3020.米ライス国務長官の失態



ロシアの意図が分からないライス国務長官に失望した。  Fより

ロシアの意図はここ数年の石油生産高を見れば分かる。私Fのよう
な専門家でもない素人でも分かるのに、米ライス・ゲーツはソ連通
であり、分からないというのはおかしい。

イラクやアフガニスタンのゲリラ戦で苦戦しているので、ロシア軍
とは戦いたくないのは分かるが、このままにしておくと、ロシアの
プーチンは、どんどん要求を吊り上げていくことになる。英チェン
バレンのようにヒットラーと平和を守るという理由で、同盟国を切
り売ることになり、それでもヒットラーが次の要求を出してきたよ
うに、ロシアのプーチンから次次と要求が突きつけられることにな
る。弱腰は、ヒットラータイプのリーダには一番いけないことは、
歴史が証明している。プーチンはヒットラータイプである。

どうして、ゲーツ国防長官もライス国務長官もそこが分からないの
であろうか??この2人を早く首にして、チェイニーが直接指示を
するしかないように感じる。

戦争好きなチェイニーしかこの危機を乗り越えられない。妥協は次
の妥協を生むだけである。テロ戦争はいけないが、ロシアとの通常
戦争は戦う覚悟が必要である。そうしないと、次々と付け込まれる
ことになる。

このように、子ブッシュ政権時代の米軍事戦略も経済戦略も間違え
だらけである。このため、米国は没落することになるのでしょうね
が、しかしロシアがどこまで付け込んだときに、米国は行動を起こ
すのでしょうかね??その時には手遅れになっている可能性が高い。

そして、ロシア周辺の親米国家は受難の時代を迎えることになる。
見殺しにされることが確定した。それを米国ゲーツとライスはロシ
アに宣言したようなものである。それさえ、この2人には分からな
い可能性がある。

さあ、どうなりますか??
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露の侵攻読めず…後手に回った米政権 グルジア紛争
8月15日20時20分配信 産経新聞

 【ワシントン=有元隆志】ゲーツ米国防長官は14日の記者会見
で、グルジア紛争について米軍の軍事力行使の可能性を否定した。
核大国であるロシアとの対立激化は避けたいとの姿勢を明確にした
ものだが、今後ロシアに、撤退に向けていかに圧力をかけていける
かが課題となる。ゲーツ長官、ライス国務長官ともに旧ソ連専門家
であるにもかかわらず、ロシアの軍事侵攻を読めないなど政権の対
応は後手にまわった感は否めない。

 ゲーツ長官は、グルジア国内での米軍の活動について「軍事力行
使の可能性があるとはみていない」と述べ、人道支援に限る考えを
示した。その理由として、(1)人道支援のための空路が確保され
ている(2)道路も封鎖されていない(3)ロシア軍が交戦前の位
置まで撤退を開始しているように思われる−ことを挙げた。そのう
えで「(冷戦時代を通じ)ロシアとの軍事対立を避けるため努力し
てきた。それを変更する理由は見あたらない」と強調した。

 長官はロシア軍のグルジア侵攻を予測できず、対応が遅れた理由
について聞かれると、ロシア、グルジア双方に自制を促してきたと
しながらも、「われわれの対応はロシア側から言われたことに影響
を受けたところがある」と釈明した。

 侵攻開始前、ゲーツ長官、ライス長官ともにロシアのラブロフ外
相、セルジュコフ国防相と連絡をとりあったが、ロシア側は「グル
ジアに入るつもりはない」と説明したという。

 米中央情報局(CIA)で旧ソ連情勢を分析してきたゲーツ長官
は安全保障政策に携わるうえで、「信頼ではなく、国益、現実をも
とにすべきと考えている」との信念を披露したものの、ロシア側の
意図まで見抜けなかったようだ。

 イラク、アフガニスタン問題に追われるなか、グルジア情勢への
米国の情報収集活動、分析が不十分だったとの批判も出ている。

 ゲーツ、ライス両長官からの適切な助言がなかったためか、ブッ
シュ大統領はロシアとグルジアの対立が激化しても、五輪が開催さ
れている北京から米国に戻ることはなかった。

 保守派コラムニストのチャールズ・クラウハマー氏は14日付の
米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、2005年8月末、米南部に
被害をもたらした大型ハリケーン・カトリーナの際、ブッシュ政権
の初動対応が遅れたのを引き合いに、「大統領はプーチン首相が隣
国への侵略を指図していたとき、北京でビーチバレーの観戦と楽し
んでいた。この『ミニ・カトリーナ』のような状況の埋め合わせを
する必要がある」と批判。主要国首脳会議からの“除名”などの制
裁案をとりまとめ、ロシアに撤兵圧力をかけていく必要性を強調し
た。


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