3096.人間の言語は、超多値デジタルなのです



人間の言語は、超多値デジタルなのです

From得丸

デジタル放送とアナログ放送、番組を楽しむだけののんびりした気
持ちで接したら、どっちがどっちだかわかりませんよね。

デジタルのほうが映像の画質や音質がよいとか、デジタルになって
NHKの時報がなくなったとか、あるいはザッピングするときにアナロ
グはすぐに次のチャンネルが見えるのに、デジタルは2,3秒の真
っ暗な時間がチャンネルを変える都度発生するとか。

細かいところは違いますが、ぱっとみて、違いが見えないというの
が本音では?

デジタルカメラとアナログカメラでとった写真も同じです。

つまり、デジタルとアナログの違いは、エンドユーザーには見えに
くい、通信方式の違いなのです。

だから、僕達は生まれたときからずっとデジタル言語を話している
のに、それに気づいていないのです。


デジタル言語とは、音節を使って言葉をつくって、それを交換して
いることです。

たとえば、自分の頭の中で、文を作って、それを声に出してみると
、そのままその文が聞き手の頭の中で再現される。
これはデジタルだからできるのです。

哺乳類の中で人類の言語だけがデジタルで、残りの動物はすべてア
ナログな音声通信をしている。
このことに誰も気づかないできたのは、言語学者はデジタルという
概念を理解しきれていなかったし、情報理論の学者は、話し言葉が
アナログに聞こえたからです。

それと、デジタルというと、コンピュータが使っている
010100100011といった二進法、二値デジタル、つまり
ビットの世界のことだけだと勘違いしている人が多いということも
あります。

デジタルの意味は離散(discrete, distinct)ですから、必ずしも
二値(binary)である必要はないのです。

DNAみたいにA, G, C, Tの4つの値が離散的に並んでいる4値
デジタルもあります。

言語の場合は、言語によっても違いますが音節(子音+母音)の数
(日本語の場合、106といわれています)だけ標本数がある離散
集合を使っている超多値デジタルなのです。
一桁あたり7ビットの情報量をもっている、ものすごく効率がいい
デジタル方式なのです。


この続きはまた次回に

得丸
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Re: 人間の言語は、超多値デジタルなのです

得丸様

丁寧なお話有難う御座います。ご回答の内容は想定外でした、と
申しますのは、進化でここまで来た地球上の生物には、組み込まれ
た感覚器官、そしてこれを超える、進化の先端にある?

ヒトが、アナログを超えるのは、知性の中に隠さされてりる、脳細
胞の中に生物原始の奥にある、感覚をもう一度取り戻す作業が、胡
さんの書かれた言葉で「易経と西洋人の素粒子」や、特に後者は偶
然と言うか日本人が今度の素粒子関連で賞をもらうのことは未来の
救済を日本人、いや東アジアモンスーン文明に託していると考える
のは妄想でしょうか。

人間の抽象を一瞬で感じる脳を回復させるべき必要が、今世紀の地
球を救う力を与えてくれる天才の出現を期待して、生み出す作業は
できないとしても、知恵を触発止揚する契機を提供できないかと。

脳の原始部分には、他の生物も含めて、感覚の、生命維持の基本が
組み込まれた所があるはずです、西原先生もその部分を僭越ながら
掠めて居れるやとも、先生の寿命長くと願わずに居られませんが。

ともあれ、難病人治療も、難病人の観察を深くしてこそ、人類の未
来が拓かれると思います。しかし、今の日本人目先の利得で動きま
す、FXもボンドもやらない小生です、出来るのは風の流れを感じ
て、日頃使わない筋肉へ刺激を意識して、そして美しいと感じるも
のに素直になるための作法が修行が。

貴方の語られる「本覚」について少しづつ、少しづつ学ばせてくだ
さい。いや意外な今の日本人の目先の夢と処世法が「二億円あてた
女性とその女性を殺めた男」にこそヒントがありそうです。

しかし、もっと遠くを見据えて、どうぞ自由人になり、その聡明さ
の続く限りにおいて道の森羅万象研究へ歩まれれば、お嬢さんも喜
ばれると言っては僭越でしょうか。

不遜にも意外と身近な所にある小布施ワインを飲みながら。

浅山


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