2984.投機資金の規制より有効活用



投機資金を規制する方向で世界は向かっている。この検討。Fより

投機資金が商品市場に向かい、そのため、石油や食糧の価格高騰を
招いている。このため、サミットでもこの世界を駆け巡る投機資金
を規制しようとしている。しかし、規制だけでは資金の行き場が、
なくなり、問題が別の方面に出てくる。このため、規制すると同時
に投機資金の行き場を作る必要がある。

この行き場は、エネルギー革命を起こす脱石油産業に行き場を設定
するしかない。日本企業への株式市場に向かうと見たが、日本企業
の姿勢に対して、世界の投資家はあまり信用をしていないようであ
る。投資家の要求を著しく拒否しているために、投機資金が来ない。

そうであれば、環境証券や脱石油ファンドなどの形で行うか日本企
業のROAが低いので、資産担保証券で投機資金を呼び込むことが
必要になっているように感じる。間違えてもCO2排出権取引に投
機資金が向かうことは止めたほうがいい。排出権は人為的に決めた
ルールが基になるので、バブルが起き易いし、またバブルも崩壊も
簡単である。

世界的にCO2の増加が温暖化を引き起こしているのではなく、太
陽の活動が活発になってCO2が増加したという説が多くの気象学
者から世界的に主張されている。ロシア・アカデミーは近々、温暖
化が終了して寒冷化に向かうと示唆もしている。このようにCO2
温暖化が間違えで、この間違った排出権取引に投機資金が集まるの
は問題が大きいことが分かる。

縄文時代は今、岡の上にある三内丸山遺跡の近くまで海であったこ
とを知ると、人間が吐き出すCO2が温暖化の原因と言う常識に疑
問符が浮かぶのは、私だけではないはず。日本の古代史を知ってい
る人たちは疑問符が浮かんでいると思う。

しかし、環境と資源の観点からCO2排出権取引を私は否定しない
が、先物取引などのヘッジの仕組みを取り入れるのは止めた方がい
いと思う。税金の変わりに排出権取引があるという形で行い、投機
資金を排出権取引に取り込むことは止めるべきである。どうも欧州
の動向を見ていると、本格的な金融商品に仕立て上げて、投機資金
を招こうとしているように感じる。これは間違えた政策になる。

現在、石油をベースとした社会の仕組みが出来ているが、この仕組
みを作るために世界的に多大の資金を使ってきたが、石油価格の高
騰で、自然や原子力発電をベースとしたエネルギー革命が起きよう
としている。この社会インフラの整備に多額の資金が必要になる。
内燃機関からモータの社会になるために、スーパーの駐車場にコン
セントを設置するとか、リチュームイオン電池の交換場所を整備す
るなどの仕組みが必要になる。

この資金をどう捻出し、その資金にどう金利を乗せるのかの議論を
して、投機資金の行き場を作ることが必要になっている。どうか、
洞爺湖サミット以後の課題として、議論して欲しいですね。


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