2958.環境系の技術について



日本の環境系技術をまとめる。         Fより

日本の環境系技術をこのコラムではお伝えしているし、私の講演を
お聞きになった方達も、講演の中心的な話題は日本の環境に対する
考え方とその結果の環境技術である。ここではまとめてみたい。

1.エネルギー技術
 ・原子力発電所の設備
  世界に4社しかない。仏のアレパ、日本の東芝、三菱、日立の
  3社と米のWH(東芝の子会社)、GE(日立と合弁)
 ・高速増殖炉
  「常陽」に動いている。現在、この1基だけが動いている。
  仏のスーパーフェニックスは研究断念
 ・太陽光発電のパネル
  Qセルズが首位、シャープが2位、京セラ、三洋電機など
 ・バイオエタノール
  RITE+ホンダで藁からエタノールを生成する工場を作る。
 ・石炭火力発電所のCO2除去
  三菱重工の化学的な方法、RITEの浸透幕方法の2通り
 ・石炭の液化
  三菱重工など
 ・メタンハイドレード
  日本近海で大量に発見
 ・石炭
  国内炭鉱の開発を開始

 石油や石炭が高騰して、研究開発で採算性を確保できる技術が
 多数ある。

2.省エネ技術
 ・断熱ペイント:サイペイントJ
 ・ヒートポンプ
 ・インバータ
 ・電力回生

2.水資源
 ・東レ、日東電工:逆浸透膜での海水の淡水化
 ・日本ポリグル:水の浄化剤(ポリグルタミン酸)
 ・栗田工業:水処理技術

3.砂漠の緑地化技術
 ・福岡正信は粘土団子により自然がもつ力を使った砂漠緑化を行
  なっている。
 ・杉山龍丸はインドのパンジャーブ地方の緑化を1970年代に成功
  させている。
 ・精製したポリグルタミン酸で保水

4.資源系
 ・レアメタル
  日本の近海で大量にある。どう集めるかが問題。ホヤなどの利
  用を研究中
 ・炭素繊維
  東レ、東邦テナックス、三菱レイヨン、クレハ、日本グラファ
  イトファイバー(新日鉄と新日石の合弁)
 ・カーボンナノチューブ
  NECの飯島 澄男が発見し、この応用の商品が出てきている。
 ・ネオジウム磁石
  1984年に日本の住友特殊金属(当時)の佐川眞人によって発明
  された。

5.部品・製品
 ・リチュームイオン電池
  三洋電機、ソニー、松下電池工業、日立マクセル、NECトーキン
  GSユアサ
 ・キャパシタ
 ・周波数フィルタ
  村田製作所
 ・ロボット
 ・電気自動車
 ・電池電車
 ・ハイブリッド:ホンダ、トヨタ
 ・液晶テレビ
 ・デジタル一眼レフカメラ
 ・有機EL
 ・内視鏡
 ・プリンター
 ・

5.リサイクル
 ・協和コーポレーション:無酸素焼却炉
 ・微生物利用でレアメタルの抽出
 ・

6.食糧系
 ・林原:トレハロース、インターフェロン
 ・味の素
 ・キッコウマン
 ・カゴメ:大温室でのトマト栽培
 ・魚の養殖技術
 ・水耕栽培
 ・EM法
 ・有機農法など

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