グルジア問題で、やっと動きが出た。この検討。 Fより ロシア軍が1ケ月以内にグルジア領内からは撤退することで、サル コジ大統領とメドベージェフ大統領の会談で合意した。しかし、ロ シアはグルジア領南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立 承認は撤回しない立場を強調し、EUとの溝は残ったままである。 米国第6艦隊の旗艦マウント・ホイットニーが入港したポチからは、 今後7日以内に撤退するとした。米国とNATO軍が展開した砲艦外 交にロシアは屈したことになる。 しかし、プーチン首相も「今に見ていろ」とは言ったが、その言葉 の意味が判明した。米国の鼻先のカリブ海でロシア海軍とベネズエ ラ海軍と軍事演習を米大統領選の直後の11月に行うと発表した。 北方艦隊旗艦の原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル大帝」というロ シアが誇る最大の艦艇を派遣して、米国に一泡吹かせるようである。 今回の紛争は、一応終結して、今後は経済的・外交的な協力関係を 行うことになる。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、チェイニ ー米副大統領訪問時、空港で出迎えていないなど、ロシアの影響力 を感じさせることも起こっている。 また、トルコのギュル大統領が敵対関係にあったアルメリアを訪問 するなど、ロシア回避を狙うBTCパイプラインの次のルートを欧 米諸国の期待に沿う形で、動き始めている。 カフカスの動向を注意して見ていく必要がありそうである。 それに対して、日本の政策をどうするかですね。 さあ、どうなりますか?? ============================== ロシア、グルジア撤退表明 「1カ月以内」でEUと合意 (nikkei) 【モスクワ=岐部秀光】欧州連合(EU)議長国であるフランス のサルコジ大統領は8日、モスクワ郊外でロシアのメドベージェフ大 統領と会談し、グルジア領に残るロシア軍が1カ月以内に撤退するこ とで合意した。グルジア紛争を機に欧米と対立を深めたロシアは和 平合意を順守するとして一定の譲歩姿勢を見せた。ただ、ロシアは EUが批判したグルジア領南オセチア自治州とアブハジア自治共和 国の独立承認は撤回しない立場を強調し、双方の溝も残った。 メドベージェフ大統領は記者会見で、EU監視団200人を含む国際 監視団を受け入れると表明。10月1日までに派遣される国際監視団の 到着後、「10日以内に駐留部隊を撤退する」と述べ、平和維持の名 目でグルジア領内に展開していたロシア軍を南オセチア、アブハジ アへ戻すことを明らかにした。さらに、グルジア西部黒海沿岸のポ チ周辺で監視活動している部隊については今後7日以内に撤退すると 述べた。(01:56) ============================== 原子力ミサイル艦、ロシアがカリブ海派遣検討 ベネズエラと演習 (nikkei) ロシア艦隊がカリブ海でベネズエラ海軍と軍事演習を予定してい ることが報じられた問題で、ロシア外務省のネステレンコ情報局長 は8日、北方艦隊旗艦の原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル大帝」な どの参加を検討していることを明らかにした。米艦船が黒海に“侵 入”したことへの対抗措置として米国をけん制する見通しだ。 インタファクス通信によると、同局長は年末までにロシア艦船が ベネズエラを訪問し、同国の希望があれば共同軍事演習を実施する と述べた。派遣するのは対潜哨戒艇、救助艇などの艦船のほか、対 潜哨戒機も加わる見通し。独立新聞によると、演習は11月10―14日 と米大統領選の直後に予定しており、次期政権を揺さぶる狙いもあ りそうだ。 プーチン首相は2日、米艦船が黒海で活動していることに対して 「反応せざるを得ない」と述べ、対抗措置を取る考えを示していた。 (モスクワ=坂井光)(00:20) ============================== EU、グルジア停戦監視団派遣で合意 ロシアに柔軟対応促す (nikkei) 【アビニョン(仏南部)=下田敏】欧州連合(EU)加盟国は6日 に仏アビニョンで外相会合を開き、今月中にもグルジアに停戦監視 団を派遣することで合意した。監視団は欧州安保協力機構(OSCE )と共同でロシアにグルジア領からの完全撤退を迫る。8日の仏サル コジ大統領らのロシア訪問をひかえ、EUは和平合意の履行に向け た柔軟な対応をロシアに求める構えだ。