3037.福田首相辞任について



福田首相の辞任はタイミングとしては非常に良い。この検討。
                   Fより

民主党の代表選挙が無投票で小沢さんになったことで、メディアが
取り上げることはなくなる。自民党総裁選挙には多数の候補者が立
ち、メディアの取り上げ率が高くなる。その分、自民党への支持率
は高まり、民主党の支持率は低くなる。

それと福田内閣への支持率は低いが、自民党支持率は民主党よりも
高いと世論調査では出ている。ここで、麻生さんが総裁になれば、
自民党は次の衆議院選挙で有利になる。

国民はバカではない。インド洋での給油活動を拒否する民主党に、
限界を感じている人が多い。特に都市住民は、生活が苦しくなって
右傾化傾向にある。中国に違和感を持っている。ネットを見るとよ
く分かる。そのネット社会を見ている麻生さんは、都市住民の気持
ちがある程度分かるのではないかと期待する。衆議院選挙では都市政
党に有利になっている。都市住民の気持ちが分からない小沢さんは
、ネットを見ていない。この違いが現れるように感じる。

もう1つ、福田さんの功績は民衆へのパーフォーマンスができない
首相や調整型の首相では、選挙ができないことがハッキリしたこと
である。小泉元首相タイプや麻生タイプでないと、自民党総裁にし
てはいけないということである。そして、民衆へのパーフォーマンス
ができるためには、それ相応の指導力も重要にある。見識も必要に
なる。ということで、総裁候補者には、従来型の組織型、不言実行
タイプの自民党議員では無理である。

さあ、どうなりますか?
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麻生氏、総裁選出馬の意向 福田首相辞任表明
(nikkei)
 福田康夫首相の突然の退陣表明を受け、政局の焦点は自民党の後
継総裁選びと衆院解散・総選挙の時期に移る。麻生太郎幹事長は2日
未明、都内で記者団に「(後継首相に)適任かなと思わないわけで
はない」と述べ、総裁選出馬の意向を表明した。

 自民党は2日に総裁選挙管理委員会を開いて日程を決める。5日に
告示し、15日に投開票する案が浮上している。景気情勢が不透明感
を増すなど課題が山積する中、長期の政治空白を避けるため今月中
旬までに次期首相を選出する方向で調整する。 (07:02)
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福田首相、辞任を表明 「ねじれ」で政策停滞
(nikkei)
 福田康夫首相は1日夜、首相官邸で緊急に記者会見し、退陣する考
えを表明した。8月の内閣改造後も求心力は回復せず、政権運営の継
続は難しいと判断した。首相は自民党総裁選の実施を指示。今月中
旬に新総裁が決まり次第、正式に内閣総辞職する。首相が二代続け
て1年足らずで辞任する事態となり、野党は「無責任きわまりない」
などと批判。与党内では新首相が今秋に衆院解散・総選挙に踏み切
るとの見方が強まっている。

 首相は記者会見で辞任理由について「国民生活を考えた場合、態
勢を整えた上で国会に臨むべきだと考えた。新しい布陣で政策実現
を図っていかなければいけない」と強調した。

 参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」を念頭に「私が首相を
続けて国会が順調にいけばいいが、私の場合には内閣支持率の問題
もある」などと言及。辞任を決めた経緯に関しては8月29日の総合経
済対策の取りまとめを踏まえ、「先週末に最終的に決断した」と明
かした。 (01:05)



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