2889.本来の覚り(本覚)に達した



本来の覚り(本覚)に達した!、鈴木孝夫先生

覚りに達した鈴木先生
「言語学が輝いていた時代」、なかなかにおもしろいですね。

言語というのは、文明のソフトウエア。ハダカの体をもつことが
文明のハードウエアを決定する要求事項であるならば、言葉は
文明のありとあらゆる局面を、人類が認識するためのツール。
だから、文明のすべてを決定付けているのは、実は言語なのです。

その言語に、恣意性というものがあるから、人類は考え違いを
して、文明は破局に向かってまっしぐらというのが、鈴木先生の
お考えです。

ここまでくると言語学者なのか、宗教人なのか、渾然一体として
きます。実際のところ、先生は、ご自身のことを芸術家、詩人と
評しておられますが、山本陽子の詩の一節と限りなく接近してい
るのです。おもしろいですね。

我々も、人類滅亡のときを前に、言語のもつ危険性を理解して、
言語以前の世界を思い起こしながら、ひたすらまっすぐに生きて
いきたいものです。

得丸公明

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