本来の覚り(本覚)に達した!、鈴木孝夫先生 覚りに達した鈴木先生 「言語学が輝いていた時代」、なかなかにおもしろいですね。 言語というのは、文明のソフトウエア。ハダカの体をもつことが 文明のハードウエアを決定する要求事項であるならば、言葉は 文明のありとあらゆる局面を、人類が認識するためのツール。 だから、文明のすべてを決定付けているのは、実は言語なのです。 その言語に、恣意性というものがあるから、人類は考え違いを して、文明は破局に向かってまっしぐらというのが、鈴木先生の お考えです。 ここまでくると言語学者なのか、宗教人なのか、渾然一体として きます。実際のところ、先生は、ご自身のことを芸術家、詩人と 評しておられますが、山本陽子の詩の一節と限りなく接近してい るのです。おもしろいですね。 我々も、人類滅亡のときを前に、言語のもつ危険性を理解して、 言語以前の世界を思い起こしながら、ひたすらまっすぐに生きて いきたいものです。 得丸公明