3065.帝国の興亡



       帝国の興亡            虚風老
   
 
不良債権(サブプライムローン)の満期額を政府が購入するという
のは、認められないじゃろう。
あからさまに金融システムの救済の名をかりた、金融機関の経営者
・株主の救済をめざしておるからこうなるんじゃろうな。しかも、
CDSのことは、触れられておらぬ。

おそらく、金融機関が、自力で、資本増強できるのを最善とし、
(経営者、株主が、私財から増資する)まあ、彼等の友人知人は、
だいぶ隠し資産(タックスヘブンや、スイスなどに)があるのじゃ
なかろうか。

それができない場合は、再生機構(行政、立法(超党派)、裁判所
の共同監視)のような場所で、中正な価格(投げ売りの2割増しく
らいか)で不良資産を買い取り、公的資金を資本を強制注入(優先
株)して、金融機関そのものは倒れないようにするという枠組みが
あるのではなかろうか。(日本でやった疑似国有化じゃな)しかし
、この場合金融機関経営者・株主の責任つまり株式の減価と報酬の
カットは避けられないという形になる。
そうでなければ、世界でももっとも、個人の権利意識の強いアメリ
カの納税者は納得しないじゃろう。将来的に当該金融機関による営
業黒字がでれば、買い戻し可能ということになる。
ポールソン達が言っている救済策の範囲の対抗策ならこれですむじ
ゃろう。

しかし、それでも、金融危機はCDSの問題があって(つまりこれ
は導火線でつながれた地雷原みたいなもので、その最後の火薬庫の
上にAIGがのっており、そして、核貯蔵庫の上にシティが乗っておる
構図はかわらんからのう。6000兆ドルにのぼるデリバテブ残高
はここで発火する。しかも、その地雷原には、ファンドという実体
がないものが要所にからみ、外国の金融機関もからんでおる(一説
によれば日本だけでも数十兆円ぐらいあるらしい)
そのどこかがつぶれれも連鎖的にこの信用崩壊がすすむしかけにな
っておる。
日本発はないが、モトモト弱い場所(それがアメリカ以外であって
も)の金融機関
の破綻がすべてに波及する可能性が高い。そして、今アメリカは粉
飾や、空売り規制や、自社株買いで株価をもたしておるが、(落ち
はじめると、売り浴びせられる)
それも限界があるじゃろうからのう。

そのうえ今年の末まで、GMはもつのじゃろううか。ここが破綻す
ると、実体の方の破綻の波及も最大規模になる。それを誰が支えら
れようか?
クライスラーは再度、ドイツが救済的に買うらしい。
しかし、トヨタが買えば、アメリカ人のプライドを傷付けそうだし
、いかんせんビジネスモデル(大型車中心)や、その他の広げ過ぎ
た業態・財務や、退職者年金の問題があって、ほとんど益はないじ
ゃろう。

やはり、嵐と<世界の破滅は一度受けなければならない>のかもし
れない。
その後をどう立て直すかが問題であろう。
うーん、まるでハリ・セルダンにたいな口振りになってきてしもう
た。

しかし、実体の世界は風一つ変わらぬというのに、人間の社会シス
テムどけが崩壊するわけじゃ。社会システムなら、もう一度人間の
協力によって、造りなおせるじゃろう。
大隕石が、落ちて来たわけじゃない。
    
      虚風老
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ブッシュ政権における=ポールソン=チェイニイ等のアンチキリス
トの集団             真鳥 
   
 
彼等は世界を地獄に変えようとしている。
そしてそこで、まるで救世主のように扱われるよう画策している。

まず、9・11を使って、(誰が起こしたことか、今もって真相は
やみのままである。
特に、国防総省に堕ちた、飛行機には謎が多い。

そうして、米国民を恐怖で縛り
アフガン戦争をやり、(最初の軍事在庫の一掃で、軍事産業とその
投資を儲けさせる)。
大量破壊兵器の情報を捏造して、イランに攻め込む。
(軍事の民営化をうたい、ハリバートンをはじめとする新しい軍事
産業をおこす。)
同時に世界に緊張感を高め、ミサイル防衛システムという遠い未来
まで膨大な金の掛かりそうなシステム(それは相手とのイタチゴッ
コになるから)で、将来の軍事産業の収益を確保する。

また、新自由主義のもと、規制を甘くし、危険な証券化商品や保証
を行わせる。
レバレッジや、過剰与信の「ちいさな」死組みをつくる、あとは、
それらが、ウイルスのように広がらせるのだ。
そして、人々を消費の欲望にとりつかせる。

行き渡ったところで、恐慌をおこし、巨額の税金を使って処理をす
る。
リスクの甘い蜜は、金融家(その最大の受益者が、ゴールドマンサ
ックス)達がとり、リスクの債務は、税金で処理させる。

ゴールドマンサックスが、いち早く立ち直れば、これから恐慌状態
で、潰れて行く金融機関・企業を破格値で買い取っていく。(ハリ
バートンや、カーライルそれに多額の収益を出した石油元売り企業
の資産を元手(種銭)にして。。)
彼等がやっていることは、すべて、原資がアメリカの人々の税金や
資産で、それを巧みに収奪することにほかならない。

そして、破綻処理をすることによって、金融経済上の絶対の権力を
手に入れ、(軍事上はもう手にしている)尚且つ危機を処理したと
いう、美名…(実は策謀の張本人)。。のもと救世主とよばれる。
そして地獄と化した世界の上で、世界の神のようにふるまう。

彼等は、アンチ(反)キリストである。
彼等はまた1000年の地獄の底に繋がれなければならない。

彼等の策謀を解くには、このシナリオの姿を正しくアメリカ国民に
知らしめることである。真実の光だけが、彼等を打ち砕く。
彼等が何をしてきたか。彼等が、そこからどれだけの利益・特権力
を得ようとしているか。

光を当てなければならない。照明破魔の光を。

そして、できれば、日本は、モルガンや、リーマンという武器を手
に入れたのだから、それを、企業を選別して、生き残らせるための
売買や、企業再生やその為の資本の紹介の仲介をして、「世界再生
の力」となってほしい。支配力などいらない。

強欲の世界はながもちしない。みんなが笑顔でいられるような企業
再生に力を振るって欲しいものである。日本の預金者や、株主はそ
う高い収益は求めていない。
ほんのちょと、「みんなが共生できるようなシステムが、維持でき
るだけの儲け」を、もとめているだけである。

                         真鳥

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