3087.金融危機は終焉か



金融危機は、ひとまず収まったようである。   Fより

金融機関破綻の懸念がなくなり、その理由での株下落は収まってい
る。あまりにも下げすぎであると市場は認識して、株の上げが始ま
っている。

しかし、証券化商品や住宅価格の下落は止まっていない。このため
実体経済にはこれから影響が出てくることになる。今後の下落はあ
ると思うが、その思惑より下げすぎた思惑が勝っている。

ドルの不良債権は、公的資金だけでは収拾できない量であり、今後
ドルの値下がりがあって、その不良債権の重みを減らすことになる。

ドル下落が徐々に行われないと、世界に影響が出ることになる。

この金融システムをどうするのかを協議する国連の金融危機作業部
会の部会長には米金融システムに批判的であったスティグリッツ氏
が就任することになった。

日本のIMF活用案にインドも賛同して、本格的な支援が開始されよ
うとしている。金融システム体制や新興国、途上国の支援に世界の
関心は移っている。

英米金融資本主義を変更して、ドイツや日本型の金融システムにす
ることが重要である。実体経済が中心の社会に戻すことである。

さあ、どうなりますか??

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東証前引け・続伸――米株急反発で買い戻し広がる・武田が大幅高
(nikkei)
 21日前場の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。前引けは前
日比233円ちょうど(2.59%)高の9238円59銭。短期金融市場の落ち
着きやバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が追加の景気刺
激策を促す発言をしたことをきっかけに20日の米株が急反発した流
れを引き継いだ。自動車や鉄鋼、商社といった主力株を中心に幅広
い銘柄が買い戻され、日経平均は9300円台半ばに上昇する場面があ
った。東証株価指数(TOPIX)も続伸。
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米国株、急反発――ダウ413ドル高、ナスダック58ポイント高 FRB
議長発言で
(nikkei)
【NQNニューヨーク=川内資子】20日の米株式相場は急反発。
ダウ工業株30種平均は前週末比413ドル21セント高の9265ドル43セン
トで終えた。ナスダック総合株価指数は同58.74ポイント高の1770.03
で終えた。金融市場の落ち着きや、バーナンキ米連邦準備理事会
(FRB)議長が議会に追加の景気刺激策の検討を促す発言をした
ことを好感した買いが入った。

 前週末にオランダの金融大手INGが公的資金を受け入れ自己資
本を増強すると発表した。欧米政府などの金融安定化策を受けて短
期金融市場が前週から落ち着きつつある。世界的な金融市場の混乱
が収拾されるとの期待が広がり、朝方から買いが優勢だった。

 バーナンキFRB議長が下院での証言で「議会が財政出動を考え
ているのは適切なこと」と述べたと伝わった。追加の景気刺激策が
実行されれば、米景気を下支えするとの見方から幅広い銘柄に買い
が入った。ダウ平均は引け前に上げ幅を広げ、この日の高値圏で終
えた。

 業種別S&P500種株価指数では全十種が上昇。「エネルギー」や
「素材」、「公益」の上げが目立った。一方、「金融」が上昇率最
下位となった。ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が上昇した。

 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億2000万株
(速報値)、ナスダック市場(同)は約20億3000万株だった。
(08:57) 
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国連が金融危機作業部会 部会長にノーベル賞・スティグリッツ氏
(nikkei)
 国連総会のデスコト議長(ニカラグア)は20日、世界的な金融危
機の深刻化を受け、国際的な公的金融機関のあり方などを改めて検
討する専門家による作業部会(タスクフォース)を設置する方針を
決めた。部会長にはノーベル経済学賞を受賞した米経済学者、ジョ
セフ・スティグリッツ氏を任命する見通し。

 総会議長の広報担当官によると、作業部会の役割の詳細はまだ詰
まっていないが、世界銀行や国際通貨基金(IMF)のあり方など
を検証し、より安定した世界経済秩序を保持するために加盟国が何
をすべきかについて助言を行う見通しだ。

 これとは別に国連総会は今月30日、金融危機に関する専門家によ
る討論会を予定。スティグリッツ氏もパネリストの1人として参加す
るという。(ニューヨーク=中前博之)(11:09) 


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