
見で、金融危機を受けた国際通貨基金(IMF)の財源強化に関連
して「我々もできる範囲内で積極的に支援策への参加を検討したい
」と述べ、世界最大の外貨準備などを活用した資金拠出に前向きな
姿勢を示した。 (23:00) 
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IMF、財源不足懸念強まる 新興国への大型融資急増
(nikkei)
 【ワシントン=財満大介】国際通貨基金(IMF)の貸付財源が
不足するとの懸念が強まっている。金融危機で新興国の支援要請が
相次ぎ、大型融資を次々と実行しているためだ。日本や欧州はアジ
アや湾岸諸国の外貨準備活用など財源強化を提言しており、11月の
緊急首脳会合(金融サミット)でも主要議題となりそうだ。

 IMFはこれまでアイスランド、ウクライナ、ハンガリー向けに
計340億ドル(3兆3000億円)を超える緊急融資を決定。ほかにベラ
ルーシ、パキスタンからも支援要請を受けている。(07:00) 


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