3016.南オセチア紛争で変わる世界



ロシアとグルシアの戦いが始まった。この検討。   Fより

コーカサス地域とコソボ紛争に見られる旧ユーゴ地域は、民族がモ
ザイク状に入り乱れていて、紛争が多い地域とされている。この地
域の各国、各民族はどの強国と連携して動いた方が得か、いつも考
える民族や国家である。

このグルシアの南アセチア自治州に住むロシア正教を信仰するオセ
ット人はロシア軍に支援を求めて、グルシアからの独立を目指して
いる。グリシアは、親欧米派のサーカシビリ大統領が選挙資金をジ
ョージ・ソロス氏から受けて、親ロシア派を圧倒した。

これに対して、ロシアはオセット人を嗾けて、分離独立運動を起こ
し、その独立を支援して、グルシアに圧力を掛けていた。とうとう
、グリシア軍を直接攻撃する事態になっている。

コソボからもセリビア人を嗾けて独立運動をさせるようであり、ロ
シアの失地回復運動の一環であると共に、グリシアを通るBTCパ
イプライン潰しである。このBTCパイプラインは、欧州への天然
ガス供給を独占しているロシアに対応した価格交渉の切り札でもあ
る。

このため、ロシアとしてはBTCパイプラインは目の上のたんこぶ
であり、この潰しを仕掛ける意味がある。今までは米国の覇権力が
強くて、親欧米のグルシアを攻撃できなかったが、米国の覇権力が
衰えて、反撃できると見て、オセット人を使って攻撃してきた。

この攻撃と同時にBTCパイプラインで爆発があったが、ロシアが
仕掛けたと見る。米国の覇権力が衰えた影響が軍事的な面でも出て
きたようだ。ロシアの反欧米的な対応が益々加速してくるとみてい
たが現実として現れた。ヨハネの黙示録のゴクと同様な行動に出て
いる。

そして、日本はこの地域から撤退することになる。そのような条件
が整うとハルマゲドンになるとヨハネの黙示録は言うが、どうもヨ
ハネの黙示録の最終部分の行動に出始めたようだ。

日本人は宗教で政治をすることをあまり好まないが、それは世界で
も稀な民族である。世界の動きを宗教の観点から見ないと見えない
ことになる。しかし、このロシアの行動は、相当に危ない事態にな
ってきたと認識するべきである。
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ロシアが空爆地域を拡大 グルジアは非常事態宣言へ 
(nikkei)
 【モスクワ=古川英治】旧ソ連の親欧米国グルジアから分離独立
を主張する南オセチア自治州を巡る武力紛争でロシア軍は8日夜、戦
闘機による攻撃地域を拡大し、グルジア領内にある黒海沿岸の港湾
都市など同自治州以外の民間施設を爆撃したもようだ。グルジアは
戦線拡大を受け全土を対象に非常事態を宣言する見通し。国際社会
は停戦に向けた調停活動に乗り出すことを決めたが、国連安全保障
理事会で米ロが対立するなど、一致した行動がとれない状態が続い
ている。 

 グルジアの安全保障会議は9日未明、ロシア軍が同国西部セナキの
軍基地に続き、黒海沿岸の都市ポチを空爆したと発表した。ロイタ
ー通信などによると、ポチではロシア戦闘機により民間のタンカー
や造船所が爆撃を受けたもよう。ロシア軍はグルジア各地に攻撃を
加えており、首都トビリシでも警戒感が強まっている。 

 ライス米国務長官とロシアのラブロフ外相は8日、3度にわたり電
話協議を繰り返したが、停戦に向けた調整はつかなかった。
 (13:43)
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グルジア停戦巡り米ロ対立 国連安保理、再び物別れ
(nikkei)
 【ニューヨーク=中前博之】親欧米国グルジアからの分離独立を
目指す南オセチア自治州を巡る武力紛争にロシアが加わったことを
受け、国連安全保障理事会は8日午後(日本時間9日未明)、前日深
夜に続いて緊急会合を開いた。議長国ベルギーが即時停戦を求める
報道向け声明のとりまとめを目指したが、停戦のあり方を巡って米
国とロシアが対立し、再び物別れに終わった。安保理は9日に協議
を再開する方針。

 会合で米国のハリルザド国連大使は「即時停戦を要請することで
グルジアと安保理メンバーのほとんどはほぼ一致しているが、ロシ
アは沈黙している」と述べ、同国を即時停戦に消極的として批判し
た。

 一方、南オセチアを支援するロシアのチュルキン国連大使は、停
戦要請の前提として「グルジア軍が南オセチアに進攻する以前の状
態に戻す必要がある」と反論。グルジア軍が南オセチアを制圧して
いる現状での停戦には応じられないとの姿勢を貫いた。(09:52) 
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ロシアとグルジア、武力衝突が激化 南オセチア 
 【モスクワ=古川英治】親欧米国グルジアの南オセチア自治州を
めぐる同国とロシアの武力衝突が激化している。グルジア政府軍が
同州の分離独立派に対する攻勢を強めたことに対抗して、独立派を
支持するロシア軍は8日、グルジアへの増派を開始。ロシアのプーチ
ン首相は「事実上、南オセチアでは戦争が始まった」と指摘した。
国連安全保障理事会は米東部時間8日午後(日本時間9日未明)に南
オセチア問題をめぐり2回目の非公式会合を開く。

 ロシア国防省は8日、「平和維持のための部隊を増派した」と発表
した。グルジア政府によると、ロシア機3機が8日、南オセチアに隣
接する地域に爆弾2発を投下したのに続き、グルジアの首都トビリシ
に近い軍事施設などへの攻撃も開始した。ロシア南部から戦車部隊
が現地に入ったとの情報もある。 (02:09) 
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BTCパイプラインの爆発 英BPが日量40万バレル減産 
 【ロンドン=清水泰雅】英石油大手のBPは8日、中央アジアとト
ルコを結ぶBTCパイプラインの爆発のため、アゼルバイジャンの
アゼリ・チラグ・グナシリ(ACG)油田での生産を減少させたこ
とを明らかにした。ロイター通信によると、減産量は少なくとも日
量40万バレルに上るという。BTCパイプラインの爆発後の火災は
まだ続いており、復旧の見通しは立っていない。

 BPによると爆発前はACG油田で日量85万バレルを生産してい
た。だが在庫調整のため、一時的に同25万バレルにまで生産を調整
したもようだ。BTCパイプライン以外での輸送に注力する。BT
Cパイプラインはカスピ海にあるACG油田とトルコの地中海側を
結ぶ原油パイプラインで、5日夜にトルコ東部地区で爆発が起き、
原油輸送が一部停止していた。 (01:14) 


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