3089.超円高へ



新興国はキャピタルフライトを起こし、円キャリー取引の巻き戻し
状態になって、超円高になっている。この検討。 Fより

ユーロ安で、1ユーロ=128円、1ドル=97円まで円高が進ん
でいる。これはユーロへの投機資金がドルに巻き戻されて、その資
金が、円にその後巻き戻しを起こしている。このため、ドル高にな
り、円はそれ以上に高い状態になっている。

この円高が続くと、大企業は世界に工場を持っているので、あまり
困らないが、国内に居る中小企業は輸出ができずに、その内、倒産
などになる。

テレビで、円高がいいように言っているが、それも程度がある。
95円以上の円高になると、それでは中小企業の経営が成り立たな
くなる。一番、心地よいのは100円レベルなはず。

ここで、日本政府が行わなければならないことは、新興国へ円資金
をIMF経由でも、日本が直接でも貸し出すことである。これで、
円が巻き戻される分、円をばら撒けば円高が止まることになる。

今後、本格的に公的資金が欧米に投入されると、これでも円に対し
て通貨量が増えて、相対的に円高になる。

このように円高というより、スーパー円高騰で、日本の国内産業が
大きな痛手を受けることになる。日本政府の対策が重要になるし、
失敗すると、政権交代を国民は志向することなる。

麻生首相の手腕が問われている。
この詳しい検討は、有料版で行う予定ですので、興味がある方は、
有料版をお取りください。

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円急伸、一時対ユーロ126円台 対ドルは98円台
(nikkei) 
 22日夕方の東京外国為替市場で円は対ドル、対ユーロで一段高と
なった。16時半ごろ1ドル=98円87銭前後と前日の17時時点と比べ
て2円33銭の円高・ドル安水準を付ける場面があった。円が98円台
を付けるのは10日以来。 

 円は対ユーロでも16時半ごろに一時1ユーロ=126円95銭前後と
前日の17時時点に比べ7円24銭の円高・ユーロ安水準まで上昇した。
126円台は2004年4月以来の水準。欧州時間に入り投資家が持ち高調
整に伴う円買いを入れたとの指摘があった。欧州株が下落して始ま
っていることも円買いを誘いやすいという。〔NQN〕 (17:15)
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アジア主要通貨、対ドルで下落 インドルピー最安値
(nikkei) 
 【香港=吉田渉】22日のアジア外国為替市場で、主要通貨が対米
ドルで下落した。特に韓国ウォン、インドルピーの下落が目立った。
欧米の景気悪化を受け投資資金のリスク許容度が低下しており、財
政が悪化している国・地域からの資金流出が加速している。

 ウォンは22日朝方、前日終値比80ウォン前後安い1ドル=1400ウォ
ン近くまで下落した。外国人投資家が韓国株などへの投資を手じま
い、ウォンを売る動きが続いたためだ。同日終値は1361ウォン前後
に落ち着いたが、長期的なウォン安傾向に歯止めがかかっていない。

 インドルピーは一時1ドル=49.50ルピーに近付き、対ドルでの最
安値を更新した。インド準備銀行(中央銀行)がドル売り介入を実
施しているもようだが、株式市場では業績への懸念が強まっている
IT産業などからの資金流出が続いている。 (22:44) 
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月の貿易黒字94%減 対米輸出10%超減、先進国向け輸出が停滞
(nikkei)
 財務省が23日発表した9月の貿易統計速報(通関ベース)では、輸
出総額から輸入総額を差し引いた貿易収支は951億円の黒字だった。
8月の赤字から黒字に転じたものの、黒字額は前年同月に比べ94.1%
減。米国向け輸出が前年同月比10.9%減と、13カ月連続で減少する
など、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン
)問題の影響が実体経済に波及し、先進国向け輸出の停滞が鮮明だ。

 輸出総額は前年同月比1.5%増の7兆3678億円。ロシアやアジア、
中東向け輸出が伸びたことで欧米向けの減少を補い、かろうじてプ
ラスを確保した。資源高の影響で輸入総額は28.8%増の7兆2727億円
となった。(11:03)
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アジア諸国通貨スワップ協定、1500億ドルに拡大提案へ=タイ副首相
10月23日11時20分配信 ロイター

 [バンコク 22日 ロイター] タイのオラーン経済担当副首
相は、アジア諸国通貨スワップ協定を少なくとも1500億ドルに
拡大することを提案する方針を明らかにした。
 東南アジア諸国連合と日中韓(ASEANプラス3)財務相は5
月、800億ドルの通貨スワップ協定に合意していた。
 23―24日に北京で開かれるASEANプラス3などの会合で
提唱する予定だ。


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