グラスゴウ大学の軍事学修士課程募集について
最近受けた案内を送ります。適宜の個人と組織に知らせて頂ければ
幸いです。
高井三郎
前略、最近、小生と全く面識のないスコットランド・グラスゴウ
大学の軍事学修士課程の教授、S.ボ−ル博士から手紙、課程の紹
介文及びポスターが送られて来ました。
要するに1年間にわたる軍事学修士課程の履修者を勧誘する依頼
状です。このため、博士は、課程の紹介文を知り合いの教職者ある
いは学生に知らせる事及びポスターを適宜の場所に掲示する事を期
待しています。細部の情報は、御本人の手紙に明らかにされたネッ
トを通じて知る事ができます。
そこで、博士からの手紙、紹介文及びコピーを御送りする次第で
す。ポスターは別途持参し、複製配付します。
今回、入手された資料から、英国の大学における危機管理ないし
安全保障の教育内容と水準が、日本とは格段の差がある英国の大学
の現状を再認識する事ができます。以下は、紹介文の要点です。
1頁目
・表題:軍事学修士課程…政治、戦略及び各種の軍事行動
2頁目
必須科目:西欧における戦争の原理及び現実の姿
主要な戦争当時者ないし軍事思想家及び戦いの実体ないし実行要
領ないし指導要領を学習する。
・中世の戦いにおける騎士道
・マキアベリと中世の戦争
・クラウゼビッツと欧州各国軍:1871〜1914
・モルトケとドイツ統一戦争
・マハンと海上権力
・一連の小規模戦争と英帝国の政策
・小火器管理の原理
・シュリ−フエンと短期戦の幻想
・ヒトラ−のドイツ及び国家主義の破滅
・ロナルド.レ−ガン、ジョン.レ−マン及び1980年代にお
ける前方防衛
*以上、週に2回のセミナーの連続による。
1
選択科目(1年の後半に3科目選択)
国際分野の著名な専門家の指導を受け、各科目ごとの軍事史又は
戦略史に関し、詳細にわたり学習を進める。学生は、各科目から選
定した命題の研究発表、批判及び討議に参画する。以下は、近年に
おける科目の一例である。
・第2次世界大戦における大戦略
・第1次大戦におけるドイツの軍事問題
・米国の戦争方式:米国革命からテロ戦争まで
・1945年以降における英国の軍事力
・ルイ14世時代における欧州の戦争及び武力闘争
・中世後期の欧州に騎士道及び武力闘争
以下の科目も選択可能
・米国における主要な軍事文献 ・米国の外交政策 ・英国の戦
場考古学
科目履修後の研究論文の一例
・第4次中東戦争及び米国の陸戦教義
・NID及び英海軍中枢部の再評価
・フレデリック.モ−ガン中将と英仏海峡進攻計画:1943.4〜12
・英海軍航空部隊の指揮統制
・スコットランド軍によるイングランド襲撃:1314〜1328
3頁目
入学資格:学士課程の成績が3以上。英語の筆記会話能力
(英語圏以外の出身者)
教育担当:博士4人、教授4人、計8人
スコットランド軍事学習センター
1996年に設立以来、中世から現代までの軍事史、政治史及び
戦略史の学習及び研究を担当。世界各地からの発表者を参集し、年
度セミナーを開催。
多くに大規模な国際会議を主催し、その成果を、「20世紀以前
における技術及び海上戦」、「日英同盟」などの出版物に反映。
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(Fから)
興味のある方は、メールください。
パンプレット等をお送りします。