3006.六甲と金沢市河川氾濫を考える



H20/7/28六甲と金沢市河川氾濫を考える  	とら丸
		
大きな被害が出た。六甲と金沢両者、斜面崩壊を引き金とした土石
流が発生したと思われる。六甲の場合は、中流域での小規模な岩盤
の崩壊、金沢の場合も土砂崩壊が原因とみられる。

被害を防ぐための問題点は次の3点である。

@気候変動による集中豪雨の増加している。
A狭い範囲の集中豪雨の予測が難しい。
B斜面崩壊予知ができない。

現在の土木技術では解決できない。

ここまでの話は、誰にでもできる。そこで解決の方法を考えればよ
い。当方はその分野の研究をしている。

これまでに電力不要で、住民が取り扱える各種の装置を考案した。
安価な斜面崩壊予知装置と雨量警報装置である。今、住民が簡単な
データを入力して斜面崩壊予知ができるソフトを開発中である。

高齢化・過疎化の進む山間の最前線で戦う人の自立のための自主防
災が可能になる。

自主防災の方法は住民が里山を整備することである。間伐すると、
木は大きく育ち、根をしっかりと張って保水力や崩壊予防になる。
藪になった斜面は夏、妙に暑いが、間伐して大きく茂った広葉樹は
、木々の間を冷風が下り、生活環境は見違え、各集落に防災用雨量
警報装置を置き、危険箇所には斜面監視装置を設置して、自分たち
で管理する。これで土砂崩れで死んでみんなが悲しい思いをしなく
てもすむ、本当に魅力ある地域へと変貌しその値打ちは、未来永劫
続くので国の大きな財産となる。

間伐材は、バイオ燃料になり、山間地で稲を育て、民家付近で畑を
作り、太陽電池や谷川の水で発電し、インターネットで仕事をして
、子供を育て、共同作業や、自主防災組織を中心とした地域コミュ
ニティーを回復し、木を育てることによるCO2削減価値は地元に還元
して日本の山間地に循環型の先進的な社会を作れないだろうか。

企業はCO2削減の半分程度を、このような集落の自活のために使用し
、共同体が一単位となり、生活の基盤を構築する。今までむやみや
たらに、高額な防災工事と称して山の中にコンクリートや高価な資
材を埋めていたが、適切な管理により、この費用を2割程度に抑え
、その削減費用の一部を、集落(共同体)に投資し、これまでのよ
うな全国一律の政策でなく、各集団が知恵を絞って、安全で、ユニ
ークな特産品の生産を行って、JAにピンハネされることなく、現金
を得て生活できるようにして、このようにして生活の最前線である
、山間地集落を支援する。

現在は、山間集落は年寄りと同じように見捨てられようとしている
。あまりにも無策ではないのか。生活最前線を見捨てると言うこと
は、日本の新たなる敗戦の始まりであることは、先の戦争で経験し
ている。政治家や官僚は戦のプロとして、これまでの慣例に引きず
られて、その結果国民がぼろぼろになり、役人と大企業だけが残る
ようなことだけは、避ける必要がある。
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(Fのコメント)
今後、いろいろな今までになかった災害が頻発する可能性が高い。
地球温暖化が、大気や海水温の上昇で局地的な大雨や暴風などが起
こると予測されている。

この温暖化現象の対応策を打つ必要が有り、その分野の研究の1つ
がとら丸さんの研究なのでしょうね。

しかし、過疎問題の方はやっかいですね。過疎問題が広域にまたが
り、その対応策へは予算が足りない現状にあるので、どうしても、
過疎老齢化対策は、コンパクトシティとして過疎地域の住民を地元
中核都市に集めるなどが必要であるが、基本的人権を保障するため
に、無理には移動させられない。

しかし、そうでもしないと過疎地域は山間部で、崖崩れなどが多発
して道路維持でも大変なコストがかかることになる。


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