2976.米金融界が日本を警戒



昨日の東京市場の動きがおかしい。上昇で終わったニューヨーク市
場が終わった後に、ムーディーズが日本国債の格上げを発表し、
104円と円高にし、東京市場は前場は上昇したが、後場に円高で
下落した。

今日には106円と円安に戻して、ニューヨーク市場は影響を受け
ないようにしている。姑息な手段で東京市場を落とそうとしている。
米金融業界は東京市場を警戒していることが分かる。ロンドン市場
もニューヨーク市場もサブプライム問題を抱えて身動きができない。

それに引き換え、日本の銀行は身軽である。サブプライムでの損失
もほとんどない。このため、資金に余裕があり、世界の企業に融資
ができるし、サブプライムを含む債務担保証券を大幅な安値で買え
る資金を持っている。ハゲタカファンドを野村證券は別会社で行う
という。米英の銀行大手も買える状態にある。

それに比べて、米ファンドは資金調達ができずに日本市場に入るこ
ともできない。米国の変わりに中東のファンドや中東の王様ご用達
の欧州ファンドが日本へ投資を開始している。ニューヨーク市場の
地盤沈下を米金融業界は心配している。このため、姑息な手段をと
ってくる。

さあ、どうなりますか??
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米国の資金流出入、サブプライム問題で大幅縮小 内閣府分析
(nikkei)

 内閣府は30日、世界経済の動向について分析した「世界経済の潮
流」をまとめた。サブプライム問題を境にして、米国を起点とする
資金の流出入が縮小していると指摘。2007年の上半期と下半期を比
べると、米国への投資にあたる資金流入は半分に、米国からの投資
にあたる資金流出は7分の1弱に減ったと分析した。信用収縮の懸念
などから、政策運営の国際協調が必要だとした。 (01:32)
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東証大引け・7カ月半ぶりの8日続落 2カ月ぶり1万3500円割れ

 30日の東京株式市場で日経平均株価は8日続落。終値は前週末比
62円98銭(0.46%)安の1万3481円38銭と、4月18日以来、2カ月
半ぶりに1万3500円を割り込んだ。8日続落は昨年11月2日から13
日以来、約7カ月半ぶり。米格付け会社のムーディーズ・インベス
ターズ・サービスによる日本国債の格上げをきっかけに円相場が1
ドル=105円台まで上昇したことで、自動車や電機など輸出関連の主
力株が下落した。
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ロンドン市場でドル急落 一時104円台に
(nikkei)

 【ロンドン=吉田ありさ】30日のロンドン外国為替市場ではドル
売りが加速し、対円で一時1ドル=104円台に突入した。その後やや
戻したが、105円台前半と前週末比1円近く円高・ドル安水準で推移
している。先週末の米国株式相場の下落を受け、リスク回避のため
ドルを売り円やスイスフランを買う動きが広がった。米長期金利の
低下に伴う日米金利差の縮小もドル売り材料になっている。ドルは
対ユーロでは前週末の1ユーロ=1.57ドル台後半から1.58ドル台前半
に下落。
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日本国債の格付け、1段階引き上げ 米ムーディーズ
(nikkei)
 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは30日、
日本国債の格付けを「A1」から「Aa3」へ1段階引き上げたと発
表した。福田政権の経済財政運営の基本指針「骨太方針2008」で、
歳出削減路線を維持したことなどを評価した。「Aa3」は上から
4番目の水準。

 同社は「政府債務(借金)増大のペースが緩やかになっていく可
能性がある」とも指摘した。

 日本国債の格付けが「Aa3」となるのは、「A2」へ2段階引き
下げられる直前の02年5月以来6年ぶり。格上げは昨年10月以来とな
る。ただ格付けの水準は主要7カ国(G7)の中では最下位のままだ
。 (13:03)

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