3022.米金融危機を戦争経済で切り返す



ロシアに対する米国の弱腰は、なんなのか検討する。   Fより

グルシアのサ−カシビリ大統領は南オセチア自治州攻撃に際して、
米国に相談している。このとき、米国は軍事衛星で北オセチアに、
多数のロシア戦車隊が来ていることを知っていたはず。

しかし、米国はGOをサーカシビリ大統領に伝えた。これは、ロシ
ア軍が南オセチアに入ることが分かっていたか、ロシア軍の思う壺
にして引き入れたように思う。

米国の金融機関は不良債権の山できっちもさっちもいかない状態で
あり、金融関連のサービス産業を含めると米GDPの45%にもな
るセクターが泥沼の状態であり、この泥沼から這い上がるには、
もう1つの米国の柱である軍事力をフル活用するしかないのだ。

事実、ロシア軍の侵攻があった時点からドル高ユーロ安になってい
る。湾岸諸国の王様は、中東諸国が狙われていることを知っている。
このため、戦争になったら、米国に逃げる算段をしている。このた
め、ドルへの換金をしているのだ。ユーロはロシアに近くて危ない。
このことが、ドル全面高になっている理由である。

このため、米首脳はロシア軍の動向を知っていながら、グルシアに
冒険をさせたのだ。そうでないと、ロシア軍がグルシアに侵攻して
からの弱腰が説明できない。ロシアは米国の弱腰をグルシア支配権
の承認と受け取り、停戦協定を守る気がなくなる。この証拠にロシ
ア軍は今も撤退しようとしない。

米国はロシア軍を引き入れて、戦争状態に持っていくことを考えて
いるように感じる。イランがイスラエルの核施設空爆を恐れている
が、これは、イランとロシアの同盟関係が出来ていて、ロシアはイ
ラン攻撃に即、対応することが協定で決まっているからである。

米国もロシアを悪者にした後、イスラエルのイラン攻撃を許可する
ような感じがする。しかし、イスラエルはロシア戦闘機のレーダを
大量に納入している関係で、グルシアにはほとんど兵器を輸出して
いない。そのロシアがイランと同盟関係にあるため、ロシアとイス
ラエルは敵対関係になる。

米国は、911や真珠湾を見ても分かるとおり、相手の一撃を受け
てからしか反撃できないし、米国民の理解も得られない。今回の一
撃は何かと考えると、在イラク米軍に襲い掛かるロシア重戦車隊で
はないかと見ている。軽装備の米軍は敗退する。これで米国内の統
一ができて、ロシアとの戦争になる可能性がある。

ロシアと米国の指導者はホットラインで、全面核戦争だけは止める
と思うが、戦術核兵器は使うことになる可能性が高い。そうすると
、中東地域全体が核で汚染されることになる。そして、イスラム教
原理主義者は全員死ぬことになる。これはロシアと米国にとって、
邪魔者が消えることになる。とヨハネは見たのでしょうね。

日本の出る幕はなさそうである。
さあ、どうなりますか??
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ロシア軍、グルジアからの撤退確認されず 各地で駐留続く

 【モスクワ=坂井光】グルジアに侵攻したロシア軍は、撤退開始
日としていた18日が過ぎても撤退が確認されず、各地に軍を駐留さ
せた。現地からの報道によると、19日未明(日本時間同午前)現在
、ロシア軍は中部のゴリ周辺や西部セナキなどに依然とどまってい
る。和平「六原則」に合意したにもかかわらず速やかに軍を撤退し
ないロシアの強硬姿勢に、国際的な非難が一段と高まるのは必至の
情勢だ。

 ロイター通信によると、ロシア軍は19日未明現在、首都トビリシ
からゴリに通じる幹線道路の途中に依然として検問所を設け、事実
上往来を遮断している。ゴリ周辺には戦車や装甲車が駐留を続けた
ままで撤退の兆しはないという。

 一方、グルジアのサーカシビリ大統領は18日夜、「ロシアは我が
国から出て行かねばならない。最悪なのは世界が妥協し、弱みを見
せることだ」などと述べ、国際社会にロシアに圧力をかけるよう訴
えた。北大西洋条約機構(NATO)は19日、外相理事会を開き、
対ロシア政策などを協議する見通し。 (11:02)


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