3084.理論の時代から実証の時代へ



理論中心主義の欧米から実証中心主義の日本に時代は移った。Fより

企業コンサルタントをしていたり、電気自動車の先生の所にいると
、いろいろな新技術を事業化したいという人たちが来る。この持ち
込まれる技術が、今までの延長上にないものであり、日本の物作り
は新しい領域に入ったと感じている。

新技術を開発する人たちが、持ち込む物は今までの論理的な考え方
からできたというより、ある違うことを実験していたら、できたと
か、理論的には証明できないが、実証的に効果があるような物が多
い。実証的にできたので、なぜそうなるのかの理論を作ってほしい
という依頼も先生のところにはある。

水をチューブに入れると、出てきた水の質が変わっている。チュー
ブの中は仕切り版と水を回転させる穴の空いた板であり、それが回
転しているだけである。回転して攪拌すると、水にナノバブルを生
じ、破裂すると数千ボルトになることは知られている。しかし、そ
のチューブと地面の間に1.5V程度の電位差が生じる。これなど
は、エネルギー保存の法則が成り立たないと思ったが、水の圧力が
あり、そうではないようである。

国立原子力研究所が発見したクラフト重合による消臭やインフルエ
ンザ予防シートなども面白い。この考え方であるといろいろと有効
な物が試行錯誤的にできる可能性があり、今後も大きな期待ができる。
それも国の機関が研究して発見したので、その理論をあまり重要視
させなく、多くの人からその示す効果を見てもらえる。

ゼオライトの応用系も面白い。劣化した油をゼオライトで蘇生させ
る方法を開発した人もなぜそうなるかはわからないようであったが
、結果は良好である。ゼオライトは将来性があり、いろいろな分野
で利用可能性である。これも理論より実証型の研究になるしかない。

もう1つは、トランス回路を使ったいろいろな物が持ち込まれてい
る。この電磁気回路は、まだ十分にわからないことが多く存在して
いるように思える。水をガスにしたフランガスの発生装置も回路は
電磁気回路である。

しかし、現時点、そのような物を持ち込まれても、多くの人が信用
しないために、日の目を見ないことが多い。エネルギー保存の法則
から見ると信用できないことが起こる。私Fはエネルギー保存の法
則が辛うじて成り立つような物に作り直してもらうか、説明を変え
てもらい保存の法則で説明できる形にしている。

このように、理論から離れた物が多く出てきて、それが科学の方程
式からは出ないことで、日本の研究の優位を保っている。

日本の技術者は実験から物を考えていることで、この面で日本の一
人勝ちになると見ている。研究者が泥まみれで実験を繰り返してい
ることが重要なのである。

次の産業革命には実証的な研究で、豊富な実験データを何年も積み
上げたことで達成すると見ている。米国や欧米は、この実験も積み
上げも不足して、理論でその不足分を埋めようとしている。

しかし、ゼオライトや水の動きなどは複雑な理論になり、現時点で
は理論化ができない。実験しかないのである。日本の研究者の忍耐
力、実験力が、日本に多くの優れた物を生み出す産業革命を起こす
ことになると見ている。

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